多摩川を渡るけど東京都

聖蹟桜ヶ丘のある「多摩市」は東京都なんですが、多摩川を越えて南側にあるせいか神奈川県だと思っている人が結構多いです。困ったもんだ・・・
地図を見るのが好きな人ならともかく、普通の人は、自分の住んでいるところ以外の市や県の境界線がどうなっているかなんてあまり知りません。東京都民でも「神奈川県との境界線は多摩川」と割り切っている人が多そうです。
たしかに下流の方はそれで合ってますね。多摩川は西から東に向かって流れて東京湾にそそいでいます。南側は神奈川県川崎市。北側が東京都。河口から西に向かって大田区、世田谷区、狛江市、調布市と並びます。
問題は調布市あたり。南側で神奈川県川崎市が終わって東京都に変わるのです。まず稲城市があって、その西隣が聖蹟桜ヶ丘のある多摩市です。多摩市のさらに南には町田市(東京都)が位置しています、このあたりで東京都は多摩川を踏み越えて南方へ広くせり出しています。
明治時代の廃藩置県のあと、県の境界線は何度か書き直され、再編されながら、しだいに現在の都道府県が形成されていきました。明治初期は今よりもかなり上流まで多摩川が境界線だったようで、現在の多摩市や町田市のある地域は、神奈川県に属していましたが、その後、東京に組み入れられました。
聖蹟桜ヶ丘駅から歩いて5分ぐらいのところに、「神奈川県」と刻まれた石が残っています。かつてこの地が神奈川県に属していたことがわかります。
そういう歴史のせいもあってか「多摩」のつく地名が東京都と神奈川県のあちこちに点在していて、何となくまぎらわしいことになっています。
かもきちは「東京都多摩区」とか「神奈川県多摩市」とか書かれた年賀状を受け取ったことがあります。郵便番号さえ正しければ、町名までかなりいいかげんに書いても届いてしまうようですね。
その郵便番号が、多摩市は神奈川県と同じ200番台なので、ますます誤解を生んでしまうのかもしれません。
(2005年7月)