【キャブO/Hその1】
買ってから始めにしたのがキャブのO/Hです。
前のオーナーに「早めにキャブはO/Hしたほうが良いですよ」との話だったので。
しかし4気筒のキャブO/Hは経験あるものの、V型のキャブO/Hなんてしたことはありません。
まあ何とかなるだろう!ということで始めます。
途中で気になることがありました。アクセルワイヤーステーがビス1本でしか留っておらずフローティングされています。
「変わっているな〜」と思いながら先に進みます。
O/Hということで各ジェット、スクリュー類も外し洗浄します。しかしエアスクリューが回らないキャブがあります・・・。とりあえずキャブクリーナーを吹きつけを1週間ほど繰り返しましたがダメです・・・。聞いた話で古いキャブでジェット類が詰まっている場合はバーナーで焙るとタールのようなものが溶けて詰まりが直るというのがあり、実践してみたところ直った経験があります。熱などの影響はわかりませんが・・・。今回の場合も同事象だとすればバーナーで焙れば回るかな?と考えましたがキャブは精密部品だと聞いた記憶もあり、さらにパッキン類の影響も考え止めておきました・・・。ではどうするのかといえば・・・諦めてそのまま組みます!なぜならO/H前でも調子はさほど悪くなかったからです!という訳で先に進みます。
次に発見したのはガムテープです。キャブの本体についていました。「何だ?」と思いながら剥がすと大きな穴が開いています・・・。思わずガムテープを張り直してしまいました。「マジ!?」と思い再確認に為にガムテープを剥がします。やはり穴です・・・。バキュームピストンの上の部屋に開いています。このままではアクセルを開けても負圧がかからないため、バキュームピストンが上がりません。つまり混合気が供給されません。これで調子がそんなに悪くなかったのが不思議です。意外とガムテープで気密が保たれていたんでしょうか?何故穴が開いているんだ?思い他のキャブを観察してみたところ謎は解けました!アクセルワイヤーステーはフローティングではなくこの穴の部分にステーを留めるボスがついていたのです!「なるほど!」と関心はしましたが穴は開いたまま、ステーも生えてはきません。まずは穴の処理方法を考えます。再びガムテープで穴を塞いでも不安がいっぱいです。どうしましょう?アルゴン溶接で穴を塞いでもらうか?と考えましたが熱の影響と何よりも面倒だ!ということで他の方法を考えます。何かの本で見た記憶で最近のパテ、接着剤はスゴイ!という記事を思い出しました。以前、ホームセンタ−で金属パテなるものが売っていた記憶があります。早速近所のホームセンターへ行きます。ありました。しかし対油性があるとはいえガソリンが大丈夫かは分かりません。とりあえず手軽なので使ってみます。なんとなく穴は塞がりました。

このようなボスが・・・

ありません・・・しかもパテが・・・
次はステーです。無いものは作るしかありません。適当なアルミ板に穴をあけ、曲げて作ります。
とりあえずこれで大体の問題は解決です!
全て元通りに組付けます。同調はスロットルバルブの開き加減で適当に合わせます。いよいよエンジン始動です。問題なく始動しました。う〜ん・・・苦労の割には調子はあまり変化ありません・・・。まぁ悪くはなっていないので良しとします!

アクセルワイヤーステーのステーです。
【キャブO/Hその2】
数回目にキャブを外したときにやってしましました。キャブとキャブを繋いでいるガソリンパイプを折ってしまいました。プラスチック製なので折れやすいようです。こんなときに困るのが逆車で旧車です。VFはそのものですね。部品一つ買うにも苦労します。まずパーツリストが普通のバイク屋にはまずありません。レッド○ロンにあることを今は知っているので大丈夫ですが当時は知りませんでした。部番が分からないため注文できません。仕方ないので折れたものを直そうとしましたがダメそうです。という訳でしばらく不動車となっていました。このままでは本当に不動車になりそうなので部品を作ることにしました。しかし素人に作れるわけもないのでプロに頼みます。幸いにパイプは同じものが2本あり1本は無事だったので同寸法のものをアルミで作ってもらいました。これで完璧です。
【キャブ交換】
突然キャブ交換です。エアスクリュー、穴、その他不具合があるため機会があったら交換したいと思っていました。しかし新品など買えるずも無く在庫もあるとは思えません。そこでオークションです。ごくまれにですが出品されています。数回入札を試みるもなかなか落札できずにいました。しかし!ついに84年式と思われるキャブを落札しました。しかも長期在庫品ですが新品とのことです。現在使用中のキャブと比較してみます。まずは燃料の供給ラインが違います。84年式のものは1本のホースから4つのキャブに供給していますが付いているキャブは2本のホースから供給しています。次にブリザーパイプ?が84年式はエアークリーナーに繋がっているのに対して付いているキャブはホースで大気開放です。その他ジェット類はセッティングの範囲なので違います。驚いたのはジェットニードルです。通常はクリップで段数を変えてセッティングができるのですが固定式です。もしかしたらノーマルはこうなんでしょうか?使用していたキャブは中古なのでノーマルではなっかったかもしれません。
で、そのまま付けてもよいのですが芸がありません。2つのキャブの良いとこ取りで行きます。
燃料はたくさん供給されたほうが良いだろうということでパーツを移植し2本供給に変更です。ところが取り付けてエンジンを始動してみるとキャブとパイプの繋ぎ目からガソリンがだだ漏れです。差込が甘かったのかと思い組み直しても同じです。理由は分かりませんが変更はダメなようです。供給過多になるのでしょうか?ブリザーパイプは変更しても良いこともわるいこともなさそうなのでそのままです。結局はほぼそのまま付けることになりました。
キャブ交換ついでにアクセルワイヤーを換えます。ハンドルをセパハンからアップハンに換えているためノーマルのワイヤーでは短く取り回しに無理があるらしくハンドルを右にいっぱいに切るとアクセルが戻らないのです。通常走行ではそこまでハンドルが切れることもないので大丈夫なのですが気にはなります。VF750マグナ用をオークションで買ったのですが長すぎたのでVF750F用を新たに購入し取付ようとしたところアウターから出ているワイヤーの長さが足りません。アウターの長さは丁度良い感じです。仕方ないのでノーマルを組んで他の方法を考えます。以前、何かの本でタイコ部分の部品を見たことがあったのでオークションで探して見ます。するとタイコ部分だけではなくワイヤー補修キットとしてありました。ワイヤーとタイコがセットになったものです。値段が少々高いです。2セット使うため¥3000以上になります。近所の2○館に行ってみると・・・ありました!タイコのみが!値段も税込み¥525とお手ごろです。2つ買っても¥1050です迷わず買います。アウターをVFR用、ワイヤーは長さを合わせてマグナ用を使います。組み付けてアクセルをあおってみるとスムーズに動きます。実に気持ち良いものです。
【キャブO/Hその1】 【キャブ交換】 【マフラー交換】 【ブレーキホース交換】
【キャブO/Hその2】 【レギュレター交換】 【マフラー修理】