1999年 7の月



(諸世紀 第10巻72)

 1999年7の月
 空から恐怖の大王が降ってくるだろう
 アンゴルモワの大王をよみがえらせるため
 その前後、マルスは幸福をつうじて支配するだろう

 これのどこに「1999年に人類が滅亡する」と書いてあるのだろうか?
ノストラダムスは本当に「人類が滅亡する」と言ったのだろうか?
「恐怖の大王」とは、戦争? 宇宙からの光線? それとも・・・何だろうか?



(諸世紀 第10巻75)

 ヨーロッパでは、長く期待してもついに再びあらわれない
 それがアジアにあらわれる
 大いなるヘルメスから生まれて団結するその国
 東洋のすべての国をも超えるだろう



(諸世紀 第4巻29)

 太陽はマーキュリーによって日食を隠す
 第2の空にしか置かれない
 バルカンによってヘルメスは祈らせられる
 太陽は純粋なきらめきとブロンドを見ることになるだろう



(諸世紀 第10巻65)

 おお、広大なローマ、おまえに滅亡が迫っている
 おまえの都市、血と本質はなくなる
 文書による鋭いものが恐ろしい裂け目をつくる
 とがった鉄がおまえを軸までつらぬくだろう



(諸世紀 第1巻48)

 20年間の月の支配は過ぎ去る
 7000年、別のものが王国を築いているだろう
 太陽がその日々を放り出すとき
 そのとき私の予言も終わりを果たすのだ



(参考図書:五島勉著、ノストラダムスの大予言U〜W)



 (2005/11/05追記。1998年12月30日の日記から引用。)

 待ちに待った1999年ももうすぐ。 ある意味、小学校6年生の時から今まで、この年を見るために生きてきた と言ってもいいかも知れない。
 1999年というと日本人誰もが(?!)思いつくのが、 16世紀のフランスの医師ノストラダムスが残した予言詩 センチュリーの、第10巻72 だろう。
 ブームになった20年前は、「地球が滅びる」とか「人類が滅亡する」とか噂になった。 今でも、マンガ「ちびまるこちゃん」や「サザエさん」などで、まるで常識のように、 「ノストラダムスが『1999年に人類が滅亡する』と言った」と放映している。
 また、思い出すのが中学3年のときの理科の先生で、授業の途中、暇さえあれば、 「あんたらは1999年にみんな死ぬんだから・・・」 などと言っていた。 ぼくは、そのたびに、「いい加減なことを言う先生だ。」と思っていた。
 なぜなら、ノストラダムス大好き人間のぼくは、さまざまな予言関連の本を読んで、 人類がその年に滅びないことを確信していた上に、 だいいち「1999年に人類が滅亡する」なんて、どこにも書いてないじゃないか!
 大晦日にも、これ関連のTV番組が放映されることになっていて楽しみにしている。 いい加減な噂には気をつけよう!



 (2005/11/05追記。1999年7月1日の掲示板書き込みから引用。)

 この7月、何も起こらなかったら、「あれは8月の話しだよ」と言うのだろうか?
それとも、「あの予言はインチキだ」と言われるのだろうか?
それとも、小さな出来事をあげて、「これのことだったんだよ」と言うのだろうか?
それとも、「あの予言は1999年のことじゃないんだよ」と言うのだろうか?

何も起こらなかったら、信じた人は被害者となる?!
最大の被害者は、「人類は1999年に滅びる」などと言わなかった(かもしれない)のに言ったとされているノストラダムスだと思う。



 (2005/11/05追記。1999年8月4日の掲示板書き込みから引用。)

 7月が過ぎて、TVニュースでは、「予言は当たらなかった」とか「予言の真相は・・」といったことを放送した。
しかし、7月よりも前から真相を取り上げようとした番組は、ビートたけしさんのTV番組ぐらいではなかったろうか?
「ノストラダムス研究家」と称する人たちを集めて、いろんな説を言っていたのは面白かった。 この予言詩はこういう意味の予言だ!と、様々な説が出た。

ノストラダムスの書いたCentury(和名:諸世紀)で年が出てくる詩は少ないが、「1700年」だったかよく覚えていないがそれぐらいの年のある月のある日が登場する詩があったと思う。 よく覚えていない。「たま出版」の本「諸世紀 原典」をどこかにしまい込んだのだか、どこにしまい込んだか探し出してその予言詩を探すのも少々面倒なんで探さないが。
その年にその詩に書いてあるような出来事があったかどうかを探してみたことがあったが、該当する出来事は、高校の世界史の教科書や資料からは見つからなかった。

 要は、ノストラダムスの詩は、難解な表現であり、いろんな解釈を生み出しやすいものなのである。
研究家の説が日本に広まったに過ぎない。

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