熊公の独り言 V




◆ 舘岩紀行 5 ◆
 またまたまたまた舘岩に行ってきました。本当に独り言のページは舘岩行きのことばかりになってしまいました。
 『さいたま市立舘岩少年自然の家』の番頭さん(副所長)のお仕事をしていた兄はこの2月に山を降りてきました。今年も雪の舘岩を楽しもうと思っていた矢先、1ヶ月半早く娑婆に戻ってきてしまい、残念ながら雪の舘岩には行けませんでした。
 それよりも先、1月の御年始で妻の実家に行きました時、「今年の夏は『岩魚酒』を飲みに行きましょう!!」と、お父さんと約束していました。その時は義弟も同行する予定でしたが、仕事の都合が合わず、今回は義父と2人で舘岩に行くことになりました。
 一番静かな状態で山里を味わいたいですから、定宿にさせていただいている『福本屋』さんに空いている時期を確認して、8月5日(日)に宿泊することにしました。
 兄の居ない舘岩には初めて行きます。そうだな、泡のないビールを飲む感じかな・・・・?

 朝8時15分にお父さんをお迎えに行き、舘岩に向け出発しました。『佐野サービスエリア』で、福本屋さんのお孫さん達に『熊カステラ』を買って行きました。
 三つ目の峠、中山トンネルを越えたのが12時過ぎくらいでした。湯ノ花地区の『いせや』さんに『裁ち蕎麦』を食べに行きました。時々お休みしていたりするので心配でしたが、今回はやっていました。美味しく食べることが出来ました。

 ゆっくりした後、木賊の方へ福本屋さんの所には1時半頃に着いてしまいました。あまりに早すぎますから西根川の一番奥の川衣地区まで行きました。本当に狭い地区に人が分散して生活しています。平家の落人伝説がある地域です。峠を越えた所は湯西川です。湯西川には位の高い人が住み、この舘岩の方には位の低い人が住んだとか・・・。800年もの間生活していれば当然お墓が立つわけですが、この地域のお墓の様子は一種独特です。

 
『いせや』さんで裁ち蕎麦を食べる                   川衣地区の古いお墓  ・

 写真のように、畑の中にお墓があるのです。いや、お墓の間に畑が作られていると言った方が適切かも知れません。古い墓石がトウモロコシ畑の中に立っていたりする風景は、何かこの地域の厳しい生活を感じます。平家が落ちてきた当時はどんなだったでしょうか? ちょっとした広いところを見つけ、住む場所から作り、畑を開いたのでしょうね・・・・。

 川衣地区を見学した後は小繋トンネルを越えて檜枝岐へ行ってみました。小繋トンネルの先は一昨年は土砂崩れで通行止めでした。勿論すぐに復旧工事が行われたわけですが・・・。今回峠を越えて檜枝岐に下っていくとき、さっき落ちたばっかりじゃない?という感じの落石を何個も見ました。あんまり通りたくないルートですね。
 檜枝岐では『夏の雪祭り』と言うのが行われていました。そういえばNHKのニュースでやっていました。子供達がソリで遊んでいました。

 
      『夏の雪祭り』会場                   消火栓の高いこと天辺に手が届かない

 雪深い所なんですね、消火栓を見てワクワクしてしまいました。でも、もっとワクワクしたのは消火栓の後ろの建物です。『自然木加工販売・展示』と書かれた建物です。早速行ってきました。
 ナイフ作りに必要な材木の宝庫でした。栓の角材・サワグルミの角材・・・・どれもこれも安くてしっかりしています。ブナの角材、小口が25mm×50mm位、長さ300mm位の30本束が1500円です。白いハンドルのナイフ作ったら面白いかも・・・・と、購入しました。朴の角材は小さい物しか無く残念でした。今度また檜枝岐に行くことがあれば此処に寄ります。
 買い物をした後、檜枝岐温泉の中心部を見学にドライブしました。ここから先は尾瀬の山と言う感じの所でUターンして戻ってきましたが、秘境と聞いていましたが舘岩の方がはるかに秘境的(舘岩は檜枝岐に入るための通過点になっていますが、それぞれ谷に沿って点在する集落は静か・・・)です。檜枝岐は観光地ですね。お土産屋さんは有るし、蕎麦屋はあるし、温泉ホテルもある・・・・。熊公としては舘岩 木賊地区の方が好きです。

 帰りは小繋トンネル越えはきついので伊南の方を回り、木賊に戻りました。4時近くに福本屋さんに入りました。今日は熊公達以外に1グループだけです。静かな囲炉裏での食事が出来ます。
 ただし、福本屋さんのご主人、入院中でした。早く元気になられ、いつもの暖かい笑顔を見せて貰いたいです。7月中のお客さんはみんなキャンセルして貰ったと言う事でした。その大変なところでも、いつもと変わらずに暖かく迎えてくださり、美味しく岩魚を食べました。

 
表情のある骨酒用の岩魚達               何といっても岩魚酒は美味いです

 
女将さんと若女将と記念撮影                 爽やかな朝の木賊地区です

 夕食前に温泉につかり汗を流し、6時から夕食です。岩魚酒をお父さんと楽しみました。気温は6時で20度を下回っていたと思います。炭火に当たっていて暑くないです。お父さんと語らい、岩魚酒を飲む・・・。珠玉の時間です。
 寝る前に温泉につかり、朝目が覚めたら温泉につかり・・・。独り占めできる温泉は最高です。

 6日は9時半頃出発しました。お土産を頂いたり、美味しい水を汲ませて頂いたりして『大内宿』に向かいました。途中、南郷トマトを本場である南郷で買いました。駒止トンネルを越え、田島に出て、『塔のへつり』を過ぎ、『湯野上温泉』から『大内宿』に入りました。暑いこと暑いこと・・・・。ゆっくりと歩きながら一番上のお寺のあるところまで行きました。

 
      大内宿全景                    ネギ蕎麦  1本ネギで食べるんです

 丁度12時に以前次男と来たときに入ったお店でネギ蕎麦を食べました。1本ネギを食べちゃう何て言うのはそうそう無いですよね・・・・。
 大内宿でお父さんにこの旅行の記念にと、会津塗りの『ぐい呑』をプレゼントしました。
 大内宿を後に、羽鳥湖を越え太平洋側に出ます。羽鳥湖から白河に出て帰宅するコースもありますが、ここまで来たら須賀川の伯父の所に顔を出さない手はありません。2時に須賀川に着きました。
 1時間半ほどお邪魔して、3時半に帰路につきました。加須インター近くで事故渋滞10kmに出くわし、30分くらいロスしましたが7時には帰宅できました。

 お父さんとの旅行、楽しかったです。「来年も計画しよう!!」と、お父さんに喜んで貰えて良かったです。今度は義弟と3人で旅行したいものです。
(2007.08.07.)






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