GAMMA RAY



 LAND OF THE FREE Ⅱ(2007) ★★★★☆      GAMMARAY

通算12作目。前作「MAJESIC」は結成15周年の節目ということで相当な期待をしていたにもかかわらず、正直私的には少々肩透かしをくらったような出来であった。しかし、昨年の夏頃次回作(本作)のタイトルが「LAND OF THE FREE Ⅱ」になるとの情報が飛び込んできたとき、頼むから記念作にふさわしい作品になってくれないかと願った。95年の「LAND OF THE FREE」の充実ぶりを考えればそれはそれは期待しなければバチがあたるってもの。そして年の瀬に手元へと届けられた本作。もちろん不安だらけだったのは言うまでもない。しかし音を出してびっくり。CDプレーヤーが狂喜乱舞で踊る!久々に味わう感覚。そう、自然と笑顔になってしまうこの久しい感覚。前作からは想像もつかない息遣いが聞こえてきそうなほどの生きた楽曲群!何かが吹っ切れたような攻撃性が全編を貫く。うぉーやっぱり先生凄い!何が凄いって、とにかく楽曲ひとつひとつが緻密であること。相当に練られたであろう曲展開とアレンジ、そしてそれをわがままな聴き手の感性を直撃するようにもっていく国宝級の職人技。これこそが我が師匠カイ・ハンセンなのだ。改めてこの人の才能と感性のすばらしさに体が震えた。MAIDENやJUDAS、GARYMOORE的フレーズを頭から否定する輩もいるようだが、だからなんだと言いたい。ブリティッシュハードロックの楽曲がクラシックに傾倒しているのとなんら変わりはない。逆に、楽曲にそういったメッセージを込めてくれていることに感謝すべきだ。とにかくいいものはいい。それだけ。2曲目「FROM THE ASHES」の展開などは先生でなければ絶対に創れないと断言する。とにかく本作は本物の才能とは何かを改めて考え気付かせてくれた傑作といえる。おしいところで星が半分欠けているのはもちろんヴォーカル(笑)。

1.INTO THE STORM
2.FROM THE ASHES
3.RISING AGAIN
4.TO MOTHER EARTH
5.RAIN
6.LEAVING HELL
7.EMPRESS
8.WHEN THE WORLD
9.OPPORTUNITY
10.REAL WORLD
11.HEAR ME CALLING
12.INSURRECTION
13.BLOOD RELIGION (BONUS)

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MAJESTIC (2005) ★★★☆                 GAMMARAY

通算11作目(10作目はライブ)。結成15周年ということで本作に期待したものは大きく、この枠に「凄い!凄い!」と書き並べる準備をしていたのだが、残念ながらそれは叶わなかったようだ。とは言っても「=本作が全くダメ」という評価にはならない。ただ、何かひとつでもサプライズがあればもう少し違った感想を持ったとは思う。彼らがあまりにもマイペースだったことが自分のテンションとうまくリンクしなかったといえる。さて、気持ちを切り替えたところで本作の内容だが、前作では露骨に自分達のルーツ(JUDASやMAIDEN)に近いリフを多用したサウンドを打ち出していたが、本作ではそれは無く純粋なオリジナルGAMMARAYサウンドでまとめ上げられている。頭から4曲はスピードチューンからミドルチューンまでこれぞGAMMARAYといえる楽曲が並び安心して聴ける。中盤のジマーマンの曲の並びは悪くは無いのだが特筆するほどでもなく若干ダレる。そして本作のハイライトが8曲目の「MAJESTY」。カイハンセンの曲であるが、好きなのはわかっているもののこれまで前面に押し出すことの少なかった様式美然とした古典的なアプローチを見せ、新しい領域への挑戦を感じとった。10曲目の「REVELA
TION」はヘニュの曲だが、これは相変わらず(そこそこ)といったところ。アルバムタイトル通り先駆者としての威厳はある。しかしこの程度ではもう驚かない。次作ではさらに進化したMAJESTICが聴けるようなのでまだまだ期待していいだろう。先生頼むよ。

