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6時20分、起床。
窓から外を眺める。
いい天気だぁ〜!
7時、10階のレストランで釧路の街並みを眺めながら朝食をとる。
7時40分、宿を出発する。
R44、道道123号線等を約49km走り、8時55分、道の駅「厚岸グルメパーク」に到着する。
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道の駅「厚岸グルメパーク」
10回目以来、4年ぶりである。
厚岸味覚ターミナル「コンキリエ」が道の駅となっている。
(「コンキリエ」はイタリア語で「貝の形をした食べ物」を意味するそうだ。)
9時の開館時間を待って、スタンプブックにスタンプを押す。
それにしてもいい天気だなぁ・・・。
屋上室に向かう。
天気が良いとこんなに眺めが素晴らしいんだなぁ・・・。
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厚岸市街
JR根室本線をキハ54の単行列車が根室方面に走っていった。
屋上室からは厚岸大橋や尻羽岬を一望できる。
1階の売店で厚岸産のカキの燻製(真空パックになっている)を買う。
(3回目以来、実に7年ぶり・・・。)
厚岸町といえばカキ。
広島のカキと並ぶ名品だ!
生カキ食べたいなぁ・・・。
9時20分、道の駅「厚岸グルメパーク」を後にする。
道道123号線等を約4km走り(厚岸大橋を渡り)、9時30分、国泰寺跡(厚岸町郷土館)に到着する。
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国泰寺(再建されたもの)
国泰寺は蝦夷三官寺〔善光寺(伊達市)、等樹院(様似町)、国泰寺(厚岸町)〕の1つで、
1804年(文化元年)に江戸幕府により建立された臨済宗の寺院である。
(確かに参門には葵の紋が掲げられている。)
広尾から択捉までの広範囲を布教範囲とし、住職は10万石の大名待遇だったそうだ。
国泰寺を後にし、厚岸町郷土館に向かう。
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厚岸町郷土館
入館料は大人100円である。
入館券
館内には国指定史跡「国泰寺」や国指定重要文化財「正行寺本堂」に関する資料、
土器類等の先史時代の資料、厚岸町の民俗資料等が展示されている。
記念スタンプ
9時49分、国泰寺跡(厚岸町郷土館)を後にする。
約3km走り、9時53分、愛冠岬の駐車場に到着する。
駐車場に車を置き、愛冠岬に向かう。
約10分歩き、愛冠岬に到着する。
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愛冠岬
10回目以来、4年ぶりである。
語源はアイヌ語の「アイ・カップ」で「矢の上のもの」を意味するそうだ。
(この当て字は素晴らしいなぁ・・・。)
晴れた愛冠岬は初めて・・・。
(いつも濃い霧(海霧)に包まれていたし・・・。)
こんなに景色が素晴らしかったなんて・・・。
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尻羽岬
昨日は濃い霧(海霧)に包まれていた尻羽岬が一望できる。
(昨日は散策路で迷子になりかけて、ホントやばかった・・・。)
尻羽岬の反対側には大黒島が浮かんでいた。
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大黒島
大黒島は周囲約6.1kmの無人島である。
コシジロウミツバメやオオセグロカモメ、ウミウ、ケイマフリ等が生息し、
ゼニガタアザラシの繁殖地にもなっている。
終戦時までは人が住んでいたとのこと。
(戦前は海軍の軍人が100名以上いたそうだ。)
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愛冠岬からの眺め
愛冠岬からの眺めを堪能した後、岬に向かう途中にあったアイカップ自然史博物館に立ち寄る。
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アイカップ自然史博物館
入館料は大人230円である。
観覧券
北海道大学厚岸臨海実験所の研究と教育に資する目的で設置されたもので、昭和初期頃からの古い歴史があるとのこと。
館内には脊椎動物、無脊椎動物や化石、鉱物など約2,000点の標本が展示されている。
(昨日の釧路市立博物館並に圧倒される資料の豊富さ!)
