NO.580「華麗なるロシアの旅 再現」 2022年8月6日(土)                

 突然、自宅の固定電話のベルが鳴った。固定電話は留守
録に設定し登録してある人からの電話だけに出るようにし
ている。画面にOさんの名前が映っている。Oさん!ワイ
フがゆっくり受話器を取った。懐かしい方からのお電話で

ある。Oさんは10年前にロシア旅行にご主人と参加された
旅仲間である。北海道に住んでいる。4年前にご主人の大
学時代の同窓会のため東京に来た時に彼女はわざわざ東京
の片田舎、町田まで電車に乗って歩いて我が家にやって来

た。私は当時、彼女の逞しい行動力に圧倒された。
ロシア旅行の後も彼女は親しい友人と旅行に出かけていた。
ところが、新型コロナが流行り始めてから、趣味の旅行や
友人との交際の機会がほとんどなくなり、家の中に閉じこ

もっている時間が多いと言う。やっぱり、そうなんだ。私
たちも全く同じだ。そして8月に入ってからのこの猛暑、
心身共にぐったり状態だった。そんな時の彼女からの電話
であった。ワイフと彼女はじっくり長電話を愉しんだよう

だ。夕方、ワインを飲みながらフォトブックを取り出し、
ゆっくりページを一枚、一枚めくって”華麗なるロシア
の旅”を味わった。印象に残る旅であった。サンクトペテ
ルブルクだけで4泊、エルミタージュ美術館ではルノアー

ル・マネ・モネ・ドガ・レンブラントなど世界に知れわた
る画家の作品を間近で観ることが出来た。ゆっくり歩いて
いると市民が微笑んで手を振ってくれる。10年前で良か
った。現在のプーチンのロシアはどうだろう。ウクライナ

への武力侵攻以来、国も市民も自由主義社会の国々と対立
を深めている。あのゆったりとした気持ちでの旅の気分を
味わうことは当分の間、出来ないだろう。華麗なるロシア
の旅をもう一度タップリ愉しみました。Oさん、有難う
                → ロシアの旅


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