2004年4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月


12月26日(日) メリークリスマ酒(しゅ)

12月はクリスマスで酒が呑めるぞ、というわけでもないのですが、降誕祭用に日本酒を購入。
いきつけの酒屋さんにはすっかり顔を覚えられてしまっていて、店のおばちゃんのおすすめを
参考に買ってくるのですが、今回のおすすめは、高知県の「無濾過純米中取り 南」

元々、「司牡丹」「酔って候」など、土佐の端麗辛口が好きな私ですが、このお酒も、
水のようにあっさりした呑み応えながら、口に含んだときのフルーティーな甘み、
飲み込んだあとくちの余韻といい、実に美味です。
まあ、そもそも私は、それなりのお酒ならたいてい美味しいと感じてしまう適当な人間なんですが
の酒屋さんお勧めのお酒は、どれも美味しく呑んでます。

実は前々からここで薦められて呑んだお酒の感想も書いていこうと思ってたんですが、
タイミングを逃しているうちに飲み干してしまって幾星霜。
そのうち、覚えている限りの呑んだお酒リストでも書いてみようかと思っています。

あと、近所の家電店へ買物に行った帰り、移動式のメロンパン屋を見つけました。
ワゴン車に積んだオーブンで焼きたてほかほかのメロンパンを販売するという
三年ほど前、「探偵!ナイトスクープ」でやっていたのと同じようなスタイルの店です。
もっとも「探偵!」で紹介されていたのは、「シャトル」という店だったのに対し、
この店は「ゆうなぎ」と別物のようでした。
とはいえ、当のメロンパンは、表面がパリッとしていて、なおかつ中がふんわりと、
十分に美味しかったですよ。なんであれ美味しければよかろうなのです。

それから、まったく話代わって、検索でいきなり日記その他に飛んでこられた方のために、
一応、「おしながき」からトップページへ戻るボタンを入れてみました。
まあ、「杉良太郎」「本阿弥周子」「加納明」「君は人のために死ねるか」などで検索された方が、
こんな奴の素性を知っても何の意味もないでしょうが、人生にまったく意味のないムダ知識でも、
知っていれば、気休め程度には人生が豊かになった気がしなくもないでしょう。

とまあ、クリスマス前後はこんな感じで過ごしました。多くはツッコまないでください。


12月15日(水) 助け人師走る

この私にしては珍しいこと果てしなく、前回から半月少々でのスピード更新です。
しかし気がついたら、もう今年も半月を残すばかりですな。
ありふれた言い草ですが、月日が経つのは早いものです。
おかげ様をもちまして、一ページに2004年4月よりほぼ一年分の日記を連ねるという荒行を、
あっさり成就してしまいました。(するな)

来年の目標、来年分の日記は新しいページに書く。
(プロとしてもっと大事なことがあるだろう)

いや真面目な話、実は今年中にもう一冊、ファミ通さんとは別の某所からも出したかったんですが
(つか、企画進行自体はほぼ同時でした)
ちょっと私事で面倒があったりして、なかなか筆が乗らず、延び延びになっているうちに
この時期になってしまいました。
で、ファミ通さんの方も、次の企画を出すという話のままほったらかしになってます。
某所さん、ファミ通さん、真に申し訳ありません。(平謝り)

来年の目標その二、今日できることは年内にやる。
(微妙にスタンスが長いぞおい)

さて、先日、以前の日記で触れた「コミックぎゅっと!」 三号を入手しました。
きゆづき先生の、「GA・芸術科アートデザインクラス」巻頭カラーです。

感想:いいなあ、素猫。(笑)

真面目な話、各キャラクターの造詣や配置、個々のネタとも、よく作りこまれて、
ちょっとハートウォーミングなエピソードもあったりと、よくできた四コママンガです。
他の掲載作も楽しくて、余裕ができたら各作品の紹介も書いてみたいところです。
これはちょっと定期的に読みたい雑誌ですが、本誌の発刊ペースに不安が残りますね……

えー、皆様、ただいま、「コミックぎゅっと!」 平和出版株式会社様より絶賛発売中です。
皆様お誘いあわせの上、お買い上げのほどをお願い申し上げます。

あと余談ですが、トップページその他のメールアドレスにちょっとミスがありました。
まあ、ごく単純なミスで、修正してメールをくださった方も多いのですが。
もし、「ヒマだからメールしてやろうと思ったのに送信できない」とか、
「せっかくメールしてやったのに返事がないとはどういうことじゃあ!大作家気取りかコラァ!」
とお怒りの方がおられましたら、単なるミスなので勘弁してやってください。
それと、よかったらこりずにまたメールしてくださればありがたいです。


11月30日(火) 適当更新

最近、表稼業のほうが煮詰まっていて、更新する余裕も話題にできる話もないので、
とりあえず各種御酒「著作」に、 暫定版 「快傑!トリック☆スターズ」キャラクター解説をおいてみました。
例によって、書きかけたままほうっておいたものを簡単にまとめただけなので
いずれ余裕が出来たら増強したいと思います。

さて、アクセス解析を見る限り、こんなサイトに足しげく来訪してくださってる皆様方、
月一更新もおぼつかず、暇つぶし駄文すら満足に提供できない非力な管理人で誠に申し訳ありません。
せめてものお詫びに、ひょっとしたら、あとで本日付の日記に少々書き足すかもしれません。
それってもはや日記じゃねーじゃん、という皆様方の御ツッコミには、
なにをいまさら、とだけお答えしておきます。(お前全然反省してないだろ)


10月31日(日) とりあえず生存報告

すでに月記の維持さえおぼつかなくなっている今日この頃、皆様はつつがなくお過ごしでしょうか。
いや、これでも真面目に仕事やってるんですよ。本当に。
プロットは完成しているのに、いまいちテンションが上がらなくて筆が進まないでいるのですが。(汗)

というのも、もともと私は、昔から、ミステリ系、あと歴史、時代小説などを多く読んでいたもので、
ミステリ的なプロットのひねりや、凝ったドラマ性、ストーリー性のある話が好きでした。
で、この世界に入ってからも、そんな作風を目指していたわけです。
ただ当時やっていた場所は、マンガ雑誌系の発祥のせいか、担当者自身の読書経験が浅いせいか、
どうも十代『小説』読者の水準を甘く見ている感がありました。

例えばミステリを書けというわりに、ミステリにおける、いわゆる十戒二十則レベルの常識はおろか、
ミステリが「合理的、論理的な謎解きをテーマにした作品」という基本中の基本すら把握していない。
また具体的な内容についても、ただキャラクターの表面的におもしろおかしい行動を書き流していればいい、
どうやらミステリと名の付くものはそれしか知らないらしく、少年向け推理マンガばかりを例に挙げ、
(そういえば某「孫」の推理マンガを例に挙げるくせ、島田荘司さんの存在すら知らなかったなあ……)
あんな単純なトリックで通用しているんだから、トリックなんてその程度で十分。
複雑なトリックや謎解きに枚数を割くな。子供の読者なんて長い小説を読めない。短編で十分。
とにかく軽い話、キャラクターの心理を掘り下げたり、重いものを背負わせたりするな、etc……

私にすれば、自分が十代から小説を読んでいた経験から、いくらなんでも読者のレベルを低く見すぎ、
それではたとえ十代読者にも通用しないと思い、しばらく傍観していたら案の定 廃刊になったわけです。
(このへんはいずれ、別の機会に詳しく語ってみたいと思ってます)

で、そのころ、すでにいくつかジュニア系文庫、いまでいうライトノベル文庫にツテはあったんですが、
もともと私の読書経験にその手の作品があまりなく、聞きかじりの浅い知識によるイメージから、
どうもそれまでのところと同系統のジャンル、多少の条件差はあれ内容的に大差なしと判断してしまい、
そのうちなにか書こうと思いつつ、気乗りしないでほったらかしてました。
いま思えば軽めのもので名前を売りつつ、徐々に目指す作風に近づけていく方法もあったのでしょうが、
それまでの反動もあって、薄っぺらいものをダラダラやらされるのに嫌気がさしていたものでして。