記念スタンプ
館内には私しかいなく、貸切でゆっくり展示物を見学する。
それにしてもスゴイ数だなぁ・・・。
展示の数に圧倒された余韻に浸りながら駐車場に戻る。
(今日は暖かいなぁ・・・。)
10時34分、愛冠岬の駐車場を後にする。
道道123号線等を約12km走り、10時50分、あやめヶ原に到着する。
あやめヶ原は約100ヘクタールの広さの原生花園である。
6月中旬より7月上旬にかけて、ヒオウギアヤメの紫色の花が咲き乱れるそうだ。
(他にも海浜植物や高山植物の約100種類以上の花が咲くとのこと。)
あやめヶ原の展望台から尻羽岬と大黒島、小島を一望する。
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尻羽岬(右奥)と大黒島(左)、小島(右手前)
11時13分、あやめヶ原を後にする。
道道123号線等を約10km走り、11時22分、涙岬(乙女の涙)・立岩の駐車場に到着する。
駐車場に車を置き、涙岬に向かう。
笹に覆われた原野を約7分(海風が冷たく、肌寒かったので速歩きで)歩き、涙岬(乙女の涙)に到着する。
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涙岬(乙女の涙)
素晴らしい眺めだなぁ・・・。
涙岬の先端の岩は「涙岩」と呼ばれている。
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涙岩
涙岬(乙女の涙)・立岩には悲しい恋物語の伝説が残っているそうだ。
駐車場にある解説によると・・・。
ニシン漁が全盛の頃、厚岸の若者と霧多布の綱元の娘が恋に落ち、
ある嵐の日、厚岸から船で霧多布に向かう途中、涙岬付近まで来て船は座礁し、
若者は海の底に消えてしまった・・・。
それを知った娘はこの断崖(涙岬)に立って泣きながら、若者の名を呼び続けたと・・・。
その悲しい涙を流す姿がその断崖である涙岬、「涙岩」となって見ることができる。
涙岬(乙女の涙)を後にする。
笹に覆われた原野を約8分(海風が冷たく、肌寒かったので速歩きで)歩き、立岩に到着する。
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立岩
立岩は愛する娘の悲しい叫びに向かって一歩一歩、岸にたどり着こうとする若者の姿と云われている。
北海道を旅すること23回、いろいろなところにこういった恋の伝説が残っているなぁ・・・。
なぜなんだろう?
いろいろ考えながら、笹に覆われた原野を約8分歩き、駐車場に戻る。
11時47分、涙岬(乙女の涙)・立岩の駐車場を後にする。
道道123号線を約10km走り、12時、琵琶瀬展望台に到着する。
10回目以来、4年ぶりである
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霧多布湿原
スゴイ・・・。
琵琶瀬川が蛇行しながら流れ、その周りに湿原が広がっている。
過去2回(3回目、10回目)とも濃霧に包まれ、一度足りも霧多布湿原を眺めたことがなかった・・・。
3回目にしてやっと・・・。
感動(涙)・・・。
霧多布湿原は面積約3,168haを有し、国内で3番目の広さを誇る。
1993年(平成5年)にはラムサール条約
(「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」)の登録湿地に指定されている。
琵琶瀬展望台は霧多布湿原だけでなく、太平洋も一望できる。
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窓岩
窓岩はかつて2つの窓があり、メガネのような形をしていたが、
1993年(平成5年)1月15日の釧路沖地震、同年7月12日の北海道南西沖地震、
1994年(平成6年)10月4日の北海道東方沖地震によって、片側が崩れてしまった。
午前中は結構歩いて、お腹が空いたなぁ・・・。
売店でペットボトルと揚げじゃがを買う。
美味しい・・・。
太平洋を眺めながら、車内で昼食をとる。
12時15分、琵琶瀬展望台を後にする。
道道123号線、道道1039号線等を約11km走り、12時27分、アゼチ岬に到着する。
10回目以来、4年ぶりである。
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小島(手前)と嶮暮帰島(奥)〔アゼチ岬より〕
過去2回(3回目、10回目)とも濃霧に包まれ、
一度足りもアゼチ岬から太平洋を眺めたことがなかった・・・。
3回目にしてやっと・・・。
感動(涙)・・・。
嶮暮帰島は周囲約4.5km、面積7.1haの小さな島で、
1971年(昭和46年)3月から約1年間、最初の「ムツゴロウ動物王国」が開かれたところである。
現在は無人島となっている。
12時36分、アゼチ岬を後にする。
道道1039号線等を約4km走り、12時41分、湯沸岬(霧多布岬)の駐車場に到着する。
10回目以来、4年ぶりである。
約5分歩き、湯沸岬(霧多布岬)灯台に到着する。
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湯沸岬(霧多布岬)灯台
1951年(昭和26年)に設置された灯台である。
