Le Belgium

Antwerpen/Bruxelles

2001.02.08〜2001.02.10

2001年02月08日(木)
ブダペスト朝6:30発の飛行機に乗り、一路
ベルギーへ。ブリュッセルのホテルに荷物を
置いて、その足でアントワープへ向かいます。

市庁舎とブラボー像
ブラボーとは、古代ローマの兵士の名前だそうで、
シュヘルド川で猛威をふるっていた巨人の手(ant)
を切り取って投げた(warpen)という伝説から、
この町はアントワープと呼ばれるようになったとか。
マルクト広場。
建物の屋根が面白いのに、撮影に失敗…。
この日はとても、とても寒い日で、外を歩くのが
やっとでした。
とにかく、何かを食べて暖まらなくては!


もちろん、ワッフルでしょう!
どうよ、このでかさ!
っていうか、このトッピングのゴージャスさ!
ノートルダム大聖堂
アントワープの大聖堂といったら、ここ!
誰もが知っているはずですよ!
そう、フランダースの犬のネロとパトラッシュの
最期の場所です!
キリスト降架
幼少期に、私が最初に覚えた画家「ルーベンス」の
「キリスト降架」。憧れ続けて二十数年(笑)。
生で見られて大感激。
思えば、これが私が絵画に興味を持った原点
かもしれません。
何で覚えたかって、「フランダースの犬」ですよ。
ネロ少年は、この絵を見ながら天に召されて
行くのです。
キリスト昇架
こちらは、上記と対をなす「キリスト昇架」。
大聖堂のステンドグラス。
ショップには、フランダースの犬関連グッズが
売っていました。めちゃ日本人向け。
「フランダースの犬」の原作者はイギリス人で、
実のところこの話はベルギーでは全く認知度が
ありませんでした。日本人観光客が増えて、
フランダースの犬の舞台はどこ?と聞いてくる
ので、なんだそりゃと調査が始まったというわけです。
それから、ベルギーでも翻訳されて出版される
ようになったのですが、あまりにも可哀想な
話のため、「ベルギー人は子供をいじめるような
人間じゃない!」と、大変不人気だそうです。
舞台は、アントワープの南西部「ホーボーケン」
という街で、日本人向けに、ネロとパトラッシュ
の像がたっているそうです(笑)
次回は絶対行ってみよう…。

裏道でみつけたカボチャ関連グッズの店。

この日は本当に寒い日だったので、
他に行きたいところもあったのですが、
早々に引き上げてきてしまいました。
ルーベンスの工房とか見たかったなあ。
有名な駅舎も、丸々工事中で見られなかった
のが残念です。
街は、小さいくせに分かりにくくて、
世界観光地のわりには、観光客に不親切な
感じがしました。
でも逆に地元色が強く、インターナショナライズ(?)
されていないのが良いのかも。
こちらは、ブリュッセルの路地。
ところ狭しと、カフェやレストランが並んでいます。
フツーに日本語で「こんにちわ!」と呼び込み
されます。

アントワープから帰って、時間があったので
ブリュッセルもいろいろ散策しました。
写真に残せなかったのですが(その日のフィルム
切れ…残念)、「まんが博物館」に行きました。
オルタの建てたアール・ヌーボ建築様式で有名な
建物です、中は、ベルギーの漫画家の複製原画
がたくさん展示してありました。
漫画というより、劇画色が強いです。より精密で写実的。
技術レベルはもの凄く高いです。
もちろん、日本の漫画もたくさん売っていました。
ベルギーでは、漫画は芸術として扱われている感じです。

とあるチョコレート屋さん。
道を歩けば、チョコレートかワッフル。
ほとほとお土産の買えない国です。
全てのブランドチョコレート、ワッフルは
日本で買えます。
まあ、値段はかな〜り安いですが。
王の家(市立博物館)
ブリュッセルはグランプラス(広場)の王の家。
グランプラスは、夕方から一気にライトアップされ、
観光客がひしめき合います。
市庁舎
王の家と向かい合って立っています。
あまりにも美しかったのでパチリ。
ここでは、結婚式とかもあげられるそうです。
ちょっと夢みてしまいました(笑)
どうでもいいですが、ホテルの部屋です。
ホテル・アミーゴといって、有名ホテル。
昔は監獄だったそうです。
フランス語の「監獄」とスペイン語の「友達」の
発音が似ていて誤訳されたそうです。

テレビには「Dear Kiyomi Abe 〜」
とWelecomeメッセージがセットされていました。
さすが、アミーゴ(友達)(笑)
「きみはペット」でモモとすみれちゃんが最後に泊まった
ホテルがここでしたよ!わーい!(←?)
アミーゴの朝食。
もちろん好きなモノを食べ放題です。
さすが、友達。
フツーに泊まると高いけど、旅行会社を
通したので安くとまれました。
朝食は早めに行ったら、私たちを見るなり
なにやら笑ったり残念がったりしていました。
別にそれはイヤな感じではなかったので、
なんだろうと思っていたのですが、なんとなく
彼らのニュアンスから、最初に来る客の国籍は
何かという賭けをしていたようです。
平和です。

ブリュッセルの王立美術館で、一番見たかった絵。
大好きな、大好きなブリューゲルの「イカロスの墜落」。
これは、私がこの世で最も好きな絵です!!
これぞ、世界の縮図!客観的世界図だ!!
1人にとっての大事件も、世界はなんら変わり
なく回り続けるという、実に深い!深い一枚だ!
思えば、ブリューゲルとの出会いは高校世界史。
それから興味を持って彼の美術書を読んでいて
出会った一枚。実際そんなに大きな絵ではありません。
イカロスがどこにいるか分かったら、けっこう
衝撃をうけますヨ。探してみて下サイ♪
王立美術館には、他にも大好きなマグリットや
デルボー、ダリなどの絵がたくさんありました。
時間がなくピンポイントしか回れなかったので、
絶対また行かなきゃ!
●Les Voyagesへ戻る
▼Bruggeへ