まあ、私が知らぬ顔の半兵衛を決めこんでいるここ数年の間に、ライトノベルというジャンルの水準が
全体的に上がったのも事実でしょうが、ろくに読みもせずに敬遠していた以上、偏見で判断していた
といわれても仕方ありませんわな。いや、不明を恥じ入る次第です。

とにかく、ライトノベルという枠にしても、ジャンル的にコミック、アニメなどに近いものを持ちながら、
近年、小説としても成熟してきたようで、各レーベルのカラーなり読者傾向なりを踏まえつつ、
ライトノベルの特性をうまく利用すれば一般小説ではできないプロット的、ドラマ的工夫ができるように
なったようなので、ひとつ書いてみるか、と思い立ったわけなのですが……
どうも当時、「薄っぺらなキャラ一辺倒もの」にうんざりしてしまった後遺症がいまだに残っているようで、
キャラ的な部分を書こうとすると気力が冷めてしまっていけません。
まあ徐々にエンジンがかかってきてはいるので、とりあえず二、三年中には仕上がるよう善処します。(おい)


そんなわけで特に他の話題もないんで、例によって検索で当ページを訪れた方の検索ワードの話でも。
ここ一月の検索ワードランキングで、私の名前についで同率二位にきているのが、
なんと「杉良太郎」「本阿弥周子」のご両人。(笑)
とうとう僅差で「きゆづきさとこ」先生さえ追い抜いてしまいました。

ここ最近、新録版 「君は人のために死ねるか」CDおよび、DVDボックス 「必殺仕業人」上巻が発売された
影響でしょうか。他のワードに「君は~」「仕業人」の類似語もけっこうはいっていますし。
私はもちろん両方とも買いました。残念ながら「仕業人」は最初の一話を見たっきりですが。
ちなみに本阿弥周子さんば「ほんあみ・ちかこ」と読みます、チチカカ湖ではありません。(やかましい)

さて、きゆづき先生といえば、逆アクセス解析で遊んでいるうち、 こういうものをみつけました。
現在、きゆづき先生による表紙イラストと、期間限定番外編コミックが楽しめます。
しかし、「ぷにぷに萌えたい四齣コミック」というキャッチコピー、なんだかすごいですね。
「ぷにぷに萌えたい」という前段に、「齣」という難しい字体をもってくるセンスがいい味出してます。

私自身はぶっちゃけ萌え云々というものにあまり興味がなく、理論上はともかく感覚的にピンとこないし
無理に理解しようとも思わないんですが、そんな私でも番外編コミックはおもしろいと思いました。
一、二号は時期を逃してしまいましたが、暇ができればバックナンバー探しにいきます。

というか、一、二号が出たのが夏で、三号が出るのが十二月というところに先行き不安感があります。
皆様で、「COMICぎゅっと」三号は12月9日発売です。
ぜひ皆様でお誘い合わせの上、お買い上げください。
なぜここまで勧めるかというと、単に私がGAの続きを読みたいからです。
俗にいう、情けは人のためならず、というやつですか。(違う)

あとはこれといって面白い検索ワードもなかったのですが、中でも組み合わせで印象に残ったものを。
「杉良太郎 ボコボコ 大捜査線」
誰だか知りませんがものすごく本質をわかってます、この人。


9月15日(水) できればこれだけは書きたくなかったのだが、ネタがないので書きました

あー、気がついたら前の更新からもう三週間以上すぎてるよ。
光陰矢のごとしとはよくいったもんですなあ。(お前がどんくさいだけだ)
というかこの日記、日記というよりもはや月記ですな。(笑)←笑うな。

さて、実は先月頭の話なんですが、某eb!さんの「えんため大賞」受賞パーティーに出席したんです。
なぜ先月の話をいまさら持ち出すかというと、例によって、ここにアップする日記として書きかけたまま、
途中で面倒になってほうっておいたからなのはいうまでもありません。

で、顔見知りの作家さんや絵師さん、編集さん、また初めてお目にかかる作家さんたちにご挨拶しながら、
例によってしたたか飲んでほろ酔い気分でしたよ。
そんなこんなで、ちょうど同文庫期待の新人であるTさんに、ベテラン作家のKさん、業界の大御所Aさん、
同文庫の新人である別のKさんらと話していたところ、編集さんが写真を取りたいといってきまして、
一同、Tさんを中心に集まったわけです。
そして皆さんからやや後ろのほうにいた私は、酔った勢いもあって、ウケ狙いで念仏の鉄の「三本指殺法」
みたいなアホなポーズをとってみたわけですよ。

数日後、そんなことはすっかり忘れ、某ファミ通文庫さんのサイトを見てみたところ、
なんと当のT先生による、「えんため大賞レポート」のコンテンツが。
で、その中には、Tさんをにこやかに取り囲むKさん、Aさん、Kさんの一歩後ろで、
まるで酔っ払いの心霊写真のような怪しい姿が思い切り掲載されていました。

………………
……………………………………
………………………………………………………………私、今年で何歳になるんだっけなあ。(遠い目)

えー、かの写真、当のページを探せばまだ見られるはずですが、たぶんあと数日で差し代わるはずなので、
それまでそっとしておいてやってください。


追伸
近く修正するつもりだった日記ページ表題の「2004年4月、5月、6月、7月、8月」ですが、
この表題にウケた方がおられるので、もうちょっとこのままにしてみます。
というか、さらに一ヶ月増えたし、むしろどこまでやれるか挑戦してみるのもまた一興。(おい)


8月23日(水) 君は人のために死ねるか

ついに一ページに五ヶ月分の日記を連ねる偉業というか異業を成し遂げてしまった今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
ちなみにこの一文は、もう二ヶ月以上も前、日記用に書きかけたまま面倒になって放置していたのですが、
さすがにそろそろ更新しないと訪れてくださる方に申し訳ないので、書きあげて適当な日付で挿入してみました。
この時点でもはや日記の体をなしていない気もしますが、読まれる皆様は別に気にしなくていいです。
ネタそのものも、一部ではけっこう有名、知っている人にはいまさらな「トリビアの泉」的な話ではあるのですが、
今日は、最近の私の愛聴歌「君は人のために死ねるか」を取り上げてみましょう。

杉良太郎が熱唱するこの歌、殉職刑事エレジーを歌い上げる名曲というか迷曲というか、そんな感じの歌です。
そのブッ飛んだ歌詞といい、いきなり演奏無視の一人語りから入り、突如、ド演歌顔負けの熱いコブシが効いた
熱唱モードに入る歌の展開といい、一聴すれば脳が点になること間違いなしです。
詳しくは、「君は人のために死ねるか」で検索すれば、歌詞を掲載しているサイトがいくつも見つかるので、
あえて歌詞は書きません。(下手に歌詞書くと問題になりそうでやだし)
というわけで、ここでは同曲を収録するCDの紹介のみに留めます。

まずは、70~80年代の刑事ドラマのアルバム、 「刑事魂」
「君は人のために死ねるか」オリジナルバージョンを収録。
他にも、「太陽にほえろ」「Gメン'75」「俺たちの勲章」「西部警察」など、名作の名曲を多数収録しているので、
刑事ドラマ好きの方にお薦めです。

そして、 「君は人のために死ねるか」シングルCD版
曲調がハウス風にアレンジされていますが、杉良のボーカルがリキ入っていて、
オリジナル版をご存知の方も一聴の価値があります。

さて、この曲が伝説になっている原因は、曲そのものの破壊力ももちろんのこと、これがれっきとした
刑事ドラマの主題歌だったという事実も大きいでしょう。
その伝説の刑事ドラマというのが、杉良太郎・主演「大捜査線」(全42話)です。
(ただし第31話より「大捜査線シリーズ・追跡」と改題)
いうまでもなく、織田裕二主演の「踊る大捜査線」とはありとあらゆる意味でまったくの別物です。
あえて呼ぶなら「殴る蹴る大捜査線」というところでしょうか。
近年、CSホームドラマチャンネルで全話放送され、その全容を見ることができました。

