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| 「幸福の科学」とは？ １９９９年８月１９日「しんぶん赤旗」 -------------------------------------------------------------------------------- 〈問い〉 先日、親せきの結婚式の引き出物として「幸福の科学」の大川隆法氏の著作が配られました。幸福の科学とは、どういう宗教団体なのでしょう。（千葉・Ｔ・Ｓ） 〈答え〉 大川隆法（本名・中川隆）氏を教主とする新興宗教で、一九九一年に宗教法人になっています。大川氏は釈迦の生まれかわりで、高級霊界の偉人・賢人との対話ができると自称。その対話をもとに『キリストの霊言』『孔子の霊言』などを次々と出版し、信者がそれを大量に買い取って普及するという方法で勢力を伸ばしました。デビュー当時の九一年だけで電通に約二十億円の企画宣伝費を投入するといった布教宣伝の方法でも注目を集めました。 霊界との対話もＧＬＡ教団の故高橋信次教主が普及したもので、大川氏も「（高橋の）著作から大きな影響を受けた」（『新宗教事典』）とされています。「恒久ユートピアを建設する」（法人規則）とし、「正直を旨とせよ」「いたずらに他の人を羨（うらや）んではならない」（『永遠の仏陀』）などと説く一方、自民党派閥に接近を試み、『三塚博総理待望論』を出版し、「もう憲法改正の時期がきている」「軍事的な力は必要である」（『アラーの大警告』）な どと主張。「（日本は）朝鮮を端女とするであろう」「（朝鮮は）再び犯され、怪物（日本）の子を孕むことになる」「日本の植民地なる支配は、東南アジアに及ぶ」（『ノストラダムス戦慄の啓示』）、「（女性が社会進出するから）女性で地獄に堕る人が大変増えています」（『日蓮聖人霊示集』）、「キリスト教徒のなかには病気をする人が非常に多い」（『理想国家日本の条件』）などとものべています。 こうした主張を「差別・呪い」的体質と批判した学者やマスコミにたいし、電話やエンドレスファクスなどの組織的な”抗議・いやがらせ”を展開し、”名誉棄損”の裁判を連発しています。最近では、教団施設建設をめぐる地域住民とのトラブルをおこしています。（柿）〔１９９９・８・１９（木）〕 http://www.jcp.or.jp/Day-akahat/9908/990819_faq.html |
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