熊公の独り言 V




◆ 四国西半分周遊の旅 A ◆
 第4日目 8月19日(金)  走行距離:167.8km  延べ走行距離:1474.5km  歩数:7427歩

  昨晩1時頃に目が覚めたので、外を見てみると星がほんの少し見えている状態でした。そこでニコンのカメラで写真撮影をしてみました。灯台と沖合の船、なんか良い感じに撮影できました。また、室戸岬方面にカメラを向けて写真を撮ると、人の目には見えない光もとらえて、室戸岬に続くコーストラインが撮影できました。星も撮影してみましたが、こちらは撮れたという程度でした。

 
桂浜と室戸岬方向                          竜王岬灯台と沖合の船


夜写真を撮っていたので日の出の瞬間取り損ねました

 今日も『とと姉ちゃん』を見てから行動開始。9時から隣の『龍馬記念館』が開くので、これを見てから出発することにしました。
 開館まで、長宗我部氏の城であったという、浦戸城の天守跡を見に行ったりしていました。石垣らしきものが見られました。

 
天守跡 今は三角点があります               石垣の跡と思われる石積みが・・・

 開館と同時に龍馬記念館へ、龍馬は当時の枠に当てはまらない人であったことを改めて知りました。殺されないでいたら日本はどんなになっていたでしょうか?

     
龍馬写真                             日本を洗濯       

 見学後10時少し前に出発しました。昨日走ってきた道を20km近く戻る感じでいの町に入りました。そこからは仁淀川を遡ります。和紙博物館はパスして次の道の駅『土佐和紙工芸村「くらうど」』に寄りました。
 『仁淀ブルー』どんな色か楽しみにしていましたが、川底までしっかりと見える美しい川、そして、確かにブルーの色が違って見えました。 

 
            仁淀ブルー                  無料トンネルで最長5432mの寒風山トンネル入口

 後はひたすら走りました。仁淀川を遡っていきますが高知県側はゆっくりゆっくりと登っていく感じです。何本かのトンネルを越えて下りになった感じのところで、無料トンネルとしては最長のトンネル『寒風山トンネル』をこえました。全長は覚えやすい5432mです。愛媛県側はぐんぐん下って行きました。

 加茂川に沿って下って行きますが、国道とぶつかったところで2日前に通った道を越えました。本来は今治方面に同じ道を使うところですが、ワイフが『うちぬき』の水を汲みたいということで、『加茂川左岸 うちぬき公園』 と言うところにいき、1.3Lほど汲んでお土産にします。

 
初日に走った道とクロス                     加茂川左岸うちぬき公園

 ここからは農免道路を使って196号線に入りました。ここからまた2日前に走った道を使って今治に入りました。ここでこの前に寄った道の駅に入り、兄貴ように買いそびれた酒を買いました。

 そこから大三島に向かいますが、カーナビが変な誘導を始めました。まずは西瀬戸自動車道(しまなみ海道)に入る今治ICには誘導せず反対方向に誘導、今治北ICに誘導されました。
 西瀬戸自動車道に入ったらいよいよ四国本当ともお別れです。一周した喜びが沸いてきました。大三島には大島・伯方島の二つをこえて行くことになります。

 次が最大のミス誘導、二つ手前の島、大島南ICの出口に誘導されてしまいました。この時しっかりミスと気付けば良かったのですが、誘導に従ってしまったのがいけなかった・・・。島をグルッと回ってまたまた西瀬戸自動車道の大島北ICに誘導されました。カーナビを信用しすぎました。どうしてこんな誘導をしたのでしょうか?

