K6Aエンジン・メカチューン 2

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 長々と書いてきたエンジンチューンも、いよいよ最終回。

 現在の走行距離は1400km程で、ジムカーナも無事にこなしています。



 今回は、ナラシ運転と言うことで回転を抑えつつ、600kmでオイル交換、1200kmでオイル+エレメントを交換しました。

 そして、そのときの交換したDENSO製のスポーツフィルターを分解して、中身をチェックしてみました。



 まずは、ブロックとのあわせ面の淵を、ニッパー等でちぎりとっていきます。

 一周、ぐるっとちぎり取ると、このように中の蓋が浮いてきますので、取り外しましょう。



 蓋と一緒に、蓋とフィルターの間のゴム・パッキンも取れてきます。

 それを外すと、ケースの中にフィルターが見えてきます。

 次に、フィルターそのものを取り外します。

 特に押さえられているわけでもなく、ペンチやプライヤーで簡単に引き抜くことが出来ますので。



 こんな感じですね。

 奥に見えているのがフィルター本体です。

 左に見えているのは、ケースですが、まだ中にはオイルが少し残っています。



 ケースの中には、フィルター本体を押さえる為の土台があるくらいで、特に変わった点はありません。

 ただの空き缶ですね。



 では、いよいよフィルターを見てみましょう。

 まずは、フィルターの中心の穴から、見てみると・・・

 奥の壁面に、丸くて黒い物体が見えますか?

 これが、磁石です。

 この磁石が、手前にもありますので、2個、内蔵されていることになります。



 では、フィルターのろ紙の部分を広げていきましょう。

 フィルター本体の、上の鉄板を切り取り、ろ紙をむき出しにして、広げていきます。

 ろ紙は、補強の為にステンレス(?)のメッシュが付いていますので、ニッパーで切りながら、少しずつ広げていきます。

 こんな感じに、切り取って行きます。

 結構・・・というより、かなりの鉄粉が付着しています。

 このフィルター、なかなかいい仕事をしているみたいですね。

 このように広げて、鉄粉以外に破片や切りくず等が無いか、チェックしてみましょう。

 今回は、鉄粉以外には特に何もなかったです。



 このようにチェックしてみて、あそこまでバリ取りをして、ラッピングをして、手間隙かけて組んだエンジンでも、かなりの量の鉄粉が発生するって言うことが分かりました。

 まぁ、スリーブとピストンリングのなじみとかもあるのでしょうね。

 ・・・ということは、新車の段階でこのフィルターを使うと、もっといっぱい鉄粉が採取出来るって事になるのでは?

 普通のフィルターで、どれくらい鉄粉を採取できるのかを比較してみたら、面白いかもしれないですね。

 ただ、今回のこのフィルターの中身を見る限り、次からも自分のエンジンを組んだときは、慣らし運転の期間中はスポーツフィルターを使うでしょう。



 これで、今回のエンジンチューンはお終いです。

 参考になりますか?

 微妙ですか?



 でも、ここまで手間をかけても、劇的な変化は望めないのがNAエンジンです。

 好きじゃなきゃ、やってられないって言うのが正直な感想ですね〜。



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