主演・杉良太郎の役どころは加納明。警視庁第四機動捜査隊、加納班主任。
オリンピック射撃金メダルの経歴を持ち、コルト・パイソン357マグナムを愛用。
RX-7の覆面パトカーを駆って活躍する。

その部下の沢木刑事に神田正輝、婦警(劇中では「ツヅキ」と呼ばれていますが、正確な表記は不明)に
「必殺仕業人」第二話でやいとやに殺された本阿弥周子、あと課長が山内明。
特別出演でたまにしか出てこない刑事局長、佐分利信。
その他の人物の説明がいい加減なのは、けっして手抜きではなく、本当に書くことがないのです。
このドラマにおいて、杉良太郎演じる加納明以外は、まったくその他大勢でしかありません。
その存在感は、まるでビッグ・ワンが登場した後のジャッカー電撃隊です。

では、まずは記念すべき第一話「撃て加納明」について語ってみましょう。

とある銀行に現れた怪しい男が、バッグからライフルを取り出して強盗を働く。
駆けつけた警官を射殺するも、包囲され、銀行内に立てこもる。(あの事件がモチーフですね)
演ずるはあの、日本一の斬られ役、福本清三先生!

ここで番組はオープニングテーマに入るのですが、この映像がまたすさまじい。
重厚なテーマソングと共に、ズガドバーンと画面いっぱいの毛筆体で「大捜査線」のタイトル。
バックには真っ赤な夕日。舞台はいったいどこの終戦直後だ、といいたくなるようなブッ壊れた廃墟。
そこに白いスーツの杉良が登場、むやみに哀愁を漂わせた表情で、煙草をふかしながら物静かに歩き回る。
哀調のテーマ曲に、これでもかというぐらいドス濃ゆい哀愁をにじませる杉良の一人芝居が一分以上。
しかし突如、BGMが勇ましい曲調に変わるやいなや、何者かの銃弾が杉良を襲う!
杉良の真横で弾ける銃弾! すかさず拳銃を抜く杉良、画面めがけて発砲! さらに発砲!
しかも発砲の瞬間、目をつぶっている杉良!
そして夕日のアップ! さらには空を飛ぶ雁!
「マゲをつけた現代劇」の感覚で一世を風靡したのは、かの「必殺シリーズ」ですが、
この筆法でいうなら、さしずめ「大捜査線」は、「スーツを着た時代劇」というところでしょうか。

この壮絶なオープニングに茫然自失する視聴者を置いてきぼりにして、番組はドラマに戻ります。

すでに福本先生立てこもりから一日以上が過ぎ、警官、人質に犠牲者が出るばかりで膠着状態。
警察上層部は、万策尽きた際の最後の手段として、犯人射殺もやむをえないと判断。
ただし犯人が人質をとって立てこもる状況下では、誰かが突入し、一撃必殺で射殺せねばならない。
殉職と背中合わせの危険な任務、その射撃手に、オリンピックピストル部門金メダルの加納が指名される。

現場では、福本先生の唯一の身寄りである実姉を召喚して説得するが、犯人は聞き入れない。
なんとか射殺だけは回避しようとする姉の情念、射殺を命じられた加納とのからみを切々と描写した末、
番組スタートから三十分、警察はとうとう犯人射殺を決断。
「君の殉職ということも起こりえる」という所轄署署長(平田昭彦)に、加納は静かに答える。
「やむをえないでしょう。警察官である以上」

動きを鈍らせる防弾チョッキを拒否し、単身、銀行内へ突入する加納。
まるでファーストガンダムのようなスローモーションで、扉の前に積み上げられていたバリケードをぶち破り、
福本先生を射殺する加納!
福本先生も、銀行のカウンターに乗ったまま被弾、激しく首を振ってのけぞりと、いい仕事をしています。
画面構成上、のけぞりシーンがほとんど映らないのは残念ですが。

任務成功、無事生還したものの、たとえ凶悪犯とはいえ人一人射殺した重み、そして残された姉の悲哀を思い、
独り、くわえ煙草で男の哀愁をムンムンムレムレ漂わせる加納。
射殺されても仕方がないのは百も承知で、それでも加納に恨み言をいわずにはおれない姉。
やがて加納の口から、福本先生は暴力団により麻薬漬けにされていた、それが事件の原因だったと語られる。
余談ですが、この姉の自宅アパートのシーンで、姉と並んでにこやかに微笑む福本先生の写真が出てきます。
この怖くて笑えるツーショットは、福本先生ファン必見です。

そして諸悪の根源の暴力団が姉をさらおうとしたところ、颯爽と現れた加納!
姉を拉致した車の正面に立ちふさがり、発砲して停止させると、暴力団にボコボコに殴る蹴るをかまして逮捕。
このあたりのアクションは、さすが合気道養神館五段のことだけはある迫力です。

ようやく笑顔を取り戻し、前向きに生きることを誓って去っていく姉。
迎えのRX-7に乗り、去っていく加納に重なるエンディング、「君は人のために死ねるか」――

この初期エンディングで流れる映像がまた素晴らしい。

覆面パトカー内の加納、無線機の通報を受け、サイレンを装着し現場へ向かう。
回想シーンのイメージか、カットバックでもう一つのドラマが展開されます。

オープニングと同じ廃虚で、加納と同僚刑事が犯人を逮捕しようとする。
犯人に組み付くも振り払われる加納、次の瞬間、犯人は同僚刑事に発砲。
被弾して倒れる同僚の横で、一瞬遅れて犯人を射殺する加納。

ここで一瞬、覆面パトカー内に戻り、痛切な表情を浮かべる加納のアップ。

倒れた同僚に駆け寄り、抱き起こす加納、だがすでに同僚は息絶えていた。

ここでまたパトカー内、さらに痛切な加納のアップ。銃の弾倉を開き、弾丸を一発抜く。

現場に駆けつける、課長、沢木、ツヅキらその他大勢の皆さん。
その前で、ものいわぬ亡骸を抱きかかえ呆然と見つめる加納――
オープニングの哀愁漂う杉良の姿は、このエンディングにつながる見事な伏線だったのです。

そして映像はパトカー内に戻り、深い哀愁を湛えたまま、抜いた弾丸を再装填する加納。
同僚の死を噛みしめ、自身も任務に命を懸けることを誓うかのように――

この映像、「君は~」をご存知の方ならお分かりでしょうが、まさに歌詞を映像化した物語になっています。
そう、わずか二分に満たないテレビサイズエンディングの中で、
歌詞と映像のコラボレーションにより、本編一話分のドラマを作り上げているのです。

ドラマ内容はもちろん、OP、EDにいたるまで、杉良、杉良、杉良、杉良、杉良、杉良、さらに杉良。
まさに濃縮杉良ウラン、いろいろな意味でスゴいものを見たと思わせてくれる第一話でした。
その一方で、普通の刑事ドラマを期待していた大半の一般視聴者はついていけない世界だろうなと、
冷静に思わせてくれる内容でもありましたが。
さて、このドラマについて語るべきネタはまだまだあるのですが、けっこう長文になってしまったので、
今宵はここまでにいたしとうございます。


(附記)
作中で使われる「君は人のために死ねるか」ですが、初期話では微妙な演奏違いバージョンがあります。
中盤で一時、別の曲に変わり、リニューアルした「大捜査線シリーズ・追跡」からは、
演奏、ボーカルともにド派手に一新した新バージョンになります。
ちなみに「刑事魂」に収録されているのは三話あたりから固定して使われたバージョン。
シングル版の演奏はまったく違いますが、ボーカルの熱唱ぶりは追跡バージョンに近いものとなっています。
それからこの九月、 こういうものが発売されるようです。
よかったら皆様も一家に一枚、「君は人のために死ねるか」いかがでしょうか。


7月23日(金) しかし早ぇもんじゃのう、あの前回更新からもう一ヶ月以上か

まったく、こうしてまた生きて更新できるとは思いもよらなかったぜ。(この一ヶ月なにやってたんだお前は?)

