NO.602「趣味の園芸」 2024年5月24日(金)
町田の友人から分けていただいた一株のサボテンが
今や10鉢以上増え、毎年5月中旬から咲き始める。桃色
短毛丸という品種だ。今朝、ワイフが花壇の花に水遣
りをし終えて家に戻る。「今、通りがかりの人に綺麗
ですねと、声を掛けられたわ。」笑顔でワイフが話す。
気分爽快な一日が始まった。この気分、実は昨日から
続いている。突然、宅配便が送られてきた。ワイフの
実家、山形からだった。分厚い封筒を開けると、中に
「趣味の園芸」6月号(NHK出版)が入っていた。丹
念にめくっていくと紫陽花特集の次、106ページに「サ
クランボ」の記事が出ているではないか。園芸デザイ
ナーの三上真史氏と対談しているはワイフの弟の軽部
賢一さん。今回は趣味の園芸という雑誌なのでテーマ
がサクランボの盆栽が中心だったが、賢一さんの50年
を超える愛を込めたサクランボ作りの歴史を対談形式
で丁寧に紹介していた。私は賢一さんがサクランボの
世話をする姿を山形で何度も見てきた。時間を惜しま
ずサクランボの木を一本一本観て回る。名人と言われ
る人は常に情熱を抱いてコツコツ続けて腕を磨いてい
るのだ。それ以上に私は彼の人柄に惹かれる。自分が
築き上げてきたノウハウを惜しみなく伝えている。生
涯現役で山形県内だけでなく山梨、福島、余市や小樽
近郊の農家に何度も訪れ、自分の持っている技術を全
て伝えてきた。現在は立派なサクランボ生産地となっ
ている。彼は国会議事堂に県の木サクランボを植樹し
た。私はその時、一緒に立ち合っていた。今から42年
前の話である。 クリック→黄綬褒章
国会議事堂で植樹 1982年11月