北海道旅行記
a book of travels in Hokkaido

6日目(5月8日月曜日)

6時30分、起床。

窓から外を眺める。
今日もいい天気だぁ〜!

7時10分、1階のレストランで朝食をとる。
街にはいつもの通勤風景が広がっている。

朝食後、有料のネット接続サービスを使い、
「ペンションじょう舎」や他の宿の情報収集を行う。

電話番号等の情報を手帳に記し、部屋に戻る。

8時18分、宿を出発する。

R39を約33km走り、8時58分、道の駅「おんねゆ温泉」に到着する。

道の駅「おんねゆ温泉」
道の駅「おんねゆ温泉」

18回目以来、2年ぶりである。
前回は留辺蘂町だったが、現在は合併して北見市となっている。

道の駅「おんねゆ温泉」と言えば、巨大なからくり時計。

果夢林
果夢林

「果夢林」という名のこのハト時計塔は高さが約20mあり、
世界で一番大きいハト時計塔である。

ハト時計塔の中には入ることができる。
丸太をのこぎりで切るゲーム(うまく表現できない・・・)等がある。

9時になり、ハト時計の仕掛けが動き出す。
時計の下から森の妖精たち?が出て、メロディーに合わせて踊り出す。

かわいい森の妖精が出てきたぞ・・・。
かわいい森の妖精が出てきたぞ・・・。

かわいいなぁ・・・。

メロディーが終わると最後にとりを努めるハトが・・・。

とり、いやハトです・・・。
とり、いやハトです・・・。

でっかいなぁ・・・。

果夢林の仕掛けを楽しんだ後、裏にある「果夢林の館」に入る。
地元の特産品(地元材を使用した木芸品)が展示、販売されている。

他に木と遊ぶことのできる「果夢林ワールド」、工作を楽しむことのできる「クラフト体験工房」がある。

スタンプブックにスタンプを押す。

道の駅「おんねゆ温泉」

車に戻り、「ペンションじょう舎」に電話する。
今日はお出かけするそうだが、夕方には戻ってくるとのことで宿泊OKとのこと。

お礼を言って予約をさせて頂く。
宿のおおよそ場所を教えてもらう。

美瑛町でなく上富良野町にあるそうだ。
何かのレストラン?のある交差点を右折すると言っていたなぁ・・・。

ま、何とかなるか・・・。

9時28分、道の駅「おんねゆ温泉」を後にする。

R39を約36km走り、10時1分、石北峠に到着する。

石北峠
石北峠

旭川と網走を結ぶR39の最大の難所である。
 道東と大雪山の分岐点とも言うべき峠で、標高は1,050mある。

駐車場に車を置き、向かいの高台にある展望台に向かう。
残雪が残る階段(というか斜面)をやっとの思いで登る

展望台から山々を眺める。

石北峠からの眺め
石北峠からの眺め

木に囲まれているせいか、思ったほど眺めはイマイチ・・・。
(ここまでやっとの思いで登ってきたのに・・・。)

展望台を後にし、慎重に斜面を降りる。

10時16分、石北峠を後にする。

R39等を約22km走り、10時36分、銀河の滝、流星の滝に到着する。

銀河の滝
銀河の滝
流星の滝
流星の滝

銀河の滝は約120mの高さから、流星の滝は約90mの高さから、
柱状節理の不動岩の左右より流れ落ちる滝である。

 流れ落ちる姿から銀河の滝は「雌滝」、流星の滝は「雄滝」とも呼ばれ、
「日本の滝100選」に選ばれている。

双瀑台に続く遊歩道(登山道)は残雪がたっぷりあって閉鎖中だった。

残念・・・。

10時45分、銀河の滝、流星の滝を後にする。

R39等を約3km走り、10時49分、大雪山黒岳ロープウェイの層雲峡駅に到着する。

往復券(大人1,750円)を買う。

大人往復券
大人往復券

11時発のロープウェイに乗る。

7分ほどで黒岳駅(五合目)に到着する。
黒岳駅の屋上展望台に向かう。

屋上展望台からは黒岳を眺める。

黒岳
黒岳

真っ白だ・・・。
大雪の山々はまだ冬なんだなぁ・・・。

黒岳は標高1,984mの山である。

五合目から出ている大雪山黒岳リフトで七合目まで登り、
そこから70分ほど(距離は約1.7km)で頂上まで登ることができる。

澄みきった青空の下、展望台から大雪の山々を眺める。

桂月岳
桂月岳

桂月岳は標高1,938mの山である。
黒岳石室(黒岳山頂から約20分)から20分ほどで頂上まで登ることができる。

凌雲岳
凌雲岳
上川岳
上川岳

凌雲岳は標高2,125m、上川岳は標高1,884mの山で、
共に登山道は整備されていないようだ。

烏帽子岳
烏帽子岳

烏帽子岳の標高は2,072mで尖った山頂が印象的な山である。
登山道は整備されていないようだ。

黒岳等から層雲峡温泉街の方に向きを変え、ニセイカウシュッペ山と朝陽山を眺める。

ニセイカウシュッペ山(奥)と朝陽山(手前)
ニセイカウシュッペ山(奥)と朝陽山(手前)

