●サッカーと学校や生活のバランス(さまざまな仲間とのさまざまな経験が幅を広げます。)

子どものうちからいろいろな習い事を専門的に行い、そればかりに打ち

込むような親子の姿を見かけます。それも本人ばかりでなく大人の期待

から、過度に早期に専門化させ、大成させようという傾向が強まってきて

います。

サッカーでも、勉強や、学校の当番その他の活動を無視してサッカーだ

けに打ち込む子どもがいます。

大成するためにはそれだけに長時間取り組まなくてはいけない、人のや

る以上の努力をしないとライバルに置いていかれると感じてしまう、そん

な気持ちがあるのかもしれません。

バランスが第一。

子どもの場合、サッカーの練習は、せいぜい1時間〜2時間、週2〜3回

です。小さな子どもの場合は週1回で十分。それ以上は心身の負担にな

り、けがや精神の負担、ドロップアウトの原因となってしまう場合があり

ます。大好きだったはずのサッカーにうんざりして、もうやりたくなくなっ

てしまうかもしれません。「燃え尽き症候群」と言われる状態です。それ

はとても残念なことです。

勉強は苦手でも、クラスの運動会や球技会ではスター、それもいいで

すね。しかし、それだけしかやらなくていい、ということではありません。

代表選手、プロ選手は、決してサッカーばかりをしてきたわけではあり

ません。

子どもが「サッカーだけしていればいい」と他のことをしようとしなかっ

たら、それは正してください。ましてや、大人がそう仕向けるのは論外

です。

「うちの子はサッカーだけやっていればいい」「あなたはサッカーだけし

ていればいいのよ」なんて、決して言わないでください。

他の遊びをはじめ、さまざまな経験も大切。学校の当番も係もしっかり

やる。町や子ども会の行事にも参加する。家の手伝いもしっかりやる。

そうすれば、みんながその子を応援してくれるでしょう。

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