現在、多摩市内で「鎌倉街道」と呼ばれている広い道は、関戸橋から乞田川に沿ってまっすぐ南下し、永山駅近くの乞田新大橋の交差点で、カクッと90度左に曲がります。
交差点をそのまま直進する道は「ニュータウン通り」。まぎらわしく感じる人もいるようです。
もともとの鎌倉街道は、乞田川の氾濫を避けるためでしょうか、低地を避けて高いところを通っていました。小山商店の前あたりから、ゆるゆると坂を登って多摩市役所前を通り、坂をくだって乞田新大橋にいたる道です。
昭和の中ごろに、多摩ニュータウン開発の大規模な造成工事により、蛇行していた乞田川がまっすぐな水路に改修され、並行して新しい幹線道路が整備されました。この新道が「鎌倉街道」と表示されるようになり、もとからあった街道は「旧鎌倉街道」に変えられたそうです。
しかし、新道は乞田新大橋まで。そこで旧鎌倉街道と直角に合流するので、鎌倉街道は交差点で折れ曲がることになりました。利用者にはわかりにくいですね。
伝統的な名前は旧道に残して、新道は「鎌倉街道・関戸バイパス」のような名前にすればよかったのかもしれませんが、今そんなことを言っても遅いですね。
(2010年3月)