 
しまなみ海道の橋達

 入口の直前で設定し直し大三島に。2時20分に今日の宿泊場所『茶梅』につきました。車を置かせてもらって大山祇神社に、宝物館・国宝館で高校生の時にワクワクときめいて見学した甲冑を見ました。宝物館は立派になっていましたが、展示されている甲冑の数は少なくなっていました。

 
大山祇神社

 この神社には日本の国宝・重要文化財に指定されている甲冑の約八割が収蔵されています。高校生の時修学旅行委員をしていて、コースを選定する時に、萩に2泊して、津和野にも行ける様にして、3日目は広島・宮島に、そして、宮島から船で大三島にきて、夕刻尾道に。尾道から寝台特急で東京に戻るコースを計画しました。先生方からは高評価されましたが、仲間達は鎧なんかつまんない・・・と、悪評価でした。高校生で良くあんな計画を立てたものと自分でも今になって思います。

 高校生の時ワクワクして歩いた参道を歩いてみましたが閑古鳥が鳴いていました。宿に4時15分くらいにチェックインしました。部屋に案内された際に聞いたところ、しまなみ海道の開通によって、日帰りの人が増えて寂れてしまったということでした。
 『塩風呂』に入ってくることを勧められ、入浴券をもらい車で送ってもらいました。久し振りに下駄を履いて、カランコロンと歩きました。海水を沸かしているお風呂と言うことでした。お風呂はいろいろあって楽しく入ることが出来ました。帰りも迎えに来てもらいました。
 隣は『伯方の塩』の工場ですが、この工場とは関係は無いそうです。

 
     人気の無い参道                       塩風呂 隣は伯方の塩の工場

 夕食は部屋食、のんびり出来ました。お作りで『アコウ(キジハタ)』・煮付けの『タモリ』、『鯛の兜焼き』・・・。地魚三昧で大満足でした。女将が一つ一つしたためたテーブルマットが置かれていて、とっても温かい気持ちになりました。

 
心遣いですね・・・

 
部屋での地魚の料理大満足

 8時頃参道に出てみましたが、灯籠に灯りがつき綺麗でした。しかし、賑わいがなくなってしまったのは本当に残念です。

 
    灯籠に灯がともった参道                    駐在所 赤提灯に度々間違われるとか

 今日は天気に恵まれました。寒風山トンネルの通過は気持ちがワクワクするものでした。
 明日は尾道を見学して奈良に向かいます。明日は300km以上走らなければなりません。阪神で渋滞が無いことを祈るばかりです。


 第5日目 8月20日(土)  走行距離:333.7km  延べ走行距離:1808.2km  歩数:?歩

 今朝の食事も小さなヒラメのひらきをあぶって食べる、味噌汁は昨日のアコウ(キジハタ)のあら汁、大変美味しく食べました。
 8時50分に出発、すぐの道の駅に寄ることにしましたが、その先にスーパーが、ワイフはここで探していた、四国乳業の『8020ヨーグルト』をやっとゲットできました。
 道の駅で大三島お土産を買って大三島を後に尾道に向かいました。
 生口島・因島・向島などいくつかの島を伝って本州に戻ってきました。予定していた駐車場には駐めることができず、少し探したところすぐに見つけることができ良かったです。ここは丁度千光寺から降りてくる場所でした。

 
大三島の隣 生口島からは広島県                      この水道を渡れば本州です

 まずは千光寺ロープウェーで山頂に登り、文学の小道を降りてきました。降りきったところが山陽本線、その際の普通の住宅のようなラーメン店に、『尾道ラーメン』一種類で選ぶのは丼という面白いお店がありました。さっぱりして美味しかったです。

 
  千光寺ロープウェー                     千光寺と尾道の市街・尾道水道

 
  しまなみ海道 最後に渡った橋               文学の小道 志賀直哉 『暗夜行路』の一文

 
  石鎚山の鎖場                         日本経済の動脈 山陽本線

 
千光寺三重塔                              尾道は坂の町

 
丼を選ぶ面白いシステムのお店 尾道ラーメン

 
  線路際の普通の家がラーメン店               尾道の商店街 面白いお店がありました

 ラーメン店、すぐ目の前を列車が走っていきます。面白い場所でした。
 その後、商店街を散策して12時半過ぎに奈良に向けて出発しました。途中三木SAで休憩、上り線にも『打ち刃物』のお店がありました。ワイフに呆れられましたが、しばらく見物、千社札のような『鍛冶屋』というシールをゲットしました。店員さんに「鍛冶屋さんなんですか?」 と聞かれ、「はい、そうです」 と答えました。

