最後に,ノストラダムス預言の意義について,幸福の科学の初期の書物の情報とあわせて,私の現時点での考えを述べ,まとめに入りたいと思います.
さて,幸福の科学で理解されてきた世界宗教の構図として,ヤーベによる啓示型の宗教と仏教系に大別できるということは皆様の知るところと思います.
謹直に考えれば,今回の天上界の計画について,この様な事態を引き起こすこと自体に無理があったという考え方もあると思います.しかし,計画は自分が作成して来るものであり,特に釈迦意識による宗教は,地球の主軸であるヤーベ系の宗教(仏教系以外のもの)とは,多くの部分で独立に展開されていますから,地上に出る時期も,ヤーベの命によって出たとは言い切れません.(実際キリスト教の伝道でもある時期までは,アジアに伝道することは天からの声で禁じられており,伝道に赴こうとすれば,「そっちには行くな」との天の声が聞こえたとの伝承があります.)仏教で神が直接に説かれていないのは,天にヤーベをあおがない姿勢があったためといっても間違いではないでしょう.(一説に神という言葉は中国から日本に仏教が伝来するときに消されたという論説もありますが,その神は当時バラモン教で信仰されていたものであり,これを踏襲して釈迦も言及しただけのものである可能性が大きいと思います.)
ヤーベは,人類救済のためには全力を挙げて釈迦意識をバックアップしサポートをするために最善を尽くすでしょう.実際霊言集が出ているときの状態を保っていけば(それは釈迦意識においてはそれほど難しいことではない)教祖の自覚も徐々に深まり,最後の悟りに達した可能性は高く,天もそれを願っていたはずです.
しかし,方針を変更したのは天ではなく教祖自身だったのです.その理由は,この解説でも述べてきましたように,一つは高橋信次に対する嫉妬です.「人間の本性は,最も艱難な状況にあるときに現れる.」とは釈迦の言葉ですが,実際今回のように9次元霊が二人同時期に出生したというのは,歴史上例がありません.