北海道旅行記
a book of travels in Hokkaido

5日目(5月7日日曜日)

7時、起床。

窓から外を眺める。
今日もいい天気だぁ〜!

7時20分、食堂で朝食をとる。

8時20分、宿を出発する。

中標津保養所温泉旅館
中標津保養所温泉旅館

道道774号線、R272、R244、R335等を約24km走り、8時44分、伊茶仁の交差点を過ぎたところで車を止める。

国後島
国後島

標津町に入ると、太平洋に浮かぶ国後島が目に飛び込んでくる。
あまりにも雪山が綺麗なので砂浜に車を止めてしまう。

国後島だぁ・・・。

8時47分、伊茶仁付近を後にする。

国後島を横目に眺めつつ(脇見運転か?)、R335を約41km走り、9時22分、道の駅「知床・らうす」に到着する。

道の駅「知床・らうす」
道の駅「知床・らうす」

10回目以来、4年ぶりである。

羅臼町

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道の駅「知床・らうす」

羅臼漁業協同組合の直営店「海鮮工房」と知床らうす交流センターが道の駅となっている。
「海鮮工房」でお気に入りの「羅臼昆布だし」と「羅臼昆布しょうゆ」、「昆布塩」を買う。

「羅臼昆布だし」はオススメの一品。
煮物や鍋等のだしに最高だよ!

通販でも手に入れることはできるが、
やっぱし遙々ここまで来て買った方が思い入れの強い味になるからなぁ・・・。

さて、知床峠の開通は10時。
それまでどうしようかなぁ・・・。

知床らうす交流センターで羅臼国後展望塔からの眺めが素晴らしいことを教えていただく。
今日は天気が良く、国後島をはっきり眺められるとのこと。

9時48分、道の駅「知床・らうす」を後にする。

約3km走り、9時54分、羅臼国後展望塔に到着する。

羅臼国後展望塔
羅臼国後展望塔

羅臼国後展望塔は海抜167mの高台にある。
館内には北方領土に関する資料が展示されている。

館内の展望室や屋上展望台からは国後島や羅臼岳を含む知床連山、羅臼市街を一望できる。

国後島(ルルイ岳〔左〕、爺爺(ちゃちゃ)岳〔右〕とエビカラウス山〔すぐ右隣〕)
国後島(ルルイ岳〔左〕、爺爺(ちゃちゃ)岳〔右〕と
エビカラウス山〔すぐ右隣〕)
国後島(羅臼山)
国後島(羅臼山)

ルルイ岳は国後島の北端にそびえる標高1486mの山である。

爺爺岳はルルイ岳の南方にそびえる標高1822mの活火山である。
1981年(昭和56年)6月に噴火しているようだ(気象庁のウェブより)。

エビカラウス山は標高842mの山である。

少し離れて国後島の中央部やや南、堂々とそびえる山が羅臼山(標高888m)である。
羅臼山も活火山で、1880年(明治13)に噴火しているようだ(気象庁のウェブより)。

国後島から目を下に向けると、羅臼の街並み(羅臼漁港)が視界に入る。

羅臼の街並み(羅臼漁港)
羅臼の街並み(羅臼漁港)

いい眺めだなぁ・・・。

内陸(山)の方に目を向けると、羅臼岳を含む知床連山が視界に入る。

羅臼岳・三ツ峰北ピーク・サシルイ岳・オッカバケ岳
羅臼岳・三ツ峰北ピーク・サシルイ岳・オッカバケ岳

左から羅臼岳、三ツ峰北ピーク、サシルイ岳、オッカバケ岳が青空の下、並んでいる。

めっちゃ素晴らしい眺めだぁ!
こんな穴場の展望スポットがあったとは・・・。

教えてもらって良かった・・・。

しばし屋上展望台からの眺めを堪能する。

羅臼国後展望塔スタンプ   羅臼町スタンプ
記念スタンプ

10時6分、羅臼国後展望塔を後にする。

知床横断道路(R334)
知床横断道路(R334)

残雪の残る(雪壁が続く)知床横断道路(R334)等を約19km走り、10時34分、知床峠に到着する。

羅臼岳(知床峠より)
羅臼岳(知床峠より)