ニセイカウシュッペ山は標高1,883mの山である。

ニセイカウシュッペ山の登山口まで車以外の交通機関はない。
(日東からR273を北見峠方面に走り、中越で古川林道に入る。)
そのため黒岳や旭岳等の表大雪の山々に比べると登山客は少ないそうだ。

アクセスは良くないが人気はあるとのこと。

朝陽山は標高1,370mの山である。
朝陽山を経由してニセイカウシュッペ山に向かう登山道は廃道となっているらしい。

東に目を向け、平山と丸山を眺める。

平山(左)と丸山(右)
平山(左)と丸山(右)

平山と丸山は上川町と遠軽町(旧白滝村)の行政界にあり、
平山は標高1,771m、丸山は標高1,617mの山である。

平山は遠軽町(旧白滝村)側からの登山道が整備されている。
一方、丸山には登山道が整備されていないようだ。

更に東に目を向け、屏風岳を眺める。

屏風岳
屏風岳

屏風岳は標高1,792mの山である。
登山道は整備されていないようだ。

屏風岳の右奥(東側)に目を向け、武利岳(むりいだけ)と武華山(むかやま)を眺める。

武利岳(左)と武華山(右)
武利岳(左)と武華山(右)

武利岳は上川町と遠軽町(旧丸瀬布町)の行政界にある標高1,876mの山である。
武華山は上川町と北見市(旧留辺蘂町)の行政界にある標高1,759mの山である。

武利岳は遠軽町(旧丸瀬布町)側から、武華山は北見市(旧留辺蘂町)側からの登山道が整備されている。

目を西に戻し、ニセイカウシュッペ山の左奥(西側)を眺めると遠くに天塩岳の姿があった。

天塩岳
天塩岳

天塩岳は士別市(旧朝日町)と滝上町の行政界にある標高1,558mの山である。

士別市(旧朝日町)の天塩岳ヒュッテから整備された登山道(旧道)と、
天塩岳ヒュッテの手前から整備された登山道(新道)の2ルートがある。

共に登山口から山頂まで約3時間30分だそうだ。
(新道の方が初心者向きらしい・・・。)

屋上展望台を後にし、大雪山黒岳リフトの乗り場に向かう。

リフト乗り場で往復券(大人600円)を買う。

大人往復券
大人往復券

15分ほどリフトに乗り、七合目に到着する。

大雪山黒岳リフト
大雪山黒岳リフト

残雪が眩しい・・・。
リフトに乗っている間、雪目になっちゃうかと・・・。

サングラスが欲しい・・・。

七合目は一面、銀世界・・・。

七合目は銀世界・・・。
七合目は銀世界・・・。

登山道は当然のことながら雪に埋もれている・・・。

七合目の売店でお土産を物色する。
お客さんがいないので何か買わないとマズイかなぁ・・・。

後からお客さんが来たのでラッキー!
何も買わずに売店を後にし、リフトに乗る。

リフトを降り、黒岳駅に向かう途中にある大雪山黒岳資料館「テークルチセ」に立ち寄る。

大雪山黒岳資料館「テークルチセ」
大雪山黒岳資料館「テークルチセ」

黒岳等の大雪の山々や高山植物の写真、玄武岩等の鉱石が展示されている。
(入館は無料。)

大雪山黒岳資料館「テークルチセ」を後にし、黒岳駅からロープウェイに乗る。
7分ほどで層雲峡駅に到着する。

12時33分、大雪山黒岳ロープウェイの層雲峡駅を後にする。

R39等を約27km走り、12時57分、愛山渓ドライブインに到着する。

愛山渓ドライブイン
愛山渓ドライブイン

前回(19回目)、層雲峡YHに長期滞在したとき、
宿を共にした方に教えてもらったドライブインである。

店内には来店した有名人の写真や昔の愛山渓ドライブインの写真等が飾られている。

時季はずれなので天然の舞茸はないが、
普通の「舞茸ラーメン」(850円)を注文する。

塩ラーメンをベースに舞茸がトッピングされている。
スープには大雪山の天然水を使用しているとのこと。

美味しい!