1.MY TEMPLE
2.FIGHT
3.STRANGE WORLD
4.HELL IS THY HOME
5.BLOOD RELIGION
6.CONDEMNED
7.SPIRITUAL DICTATOR
8.MAJESTY
9.HOW LONG
10.REVELATION
11.HELLFIRE (Bonus)


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NO WORLD ORDER (2001) ★★★☆             GAMMARAY

通算9作目。振り返ればGAMMARAYはもう11年という長きに渡り活動していることになる。カイハンセンはHELLOWEENを立ち上げ、俗に言うジャーマンメタルのムーブメントを確立した張本人であり、今やその世界では神様のような存在として扱われている。そして私はリアルタイムに彼と同じ時代に存在している。この奇跡に心底感動。ほんとうに幸せなことである。さて、2年振りの新作。ある意味「POWER PLANT」でピークを感じていたため、本作はいったいどんなアプローチをしてくるのか興味津々であったが、どうやら無難にまとめてきた印象。らしさ溢れる楽曲群は前作同様であり、相変わらずハンセン節が炸裂している。特に後半が良く「EAGLE」のラストではHELLOWEENの「KEEPER・・P1」の出だしの音にドキリとさせられる。「LAKE OF TEARS」もすばらしいバラードだ。しかし前作ほど「これはどうだ!ほれ聴け!」的な意気込みは伝わってこなかった。よく言えば成熟期であり、悪い言い方をすれば頭打ち。人間というのは欲深いもので、さらに「もっと、もっと」と自分でも具体的にはわかっていないくせにさらに上の刺激を求めてしまう。実はこっち側の問題なのかもしれない。ついそんなことを考えてしまった。まあ先生のことだからまた強烈なサプライズを着々と練っているはずだ。本作でもIRON MAIDEN的なアプローチが見られる。さらにJUDAS PRIEST的なフレーズもちらほら顔を出している。好きなんだねぇ。私も好きだけど。

1.INDUCTION
2.DETHRONE TYRANNY
3.THE HEART OF THE UNICORN
4.HEAVEN OR HELL
5.NEW WORLD ORDER
6.DAMM THE MACHINE
7.SOLID
8.FIRE BELOW
9.FOLLOW ME
10.EAGLE
11.LAKE OF TEARS
12.TRUBLE (Bonus)


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BLAST FROM THE PAST (2000) ★★★           GAMMARAY

通算8作目は2枚組でベスト盤的内容。デビュー作~7作目迄の中からカイハンセンが独断で選曲した作品といえる。ちなみに私が作ればこの選曲にはならないが、まあ似たり寄ったりだから良しとしょう。しかし本作には最大のいただけない点がある。それは初期の2作品の曲を全て現メンバーでやり直している点である。10歩譲ってリズム隊は良しとするがヴォーカルがカイハンセンになるのは絶対に譲れない。今でこそGAMMARAYの声はカイハンセンになってはいるが、初期の曲はやはりラルフのオリジナルがベスト。そんなに過去を打ち消したいのか。それとも比較されるのが嫌だったか。単に歌いたかったか。よくはわからないが、たぶん本作を出来る限り現GAMMARAYに近い形で固めたかったんだろうと思う。わからんでもないが、はっきりいってダメダメである。「LUST FOR LIFE」などは「WELCOME」と音程が違うため、最初から興冷め。また、聴き手は結局ラルフのそれと比較してしまうため、あまりの下手さにテンション崩落。もう許して!辛うじて日本盤ボーナストラックの「RICH & FAMOUS」だけはこちらの方が良いかな・・。その点を除けば(大きすぎるが)その他はほぼ満足いく内容で、いちいち7枚引っ張り出す手間が省ける。

[CD1]
1.WELCOME
2.LUST FOR LIFE
3.HEAVEN CAN WAIT
4.HEADING FOR TOMORROW
5.CHANGES
6.RICH & FAMOUS
7.ONE WITH THE DEVIL
8.DREAM HEALER
9.TRIBUTE TO THE PAST
10.LAST BEFOR THE STORM
11.HEAL ME