 宝塚近くで事故渋滞、中国池田ICで一般道に降り、その後阪神高速11号・1号・13号・第2阪奈道で奈良に入りましたが、走ったことのない阪神高速、緊張しました。首都高であれば東京のどこにどの町があるかは承知していますから良いのですが、阪神高速の場合は地名を見てもどの辺りを走っているのかサッパリ分かりません。カーナビだけが頼りです。
 大阪城が見えてきて感動したり、この辺が難波京の辺りかと思ったり、通天閣は見えないかとキョロキョロしたり・・・。緊張はしましたが結構楽しんでいたかも・・・。

 
     生駒山 向こうは奈良県                奈良盆地に入ると若草山がお出迎え

 平城宮跡の前を通り、興福寺の西側から猿沢の池を回って宿に着きました。
 今日の宿舎『飛鳥荘』は近代的なホテルという感じ、お風呂は露天風呂と内風呂が別々にあって露天風呂からは興福寺の五重塔が眺められるお風呂でした。
 チェックインの後、奈良駅の方に歩いて、奈良漬けのお店で奈良漬けを購入。このお店は学生時代オフクロ様を奈良・京都に案内した時に見つけた老舗です。40年前対応して下さったご主人とそっくりな息子さんが対応して下さいました。奈良漬けを買われるのであればこのお店をおすすめします。
 その後はお土産屋さん等ブラブラ見物して、興福寺を見て帰って来ました。


猿沢の池と興福寺五重塔

 
江戸時代から続く奈良漬け屋さん『今西』              生駒山に沈む夕日光の帯が綺麗でした

 お食事はとっても多彩なもので、一つずつ出されるオシャレな食事でした。食後はライトアップされた興福寺の五重塔を見に行きました。

 
最後の夕食 一品ずつ出される繊細な料理 代々満足

     
ライトアップされた興福寺五重塔

 丁度、三笠山に月が出ていました。阿倍仲麻呂もこんな月を思い出したのでしょうか・・・。

     「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出し月かも」

 ライトアップされると『斗きょう(木ヘンに共)』や『肘木』などの陰影がくっきりとして昼とは違った美しさがありました。いつまで見ていても飽きないものでした。

 お部屋は広々した和室のような洋室のような、部屋のお風呂は家のお風呂より広いかもしれません・・・。今回の旅行五泊した宿全てが100点満点でした。


 第6日目 8月21日(日)  走行距離:501.5km  延べ走行距離:2309.7km  歩数:8796歩

 いよいよ最終日です。朝ご飯も茶がゆから始まって、魚を炭火で炙って食べるもの、美味しかったです。チェックアウト後、車を駐車場に置かせて貰って、お昼まで東大寺・興福寺国宝館を見学する事にしました。まずは東大寺です。
 南大門の金剛力士像は門をくぐって4歩目くらいで振り返ると両力士に睨まれるように成ると聞いていましたので、やってみました。なるほど睨んでいました。

        
仁王様睨んでいます 是非お試しあれ!!

