Hungary


Budapest

ハンガリーへ飛行中、地平線に太陽が沈む
瞬間に出会いました。贅沢な一枚。
日本からハンガリーへ行くのに、私たちは
サベナ・ベルギー航空を使いました。
今はない航空便ですが、ハンガリーへ行きたい
というなつこむと、ベルギーへ行きたい私に
ぴったりの路線です。
ベルギーまで約12時間、その後小さな飛行機に
乗り換えてハンガリーまでは約2時間、
自宅を出てからはほぼ丸一日(約24時間)
かかりました。現地時間は2001年2月4日(日)の
夜にハンガリー入りです。
2001年2月5日(月)
ハンガリーの首都、ブダペスト観光の一日目。
ここは応用美術館ですが、残念ながら
休館日で見学が出来ませんでした。
ブダペストでアール・ヌーボ的なデザインが施された
最初の建物だそうです。

中央市場
ブダペストで最大の市場ですが、観光色が強くて、
あまりローカルなにおいはしませんでした。
一見色とりどりできれいに並んでいるような野菜
たちですが、形は不揃いで不細工なものばかり。
日本みたく形の美しいものにこだわって、
無駄にするよりよほど優しい考え方です。
自由橋
中央市場を出ると、自由橋の袂に出ます。
ドナウ川を挟んで、向こう側が「ブダ地区」、
こちら側が「ペスト地区」になります。
聖イシュトバーン大聖堂
ブダペスト最大の大聖堂。
イシュトバーンというのは、ハンガリー建国の父
かつ国教としてハンガリーにキリスト教を布教
した聖者。ハンガリーは、イシュトバーンなしに
は語れません!イシュトバーン様々なのです。
ハンガリーの大聖堂や教会に行くとすぐ、あれ?
と違和感を感じるのが、十字架。
二重十字架になっているのです(→‡)。
イシュトバーン様が、宗教と政治の二大権力を
持っていたということかららしいのですが…。
大聖堂の中心部の祭壇。
祭ってあるのは、キリストではなく
イシュトバーン様。
キリスト教のはずなのに、キリスト様はどこにも
いらっしゃいません。実に面白いです。
ここには、イシュトバーン様の右手のミイラも
安置されています。キリスト様はきっとどこかで
ジェラっているに違いありません。
ところで、この写真、なつこむの一眼レフカメラの
威力です!デジカメではありません。
実にお見事!な一枚!
(当時のデジカメはしょぼかったですから…
 私は今回、デジカメとAPSカメラ両方で頑張り
 ましたが、APSのがよほど良くとれました)
街を歩いていると、なんとも可愛いマークが!
なつこむが指すこれは、一体何でしょう!?
正解は本屋さんでした。
しかも、古本屋さんのような感じです。
旅行に行ったら、まず大好きな本屋に行きます。
そこで、日本を紹介した旅行本などを見るのが
面白くて大好きです。客観的に自分の国を見る
ってそうそうないですから。

この日は、他に「世界一美しいマクドナルド」
だとか西洋美術館だとか、ペスト地区を中心に
歩き回りました。被写体がでかくて、なんだか
写真に納めきれなかったので残ってません。
道端の小さなパソコンショップのディスプレイに
Delphiが堂々と並んでいたのにはびびりました。
ここに来てまで仕事を思い出すとは…。
横断歩道で、こじゃれたおばあさんにも
話しかけられたなあ。日本人だというと、とても
興味をしめして、いろいろほめてくれたのを
思い出しました。せっかく思い出したのを
忘れないように書いておきます。
2001年02月06日(火)
トラムとオブジェとそれを撮るなつこむ。
バランスが良くとれた一枚です。
くさり橋
ハンガリーと言えば、くさり橋。
ブダ地区とペスト地区を初めて結んだのが
この橋だそうです。
ライオンは、王の象徴。
くさり橋を渡って左手には王宮があります。
くさり橋を渡って、目指すはマーチャーシュ教会。
その手前にあった幼稚園の窓。
この当時、ブダペストではどこもかしこも
ピカチューだらけ。地下鉄に乗れば、
ポケモンの壁画規模の広告が(と思いきや、
その片隅にとても控えめにバーガーキング
の文字が…つまり、バーガーの景品にポケモンが
付いてくるということらしい)、道を歩いている
子供の背にはピカチューのリュックが、と
いった感じでした。
クレヨンしんちゃんのバスタオルも売ってました。
道途中のアンティークショップの看板。
オーストリアのザルツブルクを思い出します。
聖マーチャーシュ教会
13世紀半ばにロマネスク様式で建立されたが、
14世紀に現在のゴシック様式に立て直されて、
15世紀にマーチャーシュ王が塔(一番高い
ところにそびえ立つ塔)を増築したんだそうです。
そこから名前がとられたとか。
その後トルコに占領されるとモスクになったり、
バロック様式で改築されたり、いろいろな目に
あってるらしいこの教会。
最終的には、ゴシックで落ち着いたようですが。
聖マーチャーシュ教会内のステンドグラス。
なかなか見事でした。
漁夫の砦
マーチャーシュ教会の裏手には、漁夫の砦が。
ドナウの漁師組合がここを守っていたことから
付いた名前だそうです。
ここからはペスト地区が一望できます。
漁夫の砦の前には、忘れてはならない
イシュトバーン様の像も建っていました。
そういえばここでは二組の日本人観光客に
出会いました。一組は、前日に世界一美しい
マクドナルドを探して声をかけてきたご夫婦と
再会。昭和一桁生まれと言っていました。
ここまでかなりの距離を歩きますが、歩くのが
大好きなので、全然苦ではないとか。
私たちは相当疲れていたというのに・・・。
もう一組は、やはり若い女の人二人連れ。
なつこむと一緒の写真を撮ってもらいました。
見るべきところは決まってるとはいえ、
偶然の出会いというのも不思議なものです。

漁夫の砦からぐるっと南に回ると、王宮の丘。
ここからは、ブダ地区が一望できます。
王宮の外苑です。
ハンガリーの国旗がずらっと並んでいます。
手前の鳥のオブジェは「トゥルル」といって、
マーチャーシュ王の紋章です。
道端のパン屋さん。
あまりにもきれいに几帳面に並んでいるので、
思わずパチリ。
ううう、美味しそう〜♪
写真とるだけじゃ我慢できず、
味見することにしました。
小さなパンに、几帳面にこれでもかと野菜や
卵やチーズが乗っていて食べにくいのですが、
味はあっさりして美味しかったです。
下地にはマスタードがうっすらと
塗ってあったような気がします。
ハンガリーは、パンが美味しい国でした。
ホテルの朝食のパンも、種類が豊富で
楽しいうえとても美味しかったです。
シナゴーグ
ユダヤ教の寺院です。中を見たかったのですが、
ガイドブックに書いてある3倍から5倍の
入場料をふっかけられたので、ムカついて
入るのやめました。
実は既に初日に、旅行者用の交通チケットを
購入する際、かなりの金額をボられているので
慎重です。注意してしすぎることはありません。
基本的に、日本の常識は世界で通用しません。
どんなに旅慣れていても、どんなに気をつけて
いても、やられるときはやられます。
それが平和ぼけした日本人の甘さなのでしょう。
夜のくさり橋は意地でも見ておかないと!
左手奥に光っているのが王宮です。
それにしても、ブダ地区・ペスト地区とよく
歩き回ったと思います。

2001.02.04〜2001.02.07

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