[CD2]
1.REBELLION IN DREAMLAND
2.MAN ON A MISSION
3.LAND OF THE FREE
4.THE SILENCE
5.BEYOND THE BLACK HOLE
6.SOMEWHERE OUT IN SPACE
7.VALLEY OF THE KINGS
8.ANYWHERE IN THE GALAXY
9.SEND ME A SIGN
10.ARMAGEDDON


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POWER PLANT (1999) ★★★★★            GAMMARAY

通算7作目。これぞGAMMARAY!あらゆる意味でピークに達した最高傑作。曲構成、メロディ展開、パンチ力、エナジー共に文句なく頂点。まさに地にどっしりと足の着いた作品である。この一番の要因はメンバーの定着だろう(クビ切らんかった)。みんなよく我慢した!心身共に充実しきっているカイハンセンが手に取るようにわかる。彼のヴォーカルもすっかり馴染んで完全にバンドの声になっている。前作でたぐいまれな才能の片鱗を見せたヘニュは本作でも大活躍。中でも9曲目の「WINGS OF DESTINY」は圧巻である。当のカイハンセンもお得意の「飴とムチ」をブン回してフル回転。PET SHOP BOYSの曲(7)を封入するなど遊び心も見せている。とにかく最初から最後まで聴き所満載。「STRANGER IN THE NIGHT」などは、臭うほどのクサクサメタルで心臓を鷲掴みされる。
しかしまあハイライトは何といってもアルバムの最後を飾る「ARMAGEDDON」だろう。これにキャリアの全てが集約されていると言っても過言ではない。もうお腹一杯である。強いて言うならIRON SAIVOUR「HEAVY METAL UNIVERSE」はいらんかったとは思う。話はそれるがカイハンセンは昔っから本当にIRON MAIDENが大好きなようで。ジャケットデザインや2曲目など影響されている箇所が多々見うけられる。まあ私も好きだけど。

1.ANYWHERE IN THE GALAXY
2.RAZORBLADE SIGH
3.SEND ME A SIGN
4.STRANGERS IN THE NIGHT
5.GARDENS OF THE SINNER
6.SHOT AS HELL
7.IT'S A SIN
8.HEAVY METAL UNIVERSE
9.WINGS OF DESTINY
10.HAND OF FATE
11.ARMAGEDDON
12.LONG LIVE ROCK'N ROLL・・・RAINBOWのカバー


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SOMEWHERE OUT IN SPACE (1997) ★★★★☆   GAMMARAY

通算6作目。それまでギターだったダーク・シュレヒターをベース専属にし、新ギタリストにヘニュ・リヒター。おまけに新太鼓にダニエル・ジマーマン(強烈なドラミング!)を迎えた(カタカナで書くと異様)。つまり、またリズム隊一新てわけ(あんたはクビ切りリッチーか)。アルバムは全曲すばらしく期待を裏切らない出来。頭からハンセン節炸裂のスピードチューンでがっちり掴まれ、4曲目のアルバムタイトル曲はBLIND GUARDIANを思わせる曲調で高速リフの嵐にメロメロ。8曲目「PRAY」では「わかったよ・・・。もうあんたでいいよ。」と言いたくなるようなカイハンセンの美声が堪能できる(まさかこんなことを書くとは夢にも・・・)。そしてハイライトは「RISING STAR」「SHINE ON」。みごとに本作を締めくくっている。しかし何よりも特筆すべきは新ギタリストのヘニュの作品(5,9)である。若干詰めに甘さはあるもののバンドのスタイルにマッチしたすばらしい才能を持っておりカイハンセンの片腕としては十分すぎるほどの仕事をしている。今後大いに期待。バンドとしてはまさに脂がのって食べごろサイン出まくり状態。完全にバンドの方向性が確立されたアルバム。

