ＫＡＩ　ＨＡＮＳＥＮ

リッチー・ブラックモアから幾数年かたったある日、ついに強烈な個性を持つ音楽との出会いが突然訪れた。「HＥ
LLOWEEN」そしてこれがジャーマンメタルとのファーストコンタクトであった。MTVで流れた「HALLOWEEN」に、「なん
か多少うるさいが良さそうじゃないか」と、とりあえずレンタルで「KEEPER OF THE SEVEN KEYS　Ｐａｒｔ１」を借りてみ
る。頭から「なんかすごい」そしてお目当ての「HALLOWEEN」。こっこれはー！もう絶句だった。それまで聴いたことの
ない、たたみかけるような曲展開とスピード感と独特なツインギターのリフ。そしていまどき延々１３分もの超大作。こ
の時ばかりはおいしいところを全てカットしてたった３分になったMTVの映像に目をつけた自分を本当に褒めたいと思
った。とにかく楽曲が凄すぎる。このスピード感と珠玉のメロディ展開。そして何よりも圧巻はツインギターによる高速
刻みソロ。完全にＫＯされた。まさにこれが後にHR/HM界を席巻するジャーマンメタルであったわけであり、そのスタ
イルを確立した張本人のギタリスト「カイ ハンセン」との衝撃的な出会いだった。

ここでは「HELLOWEEN」及びカイハンセンがHELLOWEEN脱退後に立ち上げた「GAMMA RAY」の作品を紹介する。