ホンマ久しぶりの味やなぁ・・・。

13時23分、愛山渓ドライブインを後にする。

R39を約26km走り、13時48分、道の駅「とうま」に到着する。

道の駅「とうま」
道の駅「とうま」

19回目以来、2年ぶりである。

当麻町

スタンプブックにスタンプを押す。

道の駅「とうま」    道の駅「とうま」

売店ででんすけスイカのソフトクリームを注文する。

美味しいなぁ・・・。

いつかは本物を・・・。
(結構いい値段するんだよなぁ・・・。)

14時10分、道の駅「とうま」を後にする。

道道1122号線、道道140号線、道道37号線、道道1160号線を約22km走り、
14時39分、道の駅「ひがしかわ『道草館』」に到着する。

道の駅「ひがしかわ『道草館』」
道の駅「ひがしかわ『道草館』」

21回目以来、1年ぶりである。

東川町

スタンプブックにスタンプを押す。

道の駅「ひがしかわ『道草館』」

「写真の町ひがしかわ」と言うことで、
館内にはたくさんの中判カメラや35mmカメラが展示、保存されている。

14時47分、道の駅「ひがしかわ『道草館』」を後にする。

道道1160号線、道道213号線、道道966号線等を約43km走り、15時33分、白金模範牧場に到着する。

十勝岳(白金模範牧場より)
十勝岳(白金模範牧場より)

美瑛町には何度も来ているが白金模範牧場は初めて。
こんなに眺めの素晴らしいところだったとは・・・。

白金模範牧場はJA上川生産連が夏期期間、美瑛町内外の酪農家から乳牛の育成牛の預託を受け、
飼育を行っている広さ約406haの高原牧場である。

白金模範牧場からは十勝岳連峰の山々を眺めることができる。

左からオプタテシケ山、辺別岳、美瑛富士、美瑛岳
左からオプタテシケ山、辺別岳、美瑛富士、美瑛岳
富良野岳と前富良野岳、旭岳
富良野岳と前富良野岳、旭岳

十勝岳は標高2,077mの山で、常に噴煙(水蒸気)が火口から出ている活火山である。
直近では1988年(昭和63年)から1989年(平成元年)にかけて噴火が起きている。

オプタテシケ山は標高2,013m、辺別岳は1,860mの山である。
美瑛富士は標高1,888m、美瑛岳は2,052mの山である。
 
いずれの山も望岳台から登山道が整備されている。
(各々の山の稜線に登山道が整備されていて、北は表大雪やトムラウシ、南は富良野岳まで縦走できる。)

富良野岳は標高1,912m、前富良野岳は1,625m、旭岳は標高1,335mの山である。

なんて素晴らしい眺めなんだろう・・・。
しばし雪山に心奪われる・・・。

15時39分、白金模範牧場を後にする。

道道966号線等を約13km走り、15時54分、望岳台に到着する。

十勝岳(望岳台より)
十勝岳(望岳台より)

望岳台は十勝岳連峰の最高峰である十勝岳や美瑛富士、美瑛岳、三峰山、富良野岳等を一望できる展望台で、
十勝岳や美瑛富士、美瑛岳等に向かう登山道の登山口にもなっている。

雪が残る登山道をとりあえず眺めの良さそうな所まで進む。

美瑛富士(左)と美瑛岳(右)
美瑛富士(左)と美瑛岳(右)
富良野岳(奥)と前富良野岳、旭岳(右手前)
富良野岳(奥)と前富良野岳、旭岳(右手前)

望岳台から眺める雪山もいいなぁ・・・。

16時34分、望岳台を後にする。

道道966号線、R237等を約39km走り、17時20分、今日の宿である「ペンションじょう舎」に到着する。
オーナーの奥さんに案内して頂き、部屋に入る。

「ペンションじょう舎」は十勝岳連峰の山々を一望できる丘の上にある。
食堂や2階のホールからは十勝岳連峰の山々を一望できる。

美瑛町と違って山が大きく見えるなぁ・・・。

持参したノートパソコンで撮影した画像の保存、バックアップを行う。
バックアップをしている間、2階のホールに置いてある本を読む。

思わず「北の国から」を読んでしまう・・・。
(上富良野にいるし仕方ないね・・・。)

18時25分、夕食をとる。

夕食は全て地元の食材を使って調理したもので、
これがとっても美味しい!

1つ1つのおかずも美味しいけど、ご飯が美味しい!
(偶然とはいえ、なんて素晴らしい宿に巡り会ったのだろう・・・。)

十勝岳連峰の山々を眺めつつ、オーナーのご主人とお話しながら食を進める。

夕食後、部屋でしばし休憩・・・。

入浴後、20時30分頃から1階のラウンドピットで、
写真家の高橋真澄さんが撮影した写真や宿のお客さんが撮影した写真等を観たり、
オーナーの奥さんとお話ししたりして、北海道最後の夜を楽しむ・・・。

気がつくと23時過ぎ・・・。
なんかとっても楽しかったぁ・・・。

23時30分、床につく。

7日目(5月9日火曜日)へ