というわけで、とうとう一ヵ月以上未更新という、打ち立てなくていい水晶の金字塔を打ち立ててしまいました。
まあ、実は、急にわたくしごとで予想外の事態(私自身のことじゃないんですが)が起こってしまいまして、
いろいろ忙しかったという理由はあったんですが……
現状はひとまず落ち着いてきているので、久々に雑談でもしてみます。
と、その前に、仮拵えリンクに「はがね道楽研究所」「Heat of Hearts」を追加。
某誌つながりの友人、 桜井はがねさんと林寛之さんのページです。

最近の話題――といっても、もう先月末の話ですが、ノートパソコンとHDD&DVDレコーダーを買いました。

レコーダーは、これ。 いまのところ火を噴いたりする様子はありませんのでご安心を。
数年前、スカパー!に入って以来、「必殺シリーズ」やら「三匹が斬る!」やら「御家人斬九郎」やら
「子連れ狼」やら「荒野の素浪人」やら「江戸の激斗」やら「大捜査線」やら、
全話保存しておきたい番組はSVHSデッキで録画してきたのですが、使ってみた感じ、
HDD録画のSP(標準)モードでは、放送時とほとんど変わりない画質。
さすがにLPモード(ビデオでいう三倍モード相当)だと、画質も見てわかる程度に落ち、
殺陣などのアクションシーンだと、ときおりコマ落ちする感じもありますが、
この機種の特色に、HDDから選んだ内容を、DVD-Rの容量ぴったりに記録してくれる
機能があり、標準二時間のDVD-R一枚に、三、四話分、二時間半~三時間ほど録画しても、
私の目で見る限り、ほとんど画質劣化は感じられません。
世の中便利になったものよのう、と、いままで録画しまくったテープの山を見ながら思う今日この頃。

ノーパソはNECのこれ この機種の、ゆきつけの量販店カスタマイズモデル。
いま使っているPCは、四年前に展示品特価で買ったWinMeのデスクトップ一台のみなので、
メイン機として使えつつ、多少は持ち運びもできるものがほしかったのです。
もっとも、稼業上それほど頻繁に持ち歩くこともなく、出先ではとりあえずテキスト打ちができればOKなので、
性能重視ながらバッテリーの持ちもそこそこという理由で選びました。
もっとも、メーカー純正にはないカスタマイズ機の、シルバーの機体に黒いキーボードのコントラストに惚れた
ってのも大きいです。ほら、ちょうど鉄漿をつけた御婦人みたいで。(笑)

いまのところテキスト打ちと、あとはDVD鑑賞を試してみたぐらいですが、いたって使い勝手はいいです。
家の中でテキスト打ちをするにしても、姿勢や場所を変えて打てるだけでもずいぶん気分が違います。
なにより、あえてネットに接続していないので、作業がはかどることはかどること。
思えばこれまで、仕事やホムペ更新するつもりでPCを立ち上げて、ついついネットで遊んでしまって
気がついたら一日が終わっているという日々だったからなあ。(それが原因やったんかい)

ひとつだけ難をいえば、オールインワンだけあって持ち歩くにはちょっと重いことですが、
そのあたりはこれまでの木刀素振りに加え、筋トレその他の特訓でフォローしている今日この頃。
とりあえずこの一ヶ月で驚羅大四凶殺は切り抜けました。次は大威震八連制覇に挑戦です。
(だから更新をさぼっていた間なにをやっていたんだお前は)
ノーパソにあわせて己をカスタマイズする、まさにコロンブスの卵な漢の生き様といえましょうか。
(人、それを主客転倒と呼ぶ)


7月20日(火) 心底どうでもいい話

ですが、本日、「伊東甲子太郎 新撰組」の検索ワードで当ページにおいでになられた方がいました。
このページをご覧になられて、さぞかしがっかりなされたことだと思います。


6月19日(土) ほったらかして候

ページ未更新記録の記録更新。およそ三週間ぶりの更新です。
ようやく五月三日分の浅草散策記と、ちまちま書いていたここ最近分の日記をUP。
開始からちょうど二ヶ月になるというのに、まったく進歩のないこのサイト。
この日記も、同一ページに三ヶ月分が続いていますが、もう少したまったら分割します。
もっとも、それがいつの話になるのかは私にもわかりません。(苦笑)

日記や仕事関係の話以外にも、「必殺シリーズ」や、現在CS 時代劇専門チャンネルにて深夜連続放送中の
「三匹が斬る!」シリーズ、その他、好きな映画や時代劇レビューなど、ページ上でやってみたいことは
いろいろあるんですが、いまちょっと表稼業でドタバタな状態なので、しばしお待ちください。
(↑こいつのいう「しばし」はいったい何年になるかわかったもんじゃねーけどな)


6月15日(水) たまには宣伝をどうぞ

本日発売の某誌七月号、 読者プレゼントに、五月の料理パーティーの際に提供した
「快傑!トリック☆スターズ」が載っています。
変なものを仕込んでおきましたので、すでにお買い上げの方もよかったら応募してみてください。
あと、それ以外にも雅号のほうが少しだけ載っています。(苦笑)

なんだかんだで、この雑誌とのつきあいもずいぶん長いものになります。
きっかけはその昔、たまたま書店で、「必殺シリーズ」特集号を発見したこと。
ネットもなにもなかった当時、必殺のパロディネタを読める場所なんてここぐらいしかなく、
夢中になって読みふけり、即座にレジに持っていってからすでに十有余年。

で、毎号購読するようになり、古本屋をめぐってバックナンバーを集めたり、ここで知った小説やマンガに
手を出したり、見よう見まねの投稿が何度か載ったりで、大きく道を誤って十数年。
現在の雅号を使いはじめる前にも別の名前でしばしば載せてもらったり、旧筆名でこの稼業に入ってからは
仕事をさせていただいたり、ネット時代になってからは、ここの読者つながりで裏表共に人脈が広がったりと、
計り知れない影響と恩恵を受けています。

実は私、ここ数年ほとんどマンガを読まなくなっていて、いまでは誌上の話題にもついていけない部分が
多くなっているのですが、なにかとお世話になっている雑誌なので、ちょっとは売り上げに貢献したく思い、
宣伝してみました。また機会があれば、この雑誌について語ってみたいと思います。


6月2日(水) 怪しい集会レポート

さかのぼること数日前、某さんからお誘いを受け、この日はとある怪しい集会に出席することに。
まあ怪しい集会といっても、要は飲み会なのですが。で、待ち合わせ場所が大阪の某所。
そちら方面に行くのは久々なので、少し早出して鶴橋に立ち寄ることにする。
鶴橋というのは、大阪人なら知っている、美味しいキムチの買える町。
近くに用があるときはよく立ち寄ってたんですが、ここ最近、忙しかったこともありご無沙汰でした。

駅から出た途端、焼肉の香り漂う商店街に出て、とりあえずキムチ各種とチヂミ二枚を購入。
胃袋に余裕があれば、「ロック・ヴィラ」のキムチサンドや、JR鶴橋駅構内「パンダ・ファクトリー」の
パンダ焼きも食べてみたかったんですが、これから食事なのでさすがに我慢。

ちなみにキムチサンドというのは、読んで字のごとくハムタマゴにキムチが入ったサンドイッチ。
一見キワモノのようですが、これが思ったより辛くない、キムチの辛味と酸味がタマゴやハムに中和されて、
適度なスパイスとなっていて美味しいのです。
パンダ焼きというのは、要するにタイ焼きのパンダ版。それだけなら特に珍しくもない代物ですが、
さすが鶴橋だけあって、あんこ、カスタード、チョコなど普通のメニューにまじって、豚キムチ入りのものと、
他にもウインナー、ツナマヨなどがあります。
これもまた、ちょっとしたバーガー感覚でなかなかいけます。

