インテーク・チャンバーの作成

(番外編・S−AFC2の取り付け等)

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 ここで、HPで初公開!!

 スズキ・ダイアグのスティック・モニターの登場です。

 要するに外部診断機ですね。

 これがあれば、

 ・ECMに入力された信号を、どのようにECMが理解しているのか

(入力電圧ではなく、実際に水温や吸気温として表示されます)

 ・ECMが入力された信号を元に、どのような制御をしているのか

(インジェクターの噴射時間やISCVの作動比率等が表示されます)

 ・制御した結果、フィードバック制御をどのように判定しているのか

(A/Fの補正率や、学習値等が表示されます)

が、リアルタイムで表示できる上、保存も可能、グラフ表示も可能と言うとてもすばらしいおもちゃ・・・もとい、整備ツールです。



 なお、この他に故障コード(ダイアグ・コード)の表示と消去、アクティブ制御(ISCVの強制駆動や、点火時期のイニシャル固定、ABSの動作チェックと1次配管のエア抜き等)が行えます。

 すばらしいツールなのですが、欠点としては高額商品(たしか15万以上したかと・・・)である上、各メーカー毎にカートリッジを用意しなければならない上、定期的にカートリッジのバージョン・アップが必要なのです。

 (新機種が出ると、それに合わせた制御や診断が出来るように、カートリッジの書き換えが必要です)



 こんなすばらしいツールを、自分の車のセッティングに使う・・・

 もちろん、間違った使い方ですので、このHPで見たからと言って、スズキのディーラーで「燃調を合わせてくれ!」等という依頼は辞めてくださいね。

 おそらく、丁重にお断りされると思いますので・・・

 (元々、そういう使い方を前提とした機材じゃないですから・・・)



 さて、このダイアグ・モニターですが、アルトの場合は、運転席に接続用のカプラーがあります。

 ここですね。

 ここに取り付けた後、配線を助手席側まで回していって、動作チェックや診断等を行うわけです。

 なお、ここでAFC2の動作チェックをしておきましょう。

 マニホールド圧や、回転数、スロットル開度をキチンと認識できているのかどうかをチェックします。

 上がAFC2で、下がダイアグ・モニターです。

 こんな感じでAFC2をチェックしたところ、まぁ正常に動いているようでした。



 この後は、しばらく走行して、ECMに学習をさせた後、とある項目を見ながらAFC2で燃調を合わせていきます。

 まぁ、そこは企業秘密(?)ということで・・・



 なお、アルトの場合(多分、同年式のMC系ワゴンR等も同じだと思います)は、

 ・スロットル開度60%以上

 ・エンジン回転数6000rpm以上

のどちらかになったときに、空燃比のフィードバック制御は停止します。

 急加速・高負荷の走行状態と判断するわけですね。

 そんなわけで、ワタクシはフィードバック制御をしている状態と、フィードバックがオープンした状態の二つのマップを作り、これをスロットル開度で分けてセッティングしています。



 最後に、おまけ。

 メーターパネルの水温計ですが、下の線を少し越えたくらいで60度を過ぎたくらいになります。

 この状態で、62度だったかな。

 暖機運転や、チューニング後の試運転などの時に、参考にしてくださいね。



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