1.BEYOND THE BLACK HOLE
2.MEN,MARTIANS AND MACHINES
3.NO STRANGER
4.SOMEWHERE OUT IN SPACE
5.THE GUARDIANS OF MANKIND
6.THE LANDING
7.VALLEY OF THE KING
8.PRAY
9.THE WINGED HORSE
10.COSMIC CHAOS
11.LOST IN THE FUTURE
12.WATCHER IN THE SKY
13.RISING STAR
14.SHINE ON
15.RETURN TO FANTASY・・・URIA HEAPのカバー


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ALIVE ’95 (1996) ★☆                    GAMMARAY

通算5作目は95年のアルバム「LAND OF THE FREE」発表に伴うヨーロッパツアーを収録したライブ盤。自身まだカイハンセンのヴォーカルを完全に受け入れることが出来ていない状態。本作の収録曲だけを見れば全く問題は無いのだが正直この声を70分聴くのは辛く、特訓したとはいえライブではお世辞にもうまいとは言えない(オクターブ下げて歌ったり・・・)。実際その場に行けば相当に楽しめるとは思うが、部屋で冷静に聴くには耐えがたいものがある。特に初期2作のラルフがヴォーカルをとっていた時代の曲などは惨状である。演奏自体はまあまあといったところで、もう少し場数をこなせばさらにクオリティは上がるだろうとは思う。とにかくバンドにとってヴォーカルがいかに大事な楽器かを痛感させられる代物。せめてHELLOWEEN時代の選曲にサプライズ等あればもう少し自分の中で価値は上がったと思うがこれも結局定番曲に留まっている。夢を壊したくなかったらライブは現場だけにしておいた方がいいかもしれない。

1.LAND OF THE FREE
2.MAN ON THE MISSION
3.REBELLION IN DREAMLAND
4.SPACE EATER
5.FAIRYTALE
6.TRIBUTE TO THE PAST
7.HEAL ME
8.THE SAVIOUR
9.ABYSS OF THE VOID
10.RIDE THE SKY
11.FUTURE WORLD
12.HEAVY METAL MANIA
13.LUST FOR LIFE


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LAND OF THE FREE (1995) ★★★★★         GAMMARAY

2年ぶりの通算4作目。予感的中。案の定ヴォーカルのラルフがクビ。そして新たにGAMMARAYのフロントマンを務めることになったのがななんと御大カイハンセン先生・・・絶句。「何もあんた。ちょちょっと待って~な・・・」。やっぱり歌いたかったんだ。まいったなぁ・・・。さて本作の内容だが、前述のような悲劇があったにもかかわらずまさに最高傑作レベル!アルバム全体に統一感がありみごとなハンセン節でまとめ上げられている。GAMMARAYファンならずともメロスピファンであれば必ず気に入ることだろう。本作ではヴォーカルサプライズが他にもあり、BLIND GUARDIANのハンズィが1曲(7)、あのマイケルキスク大先生(ex HELLOWEEN)が2曲(9,12)で参加。その有り余る美声を披露している。もう~感涙。なんなら全部歌ってちょーだいよ!こっちは超音波で頭がクラクラしてんだなんてことも言いたくはなるがカイハンセンも相当特訓したらしく、まあ聴けるレベルにはなっている。あとは声質に賛否ありか。話が少しズレたが一曲一曲よく練られたメロディ展開とカイハンセン得意の飴とムチ攻撃にすっかり引き込まれる。スピーディな「MAN ON A MISSION」しかりキスク参加のアルバムタイトル曲しかり「ABYSS OF THE VOID」の中華風味しかりである。カイハンセンのヴォーカルを差し引いても満点と評価できる。

1.REBELLION IN DREAMLAND
2.MAN ON A MISSION
3.FAIRYTALE
4.ALL OF THE DAMNED・・・ホテルカリフォルニア?
5.RISING OF THE DAMNED
6.GODS OF DELIVERANCE
7.FAREWELL
8.SALVATION'S CALLING
9.LAND OF THE FREE
10.THE SAVIOUR
11.ABYSS OF THE VOID
12.TIME TO BREAK FREE
13.AFTER LIFE


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INSANITY AND GENIUS (1993) ★★★           GAMMARAY