知床峠は羅臼町と斜里町の行政界、知床連山の尾根筋にある標高738mの峠である。
知床峠からは標高1,661mの羅臼岳を一望できる。

羅臼岳は知床半島の中央、羅臼町と斜里町の行政界に位置する活火山で、
知床連山の中で標高が一番高い山である。

知床峠は今日の開通を待ち望んだ人々で大混雑・・・。
駐車場もいっぱいだぁ・・・。

開通日ということもあって、各局の撮影クルーが出ているなぁ・・・。
映らないよう、インタビュー受けないよう気をつけよう・・・。

やっぱし寒いなぁ〜。

10回目以来、4年ぶりの羅臼岳をしばし眺める。

綺麗な山だなぁ・・・。

10時50分、知床峠を後にする。

知床横断道路(R334)を約20km走り、11時12分、三段の滝に到着する。

三段の滝
三段の滝

三重橋付近にある滝で、名前のとおり、三段で流れ落ちる滝である。
(「三重の滝」と呼ばれることもある。)

11時15分、三段の滝を後にする。

R334を約2km走り、11時18分、オシンコシンの滝に到着する。

オシンコシンの滝
オシンコシンの滝

オシンコシンの滝は途中から流れが2つになって豪快に流れ落ちる滝で、
その姿から「双美の滝」とも呼ばれている。

「日本の滝100選」に選ばれている。

あいかわらず水しぶきがスゴイ滝だなぁ・・・。
間近に滝を見るせいか、迫力がある。

11時28分、オシンコシンの滝を後にする。

R334、R244を約49km走り、12時18分、道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」に到着する。

道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」
道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」

10回目以来、4年ぶりである。

小清水町

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道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」

JR釧網本線浜小清水駅の駅舎になっている道の駅である。

お腹が空いたので館内の軽食・喫茶コーナー「汽車ぽっぽ」で、
「はなやかうどん」(600円)を注文する。

地元産の小麦粉(ホクシン)を使ったうどんに、
地元産の野菜天(ごぼう、にんじん)を載せたものである。

美味しい・・・。

昼食後、浜小清水駅のホームに向かう。

浜小清水駅駅標
浜小清水駅駅標

浜小清水駅は列車交換ができる対向式ホームの駅である。
ホームを散策した後、道の駅(浜小清水駅)の海側の丘にあるピラミッドの形をしたフレトイ展望台に向かう。
(小清水原生花園の東端の丘にある。)

フレトイ展望台
フレトイ展望台

フレトイ展望台からは知床半島(知床連山)や斜里岳を一望できる。

知床半島(知床連山)
知床半島(知床連山)
斜里岳
斜里岳

羅臼岳や硫黄山がはっきり見える。
残雪が残る斜里岳も綺麗だなぁ・・・。

いい季節に来たなぁ・・・。
やっぱし山には雪がなくちゃ・・・。

フレトイ展望台の館内には小清水町の四季や原生花園の花々を紹介する写真が展示されている。
他にもフレトイ貝塚から発掘された出土品が展示されている。

13時、道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」を後にする。

R244、道道1083号線、R39、道道76号線等を約32km走り、13時34分、能取岬に到着する。

能取岬
能取岬

10回目以来、4年ぶり、お気に入りの岬である。
大きなニポポ人形は冬期間のため、どこかに避難しているのかな?

岬の周辺は市営美岬牧場となっている。
能取岬灯台付近を散策する。

能取岬灯台
能取岬灯台

能取岬灯台は1917年(大正6年)に設置された、
能取岬の断崖絶壁に立つ白黒の美しい灯台である。

灯台より先、断崖絶壁まで散策する。

知床半島(知床連山)
知床半島(知床連山)

オホーツク海と知床連山を一望できる。

能取岬からの眺めがこんなに素晴らしかったなんて・・・。
(この付近まで散策したことがなかった・・・。)

