鎌倉街道(その1)

かまくらかいどう

写真

路線図

多摩市をほぼ南北につらぬく幹線道路です。

通称「鎌倉街道」は、関東地方のあちこちにあります。もともとは鎌倉時代に、幕府と各地方を結ぶ道がいくつもあって、それらが鎌倉街道と呼ばれて今日まで残っているようです。

時代が移り変わって、鎌倉が政治の中心でなくなると、街道は本来の意味を失い、荒れ果てて消滅したり、ほかの道に流用されたりするようになりました。

多摩市を通る鎌倉街道も、右に曲ったり左に折れたり、市外に出ると途中で急にとぎれたり。きれいな一本道ではありません。

この鎌倉街道は、上野国(群馬県)から、だいたい八高線と並行するルートを南下し、現在の府中市、多摩市、町田市をぬけて、鎌倉に通じる街道だったようです。

多摩市に生まれた人なら、多くの人が心の中に持っている都市伝説。子供のころ、この道はまっすぐ鎌倉まで続くと思っていませんでしたか?

大人になって、鎌倉街道を車で走ってみたら、途中でうやむやになってしまうので、ちょっとがっかりした人もいるのではないでしょうか。

(2009年6月)
(2013年2月訂)

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