で、夕刻から、某所にて怪しい集会。
久々にお目にかかる某さんらや、はじめてお会いする某さんらなどと、楽しく歓談。
皆様、その節はありがとうございました。
表題の話がこれだけかよ、というツッコミを感じつつ、今日の日記終了。

付記。日付の代わった深夜、ビールのつまみに少しだけのつもりでちまちまチヂミを食べているうち、
美味しさに負けて二枚とも食べてしまいました。おそるべしチヂミ。


5月26日(水) 森田(以下略)

仮拵えリンクに「おみぽむ」「黄昏月光館」を追加。
某誌つながりの友人、 大宮ゆうさんと水沢ながるさんのページです。

というわけで、およそ二週間ぶりの更新です。
下の十五日分、二十日分の日記を書きかけのまま今日まで放り出していた奴、それが私です。
せめて翌日中にはアップしようと思ってたんですが。(三日の旅日記はいまだほったらかしだし……)
すいません、正直、HP運営にあきてきてます。(おい)

で、二十日付けの日記に書いた検索ワード、多少は増えてきたので、順位と共にここ一月分を記してみます。

・一位「桐咲了酒」(43.2%・29人)
 まあ当然といえば当然ですか。というか、これを押しのけて「伊東甲子太郎」「ロースカツ定食」あたりが
 一位になってたりしたら、さすがにちょっと嫌です。(苦笑)

・二位「きゆづきさとこ」(20.8%・14人)
 拙作にステキなイラストをつけてくださった絵師さん。これも妥当な結果ですね。
 拙著のお仕事に限らず、これからもご活躍を応援しています。

・三位「感想」(7.4%・5人)
 なんの感想を探していたのでしょうか。こんなページでよかったのか、少し気になります。

・四位「譯仙調莠・・」(5.9%・4人)
 文字化けですね。正しくは案外「中臣鎌足」だったりして。(なんでだ)

・五位「トリック☆スターズ」(2.9%・2人)
 やはり「快傑!」と「怪傑!」で混乱した人が多かったんでしょうね。(笑)

・五位「きりさきりょうき」(2.9%・2人)
 某誌つながりなのか、それとも昔の名義つながりなのか、まあどっちでもいい話です。

・五位「快傑!トリック☆スターズ」(2.9%・2人)
 きちんと正しいほうのタイトルで検索してもらえるのはありがたいと思いましたが、よく考えてみたら
 「怪傑!トリック☆スターズ」だとヒットしないんですね。(←これで今後はヒットするはずです)

・六位「桐咲」(1.4%・1人)
 私以外にも、ハンドルネームやネットゲーム、創作のキャラクター名などで「桐咲」の名を使っている方は、
 けっこう多いみたいです。ややこしくてすみません。

・六位「電波」(1.4%・1人)
 四月十八日付けの日記「電波腕時計」に反応したのでしょうが、一体なにを検索したかったのでしょうか。
 あんまりツッコみたくないです。

・六位「ソーラー」(1.4%・1人)
 同じく四月十八日付けの日記「ソーラー電池」にヒットしたのでしょう。

・六位「腕時計」(1.4%・1人)
 これも四月十八日付けの日記からですね。
 余談。この腕時計、充電のため、使わないときは日の当たる窓際などに表示部を向けておいているのですが、
 なんかちょこんと座って外を眺めているようで可愛いです。

・六位「甘栗ソフト」(1.4%・1人)
 同じく四月十八日付けの日記より。美味しいですよ、本当に。

・六位「日出づる国の吸血鬼」(1.4%・1人)
 五月二日付けの日記で触れた渡邊裕多郎先生の著作。
 格闘描写と薀蓄が熱い伝奇アクション小説。  最新刊 「日出づる国の吸血鬼3」も絶賛発売中です。

・六位「????」(1.4%・1人)
 「サザエさん」のタマ役の声優さんを調べたかったのでしょうか。(ただの解析不能です)

・六位「トリックスターズ」(1.4%・1人)
 調べてみたところ、同名のロックバンドが存在するようです。かぶってすいません。

・六位「池田ヒナリ」(1.4%・1人)
 ご同業の方をのぞいて、当ページへ最初にリンクしてくださった方が見事にオチをつけてくれたところで、
 今回の企画は終了です。(オチ扱いかよ)


5月20日(木) 祥月命日いのちの鐘

というわけで、このサイトの祥月誕生日に、これまで中途半端で放り出していた、十五日の日記、
三日の旅日記、本日の日記を一挙にアップ。
(5月27日追記・するつもりで結局、今日までほったらかしでした)

特に書くこともないので、アクセス解析で判明した、検索エンジンでこのページにアクセスした人の
検索ワード一覧でも記してみようかと思いましたが、いまのところ特に面白い結果も出ていないので、
またそのうちの企画にします。

ちなみに本日の日記タイトルは、テレビ版「座頭市物語」第三話(勝新太郎監督/ゲスト・北大路欣也)
が元ネタです。とりたてて意味のない話ですが、こんなことでも書かないと本当にネタがないのです。
おてんとさぁ~あぁん♪


5月15日(土) 年に一度のどーでもいい日

さすがにこの歳になるとどうでもいい日です。
どれぐらいどうでもいいかというと、せっかくだからこの日のうちにサイト更新ぐらいやっとこうと思いながら、
結局、何日もほったらかしにしていたぐらいのどうでもよさです。
まあ、セルフプレゼントに、前から買おうと思ってほったらかしにしてたDVDを買い揃えるにはいい機会ですか。
とりあえず 「ラストサムライ」は予約済み、あと、 北野武版「座頭市」 「キル・ビルVol.1」がほしい。
「キル・ビル」元ネタといわれる 「修羅雪姫」 「修羅雪姫・恨み恋歌」も見ておきたいなー。

ところで前から思っているんですが、ネット書店とは、ある意味、危険極まりない存在です。
なまじいつでも買えるからいいや、と思って、買わないまま積読状態になる書物、DVDの多いこと。
実はこれが出版不況の隠れた一因なのでは、と勘ぐってしまうことしきり。
(そんなことになるのはお前だけだ、と、一応アソシエイトサイトの管理人としてツッこんでおきます)

で、この日やったことといえば、本屋にいって某月刊誌 を買ってきたのと、あとは例によって木刀振ってました。
某月刊誌の某コーナー。私、期待されてたのか……ちょうど仕事の最終チェックで忙しかった時期だからなあ。
夕方、セルフ祝い酒でも買ってこようかと思ったけど、雨が降ってきたので面倒になってやめました。
まあ、この歳になればこんなもんでしょう。

追伸・某さん、その節はお祝いメールありがとうございました。


5月11日(火) どうということない一日でした

前回の仕事に関するちょっとした事後処理的な雑用も一段落ついて、真面目に次の原稿やったり、
ホームページ関係の作業をしたりの一日。

そんなわけで日付が前後しますが、とりあえずGW中、五月二日分の日記をUPしておきました。
本当は翌日分の日記もUPしたかったのですが、いろいろ書いているうちに面倒になったので、
ひとまず前日分のみです。

どうも私という人間は、なにをするによ、凝り性で細かいところにこだわるくせ、面倒くさがりだがら、
なにかやるとなると、細かい部分にこだわってぐだぐだ考えて行き詰まって、結局それが面倒になって
投げ出すというパターンが多いんですよね。
これまで何度もホームページ製作を思い立っては、結局、UP前に投げ出していたのもそんな理由だし、
あと、ここ数年間、本業をサボリっぱなしだったのも実際は……(おい)
(いやまあ、もちろん作風的に納得できる条件にめぐり合えなかったという理由も大きいんですけどね)

