| | 自分の子どもが試合に出られない、選ばれない、思ったように評価されないことに対し、
クラブの考えや判断の基準がおかしいと思うことがあります。自分の子どもの可能性を
信じるからこそ、そういった気持ちになるのでしょう。
クラブを選ぶ際に、まず初めにクラブの方針や考え方を確認しましょう。クラブの側もそう
いった機会をもつべきであると思います。
クラブにはさまざまな考え方、方針があります。それを確認し、納得したうえで選ぶのがよ
いでしょう。そのうえで、疑問や不安があれば、必要に応じてコミュニケーションをしっかり
とりましょう。指導者には指導者の考えがあるはずです。それに耳を傾けてみましょう。
「なんだか知らないけど鬼ごっことかいろいろなゲーム、活動をやっていて、いつまでたっ
てもサッカーらしいサッカーを教えてくれない」とクラブを移っていった親子がありました。
実は、サッカーにはいろいろな要素があり、それを身につけさせるためには、いろいろな
方法があります。特に子どものころには、身体の使い方や敏捷性、判断といったことを
身につけさせるのに、さまざまな鬼ごっこは最適な練習なのです。
あるいは、11人制でプロのようなフォーメーションで戦術的なサッカーを隣のクラブでは
やっているのに、4人ずつのゲームばかりやっているクラブもあります。それはなぜでしょう?
子どもにサッカーを効果的に学ばせるためには、まずボールがたくさん触れることが大切
です。11人制でやればボールはほんの数回しか触れない子どもも、4対4をやれば誰で
もたくさんボールに触ることができ、シュートすることができます。しかも状況はシンプル。
走る距離もける距離も子どもの身体に無理がありません。だから意図的にやらせるの
です。
このように、一見サッカーに直結していないことをしている指導者でも、長い目で見て、
子ども時代により大切なことに時間をかけているのかもしれません。
そういった意図も、不思議に思ったら、聞いてみてはいかがですか?
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