虚業教団・あとがき

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110 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2002/02/03(日) 18:09
「虚業教団」110 (あとがき−1)
 ○ 「おわりに」

 86年に、新宿の割烹料理店で大川先生に会ってから3年半。私は素晴らしい体
験をさせていただいたと思う。私にとって、それは二度目の青春であった。
霊性時代の樹立という情熱に燃えた日々。一途に情熱を傾けるものがあるとは、
なんと幸せだろう。
 いまは、1993年の秋である。大川先生と最後にお会いしてから、すでに
4年の歳月がすぎている。
 ロンドンから戻った私の顔を見て、先生は嬉しそうに笑いながらこう言った。
「関谷さんにはうってつけの仕事があるんです。テープと書籍を専門に販売する
ミニショップを、キョスク方式で全国展開してもらいたいんだよ」
「いや、それは・・・」という私に、
「いや、こういうことは関谷さんしかいないんだ。実践で頑張ってください」
 たぶんそのときはじめて、私は大川隆法という人に、かすかな憐惘の気持ちを
いだいたよう ノ思う。
 この4年のあいだには、〈幸福の科学〉にも私にも、いろいろなことがあった。
 しかし、神理探究の団体〈幸福の科学〉を離れた私は、かつての求道心を忘れた
だろうか。霊性時代の樹立という理想が薄らいできただろうか。
 いや、むしろますます求道心に燃え、より強く理想を求めている。


111 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2002/02/03(日) 18:12
「虚業教団」111 (あとがき−2)
 私はこの本の中で、大川先生と〈幸福の科学〉について批判的に語ってきたかも
しれない。その心は、大川先生への個人崇拝と、あまりにも露骨な拡張路線に対す
る、OBとしての危惧である。〈幸福の科学〉はダメだ、と言いたいのでは決して
ない。それどころか、(幸福の科学〉にはまだまだ大きな役割があると信じている。
 これまでの自己中心的なご利益信仰の段階から、精神的な世界へ覚醒を促す役割。
物質欲に支配されず、心にしたがって生きる理想を説く役割である。
 霊性時代の樹立という〈幸福の科学〉用語を繰り返し使ってきたが、それは、こ
の理想が社会的にも実現するときを意味している。
 大川先生は、この理想をわかりやすく、ときには面白おかしく私たちに教えてく
ださったのである。たとえ世間で言われるように、先人の言葉のパッチワークであ
ってもいい。浅く、軽い教えでもいい。もしかすると、批判記事を書いた出版社ヘ
デモをかけるのもいいかもしれない。それによって、この人たちが言っている霊性
時代とは何なのだろうと考える人が一人でも増えるなら。
 物質的な原理を超えた理想に、人々の眼差しを導く。それが〈幸福の科学〉に、
神が与えられた会の存在理由ではないだろうか。
 いま、改めて、愛をもって幸福の科学の存在意義に拍手を贈る。
 最後に、私と同じように、幸福の科学を卒業した数百万人の人達、そして、さま
ざまな宗教団体の中で疑問に苦しんでいる人や、多くの宗教難民にはこう伝えたい。
 信じなければならないのは、教祖や教義以上に、自分自身の〈善我〉なのだ、と。
 心の奥底に埋もれていた〈善我〉にこそ、神が、法が、すべての聖書・仏典が、
既に内在されていたのだ、と。そして、自分が変容してこそのユートピアなのだ、
と。
 一時は、誰の心も難民としてさまよい師を求めた。が、しかしそれらはみんな必
要なプロセスであった。
 我ら求道者の命は、まさに〈日々是転生〉。一日一日新しく生まれ変わって
成長していく。


112 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2002/02/03(日) 18:15
「虚業球団」112 (あとがき−3)

汝(己)自身を知る(悟る)ために・・・新しい学習も必要であった
賢人の訓示も、大いなる参考とはなった
いままで、外部から何かを吸収し続けてきた
しかしそれでも、変容し切れなかった自分・・・
最後にもう一歩
生きたこのままで転生し
理想の人生を生きたいと本心から望むなら
己自身の〈内なる光〉を掘り起こそうではないか!
素直に自分を振り返ってみよう
過去の幾つかの出来事の一つ一つが
その出来事こそが
悟りに至るための、最高の神示ではなかったか?

  神仏の 光求めて幾星霜 悟ればほとけ 我が心なり    高橋信次

 私はいま、内在された偉大なる仏智と出会うための自己啓発法、D・I・L
(ディスカヴァー・インナー・ライト)の研究に打ち込んでいる。研究成果を
いずれご披露できる日もあるだろう。
 私にこのような道を歩ませてくれたのも、決して皮肉ではなく大川先生で
あり、〈幸福の科学〉であった。幸福の科学を卒業したからこそ、現在の自分
があると感謝している。
 願わくば幸福の科学自らが、でき得るならば私の初期の理想のように、
独創性をもった〈神理学習学校〉に軌道修正して、愛ある上昇飛行されんこと
を祈るばかりである


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