川崎街道の話の続きです。
聖蹟桜ヶ丘駅前の交差点から左に伸びる道は、新大栗橋交差点を抜け、連光寺の坂をまっすぐ登って行きます。この広い坂道は、わりと新しく整備されたバイパスです。
もともとの川崎街道(旧道)は、向ノ岡(むかいのおか)交差点から行幸橋(みゆきばし)におりる坂道でした。連光寺方面に向かうバス路線が行幸橋を経由するのは、その頃のなごりだそうです。
さて、向ノ岡からさらに坂を登って桜ヶ丘カントリーの前をすぎれば、今度は下り坂です。途中で、道路の上が大規模に金網で覆われています。すぐ近くに米軍のゴルフ場があるからです。ボールが飛んでくることはめったにないようですが、安全のためですね。
下り坂は稲城市立病院あたりまで続き、少し進んだところで、府中の方から是政橋(これまさばし)をわたって来る道と合流します。JR南武線・南多摩駅の近くの大丸(おおまる)交差点と新大丸交差点です。
ここから先は別の都道です。ちなみに是政橋から来る道も通称「川崎街道」と呼ばれることがあります。都内にある2つの川崎街道がここで合流するというわけです。(通称なのであまり厳密でなく、ちがう名前で呼ばれることもあります。)
大丸からまっすぐ進んだ矢野口(やのくち)交差点の少し先が、東京都稲城市と神奈川県川崎市の境界です。ここで川崎街道はおしまい。
道路は見た目の変化なく続きますが、神奈川県の県道となり、「府中街道」と呼ばれています。
(2018年10月)
(2021年4月訂)