湯沸岬(霧多布岬)灯台には霧信号所が併設されている。
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ダイヤフラムホーン(電磁式発信器)
前回(10回目)、訪ねた時はダイヤフラムホーン(電磁式発信器)から大きな音が発せられ、
湯沸岬(霧多布岬)灯台から先は立入禁止となっていた。
今回は濃霧に包まれていないので、問題なく岬の先端に向かう。
約3分歩き、岬の先端に到着する。
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湯沸岬(霧多布岬)
過去2回(3回目、10回目)とも濃霧に包まれ、
一度足りも湯沸岬(霧多布岬)から太平洋を眺めたことがなかった・・・。
3回目にしてやっと・・・。
感動(涙)・・・。
道道123号線と道道142号線(なぎさのドライブウェイと北太平洋シーサイドライン)に点在する
愛冠岬、琵琶瀬展望台(霧多布湿原)、アゼチ岬、そして湯沸岬(霧多布岬)・・・。
いつかきっと、晴れた日に訪れたいとず〜っと気になっていた場所。
本当に感無量・・・。
しばし感慨に浸る・・・。
湯沸岬(霧多布岬)にはアザラシ(トッカリ)が見られることが多かったことから、
「トッカリ岬」とも呼ばれることもあるそうだ。
駐車場に戻り、13時4分、湯沸岬(霧多布岬)を後にする。
道道1093号線、道道123号線、道道142号線、道道1123号線等を約57km走り、
15時2分、落石岬の出入口(ゲート)に到着する。
出入口(ゲート)に車を置き、落石岬に向かう。
出入口(ゲート)から約5分歩き、かつての落石無線電信局の廃墟に到着する。
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落石無線電信局跡
主に北米航路、付近を航行する船舶との無線電信を行うことを目的として、
1909年(明治42年)に設置された無線電信局である。
1931年(昭和6年)、根室に飛来したチャールズ、A、リンドバーグと無線で交信、誘導し、
無事、彼の水上機「シリウス号」を根室に着水させた実績を持っている。
現在は個人所有の建物になっているそうだ・・・。
落石無線電信局跡を後にし、
アカエゾマツの保護林と日本で唯一、サカイツツジが自生する湿原の中を歩く。
(アカエゾマツの保護林の中ではエゾシカの親子が新芽を美味しそうに食べている。)
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アカエゾマツの保護林と日本で唯一、
サカイツツジが自生する湿原を貫く遊歩道
約8分歩くとアカエゾマツの保護林を抜け、視界が広がる。
とっても懐かしい景色が目に飛び込んでくる・・・。
落石岬・・・。
私の北海道旅の原点となった場所・・・。
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落石岬
1回目以来、実に9年ぶりである。
何も変わっていない・・・。
(変わったのは私の方かも・・・。)
変わっていないのが嬉しい・・・。
前回は近くまで行かなかった落石岬灯台に向かう。
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落石岬灯台
断崖絶壁に立つ落石岬灯台は1890年(明治23年)に設置された古い灯台である。
湯沸岬(霧多布岬)灯台同様、霧信号所が併設されている。
(ダイヤフラムホーン(電磁式発信器)が設置されている。)
しばし感慨に浸る・・・。
落石岬灯台を後にし、再びアカエゾマツの保護林の中を歩く。
先ほど出会ったエゾシカの親子がまだ新芽を食べていた。
かわいいなぁ・・・。
でも、エゾシカって害獣なんだよな。
捕獲されないよう気をつけんだよ!
約16分歩き、出入口(ゲート)に戻る。
14時37分、落石岬の出入口(ゲート)を後にする。
道道1123号線、道道142号線、道道780号線等を約19km走り、15時2分、花咲岬に到着する。
1回目以来、実に9年ぶりである。
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花咲灯台
花咲灯台は1890年(明治23年)に設置された古い灯台である。
湯沸岬(霧多布岬)灯台や落石岬灯台と同様、霧信号所が併設されている。
(ダイヤフラムホーン(電磁式発信器)が設置されている。)
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花咲岬からの眺め
花咲灯台を後にし、灯台の下の海岸にある根室車石に向かう。
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根室車石
根室車石は玄武岩質の枕状溶岩でできている。
枕状溶岩は海底火山の噴火等で溶岩が海水中で急速に冷やされてできたもので、
枕を横から見た形に似ていることから、こう呼ばれている。
同心円状〜放射状の割れ目があり、
これは溶岩が冷却する際の収縮によりできた節理と呼ばれるものである。
(ちなみに柱状節理は層雲峡や天人峡、支笏湖の水中で見られる。)
この根室車石は今から6,000万年前頃にできたものだそうだ。