素晴らしい・・・。

しばし能取岬を散策する。

13時53分、能取岬を後にする。

道道76号線、R39、R238を約34km走り、14時36分、能取駐車場に到着する。

能取湖
能取湖

1987年(昭和62年)3月19日に廃止となった旧国鉄湧網線の廃線跡
(オホーツク自転車道として整備されている)から能取湖を眺める。

遠くに知床連山が顔を出している。

能取湖はオホーツク海と繋がっている(サロマ湖のように砂州で海と仕切られている)周囲31kmの湖である。
 秋(9月頃)には南岸の卯原内付近のサンゴ草(アッケシソウ)が真っ赤に染まる。

14時42分、能取駐車場を後にする。

R238、道道858号線等を約27km走り、15時9分、キムアネップ岬に到着する。

サロマ湖(キムアネップ岬より)
サロマ湖(キムアネップ岬より)

10分ほど前まで晴れていたのに・・・。
サロマ湖には過去2回(2回目、10回目)訪れているが、今回も含めて全て曇り・・・。

おかしいなぁ・・・。
さっきまで晴れていたのに・・・。

残念・・・。

15時13分、誰もいないキムアネップ岬を後にする。

道道858号線、R238等を約8km走り、15時22分、道の駅「サロマ湖」に到着する。

あれっ、晴れてきたぞ・・・。
(さっきの曇りは一体何だったんだ?)

道の駅「サロマ湖」
道の駅「サロマ湖」

10回目以来、4年ぶりである。

佐呂間町

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道の駅「サロマ湖」

物産館「みのり」が道の駅となっている。

佐呂間町は酪農が主な産業で、
物産館「みのり」は牛舎とサイロをイメージした暖かみのある建物となっている。

焼き物コーナーがあり、特産のホタテの浜焼きを食べることができる。
(浜焼きの香りが食欲をかき立てる・・・。)

カボチャを使ったパンプキンソフト(250円)を食べる。
かぼちゃの味が強くないので、普通のソフトクリームのように食べられる。

美味しい!

しばし休憩した後、15時42分、道の駅「サロマ湖」を後にする。

R238を約10km走り、15時52分、計呂地交通公園に到着する。

計呂地交通公園(駅長の家)〔旧国鉄湧網線計呂地駅〕
計呂地交通公園(駅長の家)
〔旧国鉄湧網線計呂地駅〕

計呂地交通公園は旧国鉄湧網線計呂地駅の跡地(駅舎、駅構内やロータリー等)に整備された公園である。

湧網線は1953年(昭和28年)10月22日に全線開通した、
石北本線・釧網本線の網走駅と名寄本線の中湧別駅を結ぶ全長89.8kmの路線である。
 
道内の廃止となった他の路線と同じく、道路の整備やモータリゼーション等の波にのまれ、
残念ながら1987年(昭和62年)3月19日に廃止となった。

駅舎とホームに停車(保存)している客車には泊まることができる。
(シャワー施設やトイレは別棟に整備されている。)

C58 139とオハ62 91とスハ45 17
C58 139とオハ62 91とスハ45 17
計呂地駅駅標
計呂地駅駅標

静態保存されているC58 139に連結している客車(オハ62 91とスハ45 17)は、
当時のままのクロスシートが並ぶものとカーペット敷きに改造されたものの2種類となっている。

しばしクロスシートに座り、ぼぉ〜っとする・・・。

16時、計呂地交通公園を後にする。

R238を約3km走り、16時3分、道の駅「愛ランド湧別」に到着する。

道の駅「愛ランド湧別」
道の駅「愛ランド湧別」

10回目以来、4年ぶりである。

湧別町

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道の駅「愛ランド湧別」

青空が完全に戻ったなぁ・・。

家族向けの遊園地「ファミリー愛ランドYOU」の「遊YOUプラザ」が道の駅となっている。

ゴールデンウィーク最後の休みということもあって、
「ファミリー愛ランドYOU」は子ども連れの家族で賑わっている。

ファミリー愛ランドYOU
ファミリー愛ランドYOU

観覧車やゴーカート等の乗り物がある。
結構、お手頃の値段で乗れるようだ・・・。

遊園地の中を散策する・・・。

楽しそうだなぁ・・・。

ちなみに賑わうのは土日とゴールデンウィーク、夏休みだそうだ。
この期間を外すとほぼ貸切状態の遊園地になるとのこと・・・。

元気をもらったところで、16時25分、道の駅「愛ランド湧別」を後にする。

R238、道道685号線、R333、R39を約54km走り、17時25分、今日の宿である「北見東急イン」に到着する。
JR北見駅の隣、東急百貨店と一体になったホテルである。