とりあえず、これからは相手のカラーに適度に合わせつつ真面目にやります。


5月7日(金) 今日も無駄に過ぎてしまう、日暮れ哀しくて。

とりあえず仮拵えながら、リンクページを作っておきました。

他に今日やったことで実のあることといえば、木刀を(まだちょっとGW疲れが残ってる気味なので)
速度と回数を落として七百本振ったぐらいです。あとは愛犬のリキマルと遊んでました。
できればGW中のレポート日記を仕上げてアップしたかったんですが……

え、現状にケリつける話はどうなったって?
いや、まあ、その……当面、自主的牢内ひきこもり、天神の小六か出戻り銀次モードでがんばります。
なんだかんだで、CS時代劇専門チャンネルにて毎週金曜放送の 「新・必殺仕置人」ED「あかね雲」の歌詞
が心に突き刺さる今日この頃であります……


5月5日(水) とりあえず帰還報告

一日遅れになりましたが、無事帰宅しました。
一体なにをしていたのか、ごく一部のわかる人にはわかるでしょうが、詳しくは後日ご報告します。

さて、帰宅して久々にネットを巡回してみると、早くも 池田ヒナリさんがリンクしてくださっていました。
ありがとうございました。私も早くリンクページ作らなきゃなあ。


5月3日(月) 浅草であたふた

というわけで、この日は浅草をぶらついてみることに。
東京ドームに格闘技の試合を見に行くという某さんたちと、地下鉄で途中までご一緒。
車内の吊り広告に、江戸東京博物館の「新撰組!展」を見つけて、
「ついでに足伸ばしてこれ見てきたら?」「いいですなぁ」などと雑談しつつ途中で別れる。
(余裕があれば本気で寄ろうかとも思ってましたが、結局、時間取れませんでした)

浅草といえば、私にとっては乱歩が愛した界隈であり、 平成元年の消費税殺人事件の舞台であり、
芸人としてのビートたけしが育った街というイメージ(どんなイメージだ)ながら、訪れるのは初めて。

噂に聞く雷門を通り、仲見世。
人形焼やせんべいなどの店ににまじって、浮世絵をあしらったTシャツや、「KIMINO・GOWN」など
いかにも「無知なガイジンをだましてやるぜ!」という野望をひしひし感じる怪しげなアイテムが並んでいる。
といいながらも、浮世絵Tシャツが一枚ぐらいほしくなる。
あと、以前より噂に聞く某コミックの「逆刃刀」が置いてあるという店を発見。
話には聞きつつ見るのははじめてながら……正直、鞘に収めたままでは逆刃刀の意味がないと思う。
(まあ連載当時は抜き身で展示していたのかもしれませんが)
その他、西洋のソードや青龍刀などもありましたが、私としては、ちょっと仕込み杖に心惹かれる。
ほら、これなら持ち歩いていても怪しまれないし。(持ち歩く気かい)
店内をのぞいてみて、南京玉すだれや手甲、道中合羽にも心引かれる。
どうせなら、某時代劇風の手槍とか仕込みバチや矢立、カンザシや三味線の糸などを置いたら、
コアな客に堅実に売れそうな気がするんですが、お店の人どうですか?
(話が前後しますが、帰り際にいくつか買おうと思い、飲み屋で一杯飲んでる内に買いそこねました)

せっかくだから浅草寺に参詣。本堂や五重塔の大きさにはやはり問答無用で圧倒される。
少し前、京都で東本願寺を見たときと同じ壮麗さ。と、境内の鳩が、頭上すれすれの低空飛行で飛び去っていく。
私の生涯で二番目に恐るべき鳩であった。もっとも恐るべき鳩については、いずれ稿を改めて語りたいと思う。
おみくじ、お約束のように「凶」を引いてしまう私。
そのへんに捨てると柴山版の土屋小十郎に追及される原因になりそうなので、(必殺ネタです)
ちゃんと木に結び付けておきました。
その後、昼食。尾張屋という店で天丼と茶そばを食す。
車海老の大きさに圧倒されました。茶そばも風味豊かでおいしゅうごさいました。

浅草寺、仲見世から外れて、近辺を散策。
少し離れると、古びた店舗や古道具などの露天の目立つ、たちまち下町らしい雰囲気。
北野武の「座頭市」ポスターや看板が点在し、いまだに公開している映画館も。
実はロードショー時に見損ねているのでちょっと見たくなるも、まあDVDで見ればいいかと見合わせる。
他にも、たけしが育ったというストリップ劇場や演芸場、いかにも庶民向けという雰囲気の
いい意味で小汚い(どういう小汚さだよ)飲み屋が並んでいる。
名前だけ聞いていてどんな飲み物かしらない、ホッピー、デンキブランという張り紙が目立つ。
雰囲気的には、大阪でいえば新世界界隈に近い感じながら、新世界と比べても微妙に異質。
下町らしい光景に、庶民の歓楽地としての空気に、観光地としての洗練された空気が入り混じった独特の雰囲気。
2004年の浅草はずいぶん洗練されているものの、乱歩の時代はもっと猥雑な世界だったんだろう。
ちょっと危険な物言いかもしれませんが、見世物にしても怪しげな人々がやっている俗悪な一面があって、
それだけに危険なにおいと裏腹の怪しい魅力があったのだろうと思う。
とまあ、そんな感じで、乱歩当時の浅草を想像して浪漫気分に浸りながら、のんびり見物。

さて、親類に頼まれたみやげ物を買いに、浅草松屋へ。
ついでにぶらぶら店内を見て回ると、屋上で「仮面ライダー555」のショーをやっていました。
話のネタになるかと思って遠くから眺めていましたが、もう終わりかけでした。
実は私、いわゆる平成ライダーはあんまり見てなかったりします。
「龍騎」は比較的見ていたほうながら、それでも途切れ途切れ。
決して特撮が嫌いというわけではないんですが、日曜朝八時から三十分単位で見るというのがどうも面倒で。
一時は予約録画もしたけど、録り溜めが重なる内に録るのも面倒になってきて……って、結局グータラかよ。
CSなどでまとめて見る機会があれば、通して見たいんですけどね。

あと、新潟物産展をやっていて、試飲をやっていた酒売り場にふらふらと引き込まれ、気がついたら、
「有りがたし」 という酒を買ってしまっている私。
後日談になりますが、ワインのように馥郁たる香りに端麗な味わいで、美味しくいただきました。
また呑みたいけど、大阪で手に入るかな……

夕刻、飲み屋でホッピー二杯とデンキブラン。肴に牛スジの煮込み、豚肉、焼きそば。
はじめて呑んだのですが、ホッピーというのは、第二次大戦後、物資不足でビールが手に入らなかった頃、
焼酎をノンアルコールビールで割った代用ビール、デンキブランとは、要するにブランデーのカクテルでした。
なぜデンキかというと、明治時代、当時ハイカラだった代物の「電気」を関しただけのようです。
要するに大阪名物たこ焼きの前身「ラジオ焼き」と同じネーミングですな。
ホッピーやデンキブランはもちろん、やわらかく煮られた牛スジのの煮込みも、いかにも関東の下町らしい
濃ゆい味付けのどす黒い焼きそばも、関西人の私には新鮮な味わいで、酒の肴としてまた美味でした。
(で、夢中になって飲み食いしているうちにみやげ物を買い損ねたわけだ)

まだ腹七分目程度だったので、下町の雰囲気を楽しみつつ、もう少し飲み食いしたいなとぶらついているうち、
こんな店を見つけてしまい、 デンジャーセットに魅惑されて思わず入ってしまう。
堪能しました。(思わずセットとは別に大ジョッキを追加してしまったのはここだけの話です)

そんなこんなで、明日からしばらく節制しなきゃなあ、と思いつつ、帰路についたのでした。
結局、浅草紀行というより飲み食い紀行になってしまいましたが、まあ私のやることはそんなもんです。