 
東大寺大仏殿                             盧舎那仏

 東大寺は中国人だらけ、柱の穴のくぐり抜けは中国人が占領していました。大仏殿の拝観を終えて出口の所に仏像のガチャポンがありました。ワイフがやってみると言うことで回してみると、何と『阿修羅像』が出てきました。私の仏像コレクションが一つ増えました。大仏殿拝観後は二月堂に行きました。

      
柱の穴くぐり                     二月堂ここには中国人は居ませんでした

 
古都奈良にはお抹茶があいます

 
鏡池と大仏殿

 二月堂の見学のあとは東大寺ミュージアムに行きました。大仏を鋳造する際の炉跡の写真や銅滓の展示など興味がありました。

 東大寺の見学のあと、夕食用に『柿の葉寿司』を買って興福寺国宝館に。圧巻は阿修羅像、八部衆の像です。しっかり目に焼き付けて最後の見学を終えました。

 宿に戻り、車のキーを受け取って、奈良を出発したのは12時でした。京奈和道を使って、京滋バイパスの巨椋ICに入りました。途中ガソリンを満タンにして、まずは新名阪道 土山SAまで、ここで軽い食べものを購入、四日市で少し渋滞がありましたが、いつもの様な渋滞はありませんでした。伊勢湾岸道から新東名に入り静岡SAまで行きました。ここでもう一度ガソリンを満タンにして、トイレを済ませ渋滞に備えまし。4時ごろでしたが、横浜町田を先頭に30kmの渋滞という情報でした。

 
清水の手前から富士山が顔を出します         沼津が近づくと駿河湾と伊豆半島が

 天気が良ければ新清水PAを越えた辺りから富士山が顔を見せてくれます。今年は無理かと思いましたが顔を見せてくれました。
 関東人だからでしょうか、富士山が東側に近付いてくるのは関東が近いぞ!! と感じるものがあります。帰って来たんだなと、実感するのです。これが車で日本を回ることで感じられる充実感みたいなものです。

 沼津に近付く頃渋滞は40kmになっていました。日曜日ですから覚悟はしていましたが・・・。御殿場JCTで事故渋滞、ここで少し足止めを喰らいました。この足止めのおかげで横浜町田を先頭にした渋滞は30kmにへっていました。

 
    御殿場付近からの富士山                   関東に入ると最後に虹がお出迎え

 秦野中井まで降りてくると渋滞にはまりました。こうなったらあとははトロトロと進む以外ありません。慰めてくれるのか、お帰りをしてくれているのか、『虹』が現れました。スルメを囓ったり、落語を聞いたりして渋滞の中を時速20km位で走ります。日曜ということもあるのでしょうか、今回は事故車を随分見ました。運転に慣れていない人が多く出ているのかな? 横浜町田の手前、大和トンネルの辺りは坂になっていてスピードが落ちてそれによって渋滞が起こるわけです。みんなが車間を取って減速に気を付けて走れば渋滞にならないはずなのですが・・・。とにかく一日も早い新東名の完成を願いたいものです。

 静岡でトラックを追い越すため時速120km位スピード出して居た時、外車が煽ってきました。トラックを追い越して道を空けてやりましたが、そいつは次の車を左から抜き、次を右から・・・まるで縫い物をしているように先に行きましたが、あんな運転してどれくらい早まるのでしょうか?
 そういえば、初日に赤いスポーツカーがガンガン飛ばしていきました。雨が降っていましたから危険だと思いましたが、下りの静岡SAを過ぎた辺りで横転していました。可愛そうとは思いませんでした。馬鹿め自業自得だ!!と声に出してしまいました。

 横浜町田を過ぎるとグングンと走り、首都高も渋滞無く8時40分少し前に帰宅しました。予定より1時間40分遅れです。渋滞分の遅れですね。

 今年の旅行も沢山思い出が出来ました。いよいよ息子達とは一緒に行動できなくなりましたが・・・。それでも日本の沿岸を走る企画は続けようと思っています。
 来年は本州で唯一残っている、広島宮島から下関−浜田−出雲のコースです。萩・秋芳洞・津和野・奥出雲どのように線で結んでいこうか・・・。これからまた一年考えていきます。
 2309.7km事故無く、ほぼ予定通りに走れたこと感謝です。しばらくの間、買って来たお酒やおつまみを味わいながら、旅の余韻に浸ろうと思います。
(2016.08.24.)






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