スゴイなぁ・・・。
しばし根室車石を堪能する。
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ユルリ島とモユルリ島
花咲岬からはユルリ島とモユルリ島を一望できる。
ユルリ島は面積168.88ha、モユルリ島は面積31haの島で、
双方とも高さ40mの断崖絶壁に囲まれた台地状の島(無人島)である。
エトピリカ、アザラシやラッコ等の生息地となっているそうだ。
エトピリカはアイヌ語で「美しいくちばし」という意味で、天然記念物の珍鳥となっている。
クチバシは赤、頭の部分は白、体は黒、ハトくらいの大きさだそうだ。
15時19分、花咲岬を後にする。
道道780号線、R44等を約17km走り、15時36分、道の駅「スワン44ねむろ」に到着する。
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道の駅「スワン44ねむろ」
10回目以来、4年ぶりである。
風蓮湖や春国岱を一望できる道の駅である。
スタンプブックにスタンプを押す。
風蓮湖や春国岱を一望できるレストランや売店等がある。
ゆったりと広々とした館内となっている。
道の駅の下の展望台に向かう。
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風蓮湖(春国岱)
風蓮湖は周囲96km、面積57.5平方kmの汽水湖である。
オホーツク海(根室湾)と風蓮湖を分け隔てる砂州は「春国岱」と呼ばれ、
アカエゾマツ林やハマナスの群生地がある。
風蓮湖周辺には湿地が広がり、白鳥やタンチョウ等、水鳥の飛来地となっている。
2005年(平成17年)にはラムサール条約
(「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」)の登録湿地に指定されている。
15時59分、道の駅「スワン44ねむろ」を後にする。
R44、R243、道道8号線、道道69号線、道道150号線等を約75km走り、17時10分、開陽台に到着する。
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開陽台展望館
3回目以来、実に7年ぶり。
北海道をツーリングするライダーの聖地ともいう場所である。
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風の想(旧開陽台の記念プレート)
開陽台は標高271mの台地で、
展望館からは区画された牧草地や防風林、摩周岳や武佐岳、知床の山々を一望できる。
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区画された牧草地や防風林
視界が良ければ、国後島や野付半島、根室半島も一望できるそうだ。
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武佐岳
武佐岳は中標津町と標津町の行政界に位置する標高1,006mの山である。
北海道百名山の1つとなっている。
登山口から山頂まで約2時間で登ることができる。
久しぶりに来たけど、やっぱし眺めはいいねぇ〜。
夜は星が綺麗だろうなぁ・・・。
(摩周湖で眺めた星空はスゴかったなぁ・・・。)
17時25分、開陽台を後にする。
道道150号線、道道69号線、道道774号線等を約16km走り、
17時50分、今日の宿である「中標津保養所温泉旅館」に到着する。
チェックインを済まし、部屋に入る。
荷物を整理した後、さっそく温泉に入る。
内風呂が2つ(源泉100%と一部加水)と露天風呂が1つ(源泉100%)ある。
いずれも循環ろ過していない掛け流しの温泉となっている。
泉質は弱食塩泉である。
地元の銭湯として使われているようで、
宿泊客よりも地元の日帰り入浴客の方が圧倒的に多い。
入用後、部屋でしばし休憩・・・。
食堂に入る前、夕食中に洗い終わるよう洗濯機を動かす。
19時、食堂で夕食をとる。
鍋があったり、お刺身があったり、申し分のない量の夕食である。
あ〜、美味しかった・・・。
夕食を終えると洗濯が終わっていた。
乾燥機に洗濯物を入れ、乾燥を始める。
部屋に戻り、持参したノートパソコンで撮影した画像の保存、バックアップを行う。
バックアップしている間、「ツーリングマップル北海道」(道路地図)をにらめっこしながら明日の予定を考える。
明日は羅臼に立ち寄った後、知床峠に向かおう。
明日の宿はどうしよう・・・。
苫小牧西港への戻りを考えると、明後日は旭川付近のエリアに宿を確保したい。
そうなると明日は網走、北見、旭川からはちょと遠いけどサロマ湖辺りで宿を確保するかぁ・・・。
網走は明日のルートを考えると近すぎるなぁ・・・。
サロマ湖か北見か・・・。
サロマ湖だと旭川から遠くなるしなぁ・・・。
北見にするか・・・。
iモードで「北見東急イン」を予約する。
(ホント便利な時代だなぁ・・・。)
知床峠の後はサロマ湖まで、久しぶりにオホーツク海沿いの道の駅を訪ねよう!
明日は知床峠&スタンプラリーだぁ!
しばし休憩した後、再び温泉に入る。
あ〜気持ちいい・・・。
入浴後、乾燥が終わった洗濯物を片付け、荷物を再整理する。
22時30分頃、床につく。