5月2日(月) 某料理パーティー

この日は年に一度の、某誌主催、料理パーティーの日。
というわけで、前日より夜行バスに揺られて、早朝、東京へと到着。
若い頃は、夜行バスは早朝につくので時間に余裕があっていいと思っていたけど、ここ最近、
じっくり睡眠を取れないのが少しつらくなってきた。
そんなわけで、午前中は適当な漫画喫茶で睡眠不足を癒した後、時間前になって身支度。

ちなみに今回の会場最寄り駅は、「東大前」だったのだが、関西人の悲しさ、
これを「ひがしおおまえ」と読んでしまい、路線を問い合わせた駅員さんを十分近く
混乱させてしまったのは内緒だ。
(あとで知った話だが、同じく関西人の某さんも同じミスを犯していたらしい)

で、なんとか開始時刻ぎりぎりで会場へ到着。
というのも、方向音痴の私にとって、遅刻するのは珍しくないのである。
ある年なんか、三十分前に会場の最寄り駅についたのに、そこからいきなり正反対の方向に歩き出して、
十分以上遅刻したしなあ。

会場では、昨年のパーティーで同じテーブルだった渡邊裕多郎先生と今年も相席。
渡邊先生からは、新刊 「日出づる国の吸血鬼3」をいただく。
こちらも 「快傑!トリック☆スターズ」を差し上げて、著作交換。
その後は、同席の方々と雑談しながら、美味しい料理とお酒で楽しい二時間を過ごす。
同席の皆さん、その節はどうもでした。

恒例の百円くじでは、雑多なCD類に混じって、非常に怪しいDVDソフトを二本いただく。
どれぐらい怪しいかというと、詳しく書くと本ページの品格を著しく傷つけてしまうぐらい怪しいものです。
そのあたりで、おおよそのところをお察しください。(某S木さんに差し上げればよかったかな)

さて、パーティー終了後。私は、以前、パーティー主催の某誌に連載を持っていた縁で二次会に
招待していただけるのだが、それまでの時間つぶしに付近をうろつくことにする。
と、根津権現で縁日をやっていたのを見つけて、ぶらつく。

根津というと、私にとっては嶋屋の女主人から踊りの師匠に転職したおせいさんが住んでいる下町という
イメージしかないのだが(また必殺ネタかよ)
金魚すくい、たこやき、焼きそばなど定番の屋台が並ぶ一方、古道具屋、唐辛子屋、かた抜きの店など、
関西の縁日ではあまり見かけない露店もあって、微妙に違う雰囲気に異国情緒を楽しむ。

まずは童心に返って、射的に挑戦。
脳内で「負犬の唄」アレンジを流しつつ「ステテコパッチが!」と、土佐ヱ門気分で射的に興ずるも、
一つも倒せず。というか、弾が当たっても的が倒れないのは、この手の射的のお約束でしょうな。
まあそれなりに楽しめたし、なんかよくわからん駄菓子もらえたからいいや。

あと、「大阪焼」と称する怪しげな屋台を発見する。
見た目は大判焼き、太鼓焼き風ながら、買ってみると、ソースをたっぷりつけてくれる。
食べてみると、中には玉子が丸々一個と、少々の野菜をメリケン粉で混ぜて焼いたものだった。
なんというか、例えるなら日本通気取りの外人が、聞きかじりの知識でお好み焼きと大判焼きを混同して
作ったインチキ日本料理のような。(笑)
というか、大阪で生まれ育ってX十三年の私も、こんなものは見たものも食べたこともないのですが。
まあ、関東風の甘辛ソースといい、すばらしく美味しいというものではないにしろ、
いかにも祭りの食べ物らしい野趣があったから、これもよしとします。

二次会。同席のSさんを中心に、濃いオタク業界話をうかがう。
私は、まあ自分がオタクであることを否定する気はさらさらないのだが、どうもオタクとしては濃度が足りず、
一般的なオタクとは専門分野も微妙に違う部分があるので、こういう席ではもっぱら聞き役になってしまう。
もちろん聞いている分にはとても面白いし楽しいんですけどね。

その後は、例年のごとく某さん宅で一夜の宿をお世話になり、某誌編集長Kさん(eb!編集さんとは別人)に、
私のいるこの業界についての裏話をいろいろうかがう。
なにかと恐ろしい話や、ここで書くのははばかられる話もありましたが、まあ一介の書き手としては、
それなりに納得のゆけるものが書ける場所で、納得できる作品を地道に出してゆくだけですがね。
とにかく、二次会とそれ以降でお世話になった皆さん、その節はどうもありがとうございました。

とまあ、そんなこんなで、薄れ行く意識の中、明日一日はどこを見に行こうか、などと考えつつ、
眠りについたのであった。


4月30日(金) あ、もう今月終わりだ

久々の表稼業再起動をはじめ、それにまつわる諸々の雑務やら、ちょっとした個人的雑用やら、
あまつさえホームページを作ってしまうやらで、気がついたらもう今年も三分の一が終わってしまいました。
この日記もできれば週に一度ぐらいは更新したいのですが、私の日常ではそう毎日書くこともないので、
慙愧の念に耐えつつ、ちょっとだけ仕事の話でもしてみます。

慙愧の念というのは、前々から進めていた別の企画がちょっと滞ってしまっているのです。
いまやっている企画は、ジャンル的にはミステリから少し離れて、ドラマ性とストーリーに重きをおいた
作風になる予定です。予定なのですが……気がついたら、ここに伏線を張っておこうと考えたり、
話の展開を論理的な必然で考えたりと、ついそっちのほうに頭が働いてしまうのは哀しい性です。

まあ基本的にはミステリでない作品でも、軽いミステリ要素、ミステリ的な小ネタを適度に交える分には
面白い効果をあげるでしょうが、あまりそっちに力を入れすぎても本来の趣旨を逸脱してしまうし、
といって、メインじゃないからってチープすぎてもそれはそれで作品の質を下げてしまうし……
そんな感じで、凝りすぎては全体のバランスが悪いとご破算にして、シンプルにしたらしたで
これはちょっと安直すぎでは、といろいろ工夫しているうちにまた凝りすぎになって……
と、全体の三分の二ぐらいはまとまってきたところで、試行錯誤の堂々巡りループにハマってしまい
足踏み状態に陥っていると思ってください。

ただ、 「快傑!トリック☆スターズ」が刊行され、ぽつぽつ感想をいただいたり見かけたりするにつれ、
なんとなくこの手の小説ジャンルにおける、そのあたりの間合いの取り方が見えてきたような気がします。
辛口意見を含め、拙著にご意見をくださったすべての方に、ここで心より感謝の念を捧げます。

さて、突然ですが業務連絡。当方、五月一日より所用でしばらく家を空けます。
帰宅はおそらく四日の夜ですので、その間のページ更新はありません。
またその間、メールを頂いても反応できなくなりますが、あしからずご了承ください。
まあその期間中、空き時間もあるので、携帯ワープロ片手に出かけ、現状にきっちり決着をつけたいと思います。


4月26日(月) 齷齪とアクセス

昨日今日と、妙にアクセス数が上がってきている。
解析してみると、新井さん のリンクからあちこちに情報が流れている様子。
当面はネット世界の片隅で、仮設ページとして運営しながらいろいろ改装していくつもりだったんですが、
といって別に隠す気もなかったので、まあどっちでもいいんですけどね。

今日は書くほどの話題もないので、この日記やページ内の文章について少々。
日記の日付や、場合によっては同日の日記の中で「だ、である」調と「ですます調」が入りまじったりしてますが、
これはそのときの気分や、説明の部分と読んでくれている人への呼びかけ部分などで適当に変えているので、
あんまり気にしないでください。

あと、昔の日記や著作解説などの文章も、気が向いたらあとになって加筆修正したりしてますが、
これも基本的に思いつきと気分なので、いちいち気にしないでください。
追加部分を見つけたなら、ちょうど時代劇を見ていて画面の片隅に福本清三先生を見つけたときのような感覚で
得したぐらいに思っていれば、あなたの人生にとってもお特だと思います。