荷物を整理した後、17時50分、夕食を兼ねた散策に出かける。

初めにJR北見駅に立ち寄る。
18時9分発のオホーツク8号で札幌に向かう人で混雑している。

今日でゴールデンウィーク終了だしなぁ・・・。

一方、廃止となっ北海道ちほく高原鉄道の
ふるさと銀河線の駅舎は閉鎖され、ひっそりとしている。

つい最近まで列車が発車したり到着したりしていたんだなぁ・・・。

旧国鉄池北線(ふるさと銀河線)は1907年(明治40年)に池田〜網走間で工事が着工された路線である。

1910年(明治43年)に池田(根室本線)〜淕別(現在の陸別)間が開通し、
翌年の1911年(明治44年)に淕別〜野付牛(現在の北見)間が開通している。

その後、1912年(明治45年)に網走まで開通し、「網走本線」と呼ばれた。
1932年(昭和7年)に旭川〜北見間(現在の石北本線)が開通するまでの間、幹線として活躍していた路線である。

1951年(昭和36年)、「網走本線」から「池北線」に改称され、ローカル線になってからも地元民の足として活躍してきた。

1980年(昭和55年)12月27日に日本国有鉄道経営再建促進特別措置法(以下「国鉄再建法」と呼ぶ)が公布される。
国鉄再建法の下、幹線と地方線、輸送密度によって分類し、廃止対象路線を絞る作業が行われ、
1982年(昭和57年)11月22日、池北線は第2次特定地方交通線に選定される。

その後、地元(北海道及び沿線地方自治体)の協議によって、第3セクターとして存続することとなった。
そして1989年(平成元年)6月4日、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線として再出発した。

しかしながら、道路の整備やモータリゼーション等の波には勝てず、
惜しまれつつも今年の4月20日に廃止となってしまった。

オホーツク8号が出発し、閑散としたJR北見駅を後にする。

前回(18回目)、北見に滞在したときに立ち寄った「北見ラーメン鮭児」に行ってみよう。

前回は北見ラーメンを注文した。

北見を代表する農作物のタマネギをスープの主役にし、
麺も地元の食材にこだわって作られたラーメンだった。

あっさりしていて美味しい・・・。

記憶を頼りに「北見ラーメン鮭児」を探す。
ほどなくして「北見ラーメン鮭児」らしきお店に到着するが・・・。

あれっ?

閉店しちゃった?
シャッターが閉まっているし板張りも・・・。

あ〜あ、残念・・・。

夕食、どうしよう・・・。
他にお店知らないしなぁ・・・。

とりあえず東急百貨店に入る。
6階のレストラン街を物色する。

「かつとカレーの店 秀」に入り、豚丼を注文する。

JR北見駅を眺めながら夕食をとる。
あ〜美味しい・・・。

東急百貨店を後にし、ローソンに立ち寄った後、宿に戻る。

持参したノートパソコンで撮影した画像の保存、バックアップを行う。
バックアップしている間にシャワーを浴びる。

明日はどこに泊まろうかなぁ?
「ツーリングマップル北海道」(道路地図)をにらめっこしながら明日の予定を考える。

層雲峡を抜け、愛山渓ドライブインでラーメンを食べよう。
美瑛に泊まろうかなぁ・・・。

「ペンションウィ」に電話をするが・・・。
明後日、出かける用事があるようで宿を閉めてしまうとのこと。

残念・・・。

旭川のホテルにしようかなぁ・・・。
う〜ん・・・。

手元にある本等から「ペンションじょう舎」を知る。
どこかで聞いたことがあるような・・・。

携帯で情報収集・・・。

今日は遅いから明日、電話してみよう・・・。

22時30分頃、床につく。

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