リズム隊を一新した通算3作目。当初、前作は遊んでみましたと言わんばかりに元のサウンドに戻してきたなと安易に思っていたのだが、実は同じ位置に戻ったのではなく前作のエッセンスもしっかりと散りばめられ進化させた形で基本路線に回帰している。ライブの定番「TRIBUTE TO THE PAST」等メロスピファンのツボを突くような曲が多数盛り込まれてはいるが、アルバム全体としては前半飛ばしすぎで後半失速しており、多少まとまり感に欠ける印象。前半1~5までは怒涛のハンセン嵐で大満足。その他ではバラード「18 YEARS」(ラルフ作)がお気に入りだったりする。とは言うもののそろそろラルフの独特な歌いまわしが鼻に付くようにもなってきた(笑)。カイハンセンもそう思ったかどうかは知らないが「HEAL ME」ではカイ先生自ら超音波で歌っており嫌な予感・・・。

1.TRBUTE TO THE PAST
2.NO RETURN
3.LAST BEFORE THE STORM
4.THE CAVE PRINCIPLE
5.FUTURE MAD HOUSE
6.GAMMA RAY
7.INSANITY AND GENIUS
8.18 YEARS
9.YOUR TORN IS OVER
10.HEAL ME
11.BROTHERS


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SIGH NO MORE (1991) ★★                  GAMMARAY

GAMMARAYの2作目であり異色作。前作「HEADING FOR TOMMOROW」では大成功を収め、バンドはそのスタイルと存在感を猛烈にアピールすることが出来た。しかし、本作ではコンセプトを一変し、若干志向の異なるサウンドにチャレンジしている。一言で言えばオーソドックス。アルバム全体の出来としては悪くはないのだが果たしてこれがあのカイハンセンのバンドか?と問いかけたくなるような内容。しかし聴き込めば聴き込むほどに味が出るスルメアルバムであり、まあこれはこれでいいじゃないかと納得させられてしまう魔力を持った作品。キャッチーな「RICH & FAMOUS」、俗に言う「らしさ」溢れる「AS TIME GOES BY」。これだけでも購入する価値は十分にある。個人的にはブリティッシュの香りがプンプンする「DREAM HEALER」がお気に入り。

1.CHANGES
2.RICH & FAMOUS
3.AS TIME GOES BY
4.STOP THE WAR
5.FATHER AND SON
6.ONE WITH THE WORLD
7.START RUNNING
8.COUNTDOWN
9.DREAM HEALER
10.THE SPIRIT


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HEADING FOR TOMORROW (1990) ★★★★★   GAMMARAY  

HELLOWEENのリーダーでありソングライティングの要という立場にありながら音楽の方向性を巡るメンバー間の対立に疲れ「じゃあ、やめたー」とあっさり脱退してしまったカイハンセンが、やりたいようにやるために自身のバンド「GAMMARAY」を結成。本作はその記念すべきファーストアルバムである。方向性は基本的にそれまでのHELLOWEENでやっていたものを継承。予想通りスピーディでメロデイアスでコミカルでツインリードが美しいハンセン節炸裂の傑作に仕上がっている。
ちなみにBANDの根幹を失った当時のHELLOWEENは「PINK BUBBLES GO APE」をリリースするものの前作「KEEPER・・・P2」からのあまりの変わりようにファンは言葉を失い、離れ、バンドも空中分解寸前となった・・・。GAMMARAY結成と聞いて一番興味があったのがヴォーカルの人選。マイケルキスクのようだったらいいんだけどねぇ。と私同様の希望を持っていた人も多かったはず。それがまさにBINGO!加入したのは当時殆ど無名だったラルフシーパーズ。しかしこの人がキスクに負けず劣らず声が伸びやかでとても良い。まさに名前を変えたHELLOWEENがここに誕生したといっても過言ではない作品。

1.WELCOME
2.LUST FOR LIFE
3.HEAVEN CAN WAIT
4.SPACE EATER
5.MONEY
6.THE SILENCE
7.HOLD YOUR GROUND
8.FREE TIME
9.HEADING FOR TOMORROW
10.LOOK AT YOUR SELF


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