4月25日(日) 成分イレブン、いい気分

ひょんなきっかけで、新井輝さんのページ からリンクしていただく。
こっちはまだリンク態勢ととのっていないので(要するに製作技術がまだ追いついていない)
こちらからのリンクはすぐにとはゆきませんが、こんなページでもリンクしてやるという
ご奇特な方がいらしたらご一報ください。おいおい相互リンクさせていただきます。

さて、この日は前回の成分献血から二週間後。所用をかねて行きつけの献血ルームに向かう。
もっとも雑用に少々てまどって献血ルーム到着が午後四時頃になってしまい、おかげで順番待ちに
1時間ほどかかることになってしまう。とはいえ、もう用事もないしゆっくり待つとする。
ボランティア云々より、のんびりできていいですよ、献血ルーム。
私はこの献血ルームで、名作「漂流教室」とコミック版「元禄御畳奉行の日記」を読みました。
御用とお急ぎでない方は、ぜひ一度、お近くの献血ルームへどうぞ。
(赤十字の回し者ではありません)


4月24日(土) ちぇすと・サムライ

最近、木刀素振りに凝っています。
いや、素振りという行為に凝っているという表現が正しいかどうかはわかりませんが、
ここWeb殺陣教室 などを参考にして、独学なりに正しい姿勢と構えで振っているつもり。
きっかけは今年の二月十四日、京都に行く用があって、ついでにプチ観光でもと京都タワーに立ち寄り、
一階のみやげ物売り場で思わず木刀を衝動買いしてしまったことでした。
修学旅行の中学生かお前は、というツッコミが聞こえてきそうですが、木刀といっても、
並みの木材に色を塗っただけの安物ではなく、白樫製のちゃんとした品です。(そういう問題か?)
(店は違いますが、こここれと同じ品)

で、せっかくだからと素振りをはじめて二ヶ月と少し。
休み休みながら千回程度は振れるようになり、それなりに型の感覚もわかってきました。
これまでは練習場所の狭さもあって正面斬り一本でしたが、腰の入れ方がつかめてきたこともあり
最近では袈裟斬りを交えるようになって、今日も千本。

もともと時代劇好きということもあって、時代小説や専門書などもいろいろ読んでみて、
それなりに剣術の基本理論は理解していたつもりだったんですが、実際に振ってみると、
型や構えなどの実戦的な必然性が身体感覚でわかってきておもしろいです。
このへんの感覚を、うまく本業のアクションシーンなどに生かせないかと考えつつ、
とりあえず福本清三先生にすり足半歩ぐらい近づけたかな、と思っている今日この頃。


4月20日(火) ページ公開

前日よりまとめていたページを、日付が代わってから公開。
某所で知人に見てもらい、いろいろご意見やご指導をもらいながら細かい調整。
Hさん、Tさん、その節はどうもです。

で、ホムペいじりに夢中になっていたせいで、午前一時よりCS ホームドラマチャンネルで放送の
「助け人走る」録画予約を忘れてしまった。まあリピートあるんだからいいんだけど。
今回は第25話「逃亡大商売」。
前回「悲痛大解散」での為吉殉職を受けて、奉行所の監視下で裏稼業を行うようになり、
苦境におかれる助け人たち、特に文十郎の苦悩が描かれることになる。
前半の陽気な一般時代劇調スタイルも必殺シリーズ内では異色の軽妙さがあってよかったけど、
ハード路線に入ってからも、またぐっと面白くなってくる。

この路線変更は、前二作より視聴率が下がったためのテコ入れとも、逆に放送延長になったための新展開とも
いわれているけど、結果的には「助け人」全体の流れに奥行きが出てきていい。
前半と後半が別作品のノリで一作で二度美味しいし、もしこれが最初からハード裏稼業路線だったなら、
文十郎の変化による味も出なかっただだろう。
もしかしたら、この作風転換が、次回作「暗闇仕留人」の糸井貢の変遷にも影響しているのかも。
(必殺を知らない方にはついてこれない話題で申し訳ない)

真面目な話、同じキャラがなんらかの事件をきっかけにして、途中からそれこそ別キャラのように
性格が変化してしまうというのは、小説にしても面白いテーマだと思う。
叙述トリックなどをからめて工夫すればミステリ的にも面白いものが書けそう。
と、ここまで書いて気付いたのだが、必殺マニアとしても知られる「あの人」の「あの小説」なんか、
まさにそんな作品だったんだな。(ネタバレになるのでどなたのどの作品かはいえませんが)

一夜明けて、ここの アクセス解析とかいうものを試しに入れてみる。
検索して適当に選んだ場所で、まだ機能を把握しきってないものの、手裏剣のアイコンが気に入っている。
(それかよ)


4月18日(日) 難波のことも夢のまた夢

「快傑!トリック☆スターズ」の仕事は、あとはもう発売日を待つだけ状態なので、
久々に難波へと出かけてみました。(某社での次の仕事が放置状態というのは秘密です)

とりあえず、道頓堀楽天軒にて甘栗ソフトを食する。
難波に出たときはいつも食べてます。これ、美味しいんですよ。
甘栗を練りこんだソフトクリームに、栗チップのトッピングがたっぷり。
栗を練りこんだアイスのまろやか風味に、栗チップの食感が絶妙のアクセント。
歩きながら食べてたら舌かんで出血しましたけどね。

で、道頓堀近辺を散策しつつあちこちの書店に立ち寄ると、店によってはもう「快傑!」が並んでました。
あらためて店頭で自著を見ると、照れくささを感じつつも、売れ行きが気になるのは作者の性。
一応、他のファミ通文庫作品と比べても、まあそれなりに減ってはいるようなので一安心。

さて、この日のメイン目的は、日本橋でんでんタウンの某時計専門店。
少し前、それまで使っていた懐中時計(消費税込みで1029円の安物)を落として壊してしまったんで、
これを機に、前から欲しかった電波腕時計を購入することにしたのです。
本当は、同じ電波腕時計でもシンプルなデザインのアナログ時計がほしかったんですが、
その手のタイプは値が張るので手が出ませんでした。
(私の趣味的には電波式の懐中時計が最高なんですが、そういう商品自体が存在しないようです……)
結局、機能重視で、同機能タイプのソーラー電池、デジタルGショックから一番安いのにしました。
これはこれで、多機能だし液晶が見やすいんで気に入ってます。


4月16日(金) きっかけふたつ

入門書片手にちまちま作っていたホームページも、ようやくそれなりに形になってくる。
思えば数年前から、幾度となく断続的にHP製作を思い立ちながらも、ちょっと作ってみては、
たいして語る内容がないので投げ出して、タグを忘れたころになって、
ふたたび思い立って作りはじめる、の繰り返しだったからなあ。
今回、エンターブレインで仕事したのはいい機会だったかもしれない。
(仕事をなんだと思っているんだお前は)

もっとも、一番苦労したのが、どこかにしまっておいておいたはずの、
プロバイダ契約時に送られてきた個人パスワードなどを記した紙
(これがないと開設申し込みできない)を発掘することだったというのは秘密です。
ま、おかげで部屋を片付けるきっかけになったし、これもまたいい機会だったということですか。
(普段から片付けておけよ部屋ぐらい)


4月13日(火) 宅配便ふたつ

宅配便で荷物がふたつ届く。
ひとつは、エンターブレインさんからの、 「快傑!トリック☆スターズ」著者献本。
内容はもちろん、表紙絵やカラー口絵は色校ですでに見ていたが、
モノクロ挿絵でも、きゆづきさとこ先生が、各キャラクターの特徴をつかんだ
良い仕事をしてくださっている。満足。

もうひとつは、某ネット書店で注文していた本だった。
神坂次郎「元禄御畳奉行の日記」(中公文庫)
笹沢左保「木枯し紋次郎」2、3、4。(光文社文庫)
ゆっくり読みたいけど、しばらく読んでる暇ないかも。


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