FAQ   コーナー
     ここでは、たびたび寄せられる質問にお答えいたします。




INDEX


Q1

Q2
今まで色々な会社を受験したが、全てダメだった。もう、やる気がしない。

自分のやりたいことが分からない。やる気が出て来ない。


Q1

Q2
自己分析の仕方が分からない。

自己分析をしていたら、自分が分からなくなってしまった。(2007年1月追記)


Q1

Q2
自分に合った会社が見つからない。その見つけ方は?

会社を選ぶ時、自分と両親の考え方が違う。どうしたらよいのか。


Q1

Q2

Q3

Q4

Q5
志望動機の書き方に自信がない。

面接の受け方がよく分からない。不安である。

留年は就職に不利と聞いている。どうしたら良いのか。(2006年9月追記)

部活やアルバイトの経験がないと面接に不利ではないか。(2007年1月追記)


第二志望の会社から入社承諾書の提出を求められた。どうしたら良いか。
(2008年1月追記)





<就職意欲・心構え編>

Q1 今まで色々な会社を受験したが、全てダメだった。もう、やる気がしない。
A1 就活はあなたにとって初めての経験ではないでしょうか。初めてのことが最初から上手く行くということは、むしろ少ないものです。あなたの周りにも、あなたのような人がきっと一杯いると思います。だから、あまり悲観せずに、今までの改善すべき点を直しつつ、焦らずに目標に向かって下さい。昨日よりも今日、今日よりも明日という風に、向上していけば、きっと目標にたどり着けます。
 因みに、大卒の就職内定率は、毎年10月1日現在で60〜65%程度です。あなただけがダメだった分けではありません。気を取り直して、何度でも再チャレンジして下さい。

Q2 自分のやりたいことが分からない。やる気が出て来ない。
A2  “自分のやりたいこと”って、ちょっと難しく考えすぎていませんか。もっと、素直に純粋に考えたら良いと思います。最初は、実際そんなことが「自分にできるのか」とか「そんな仕事に就けるのか」とか考えずに、純粋に自分のやりたいことを考えたら良いと思います。子供の時の思いとか、今まで自分が感動したこととか、思い出して考えたら良いのではないでしょうか。
 そして、次の段階で、「自分にできるのか」とか、「そんな仕事に就けるのか」とか考えたら良いと思います。
 あなたは「そんなことは分かっているよ」「そこまで考えたから、自分のやりたいことが分からなくなったのではないか」と言うかも知れません。
 でも、そうだとしたら、あなたは「やりたいことは分かっている」のではないですか。「やりたいことは分かっていても、それが実現できそうになく、悩んでいる」のではないですか。
 問題を解決する方法は、勇気を持って『チャレンジ』することです。まだ、あなたは若いのです。学校を卒業して直ぐに希望の仕事に就けなくても、将来希望の職種に就けるような業務を経験し、またそのような勉強をして、一歩づつ前進したら良いのではないでしょうか。
 もちろん、あなたが、まだ1・2年生であれば、これから学業を通して準備しても充分間に合うと思います。
 あなたはこのような気づきを得ただけでも進歩しましたと思います。継続して確りした意志を持ち『チャレンジ』して下さい。本当の『やる気』、『意欲』が出てくる筈です。


<自己分析編>

Q1 自己分析の仕方が分からない。
A1  『自己分析』とかいうと、何か哲学的で難しそうな気がしますよね。しかし、就職活動においては、そんなに難しく考える必要はありません。
 要は、「自分は何をやりたいのか」、「自分は何ができるのか」、それを考え、自己の中で統合・調和させればいいのです。
 もし、あなたが「やりたいこと」と「できること」とが一致していれば、それを認識しただけで、就職活動における『自己分析』は終了したと言って良いでしょう。
 しかし、多くの場合は、自分の「やりたいこと」と「できること」が一致していなく、悩んでいる方が多いと思います。
 では、どうしたら良いのか。これには決まった答えはありません。ちょっと冷たい言い方かも知れませんが、悩んで、悩んで、自ら解決するしか方法はないと思います。考えて考え抜いているうちに、最初は全く違っていたようにみえた「やりたいこと」と「できること」に、共通点がみえてくることもありますし、自分の中で納得できる妥協(現実吟味)が行われ、「やりたいこと」と「できることが」が近づいてくることもあります。
 こうなれば、自己分析は終了したと言って良いでしょう。
 しかし、いくら考えても「やりたいこと」と「できることが」近づいてこない。そうしたら、どうしたらいいのでしょう。
 この場合は時間が必要です。「できること」を「やりたいこと」に近づける努力の時間が必要です。つまり、「教育・訓練」の時間です。自分の目標に資するさまざまな研修を受けスキルアップを図り、「できること」を「やりたいこと」に近づけていくのです。
 尚、自己分析を行う場合、個人的な事情により、もうひとつの視点「自分は何をすべきなのか」ということも、考えることが必要な場合もあります。これは、家庭の事情とか自分を取り巻く環境を考えることです。そして、この場合はこの三者を自己の中で統合・調和させて、自分自身で納得のいく結論を導くことが求められます。

Q2 自己分析をしていたら、自分が分からなくなってしまった。(2007年1月追記)
A2  自己分析を一所懸命すると、確かに自分が分からなくなってしまうかも知れませんね。自分はこんなことがしたいのかな?自分はこんな能力があるのかな?自分はこんなことを大切にしているのかな?・・・なんて考えていると、 いつまで経っても考えが尽きませんよね。もっと違う自分があるかも知れない。まだ本当の自分に出会っていないかも知れない。なんて考えて、いつまで経っても結論が出ない。それで、自分は「真剣だ、真面目なんだ。」なんて思っている。本当だろうか?唯現実から逃げているだけではないのだろうか?
 自己分析は就活の大変基礎的で必須のことですから、自己分析を一所懸命することは、大変素晴らしいことです。しかし、大切にするあまり、自己分析が就活の手段(一過程)から目的になってしまうと終わりが無くなってしまい、大変なことになります。良く自己分析の旅に出かけて、いつまで経っても戻ってこられないというのはこのケースです。
 だから、自己分析をする場合は、その目的を良くわきまえて行うことです。就活における自己分析の目的は、自分のやりたいことを取り敢えず見つけることです。これは、絶対的普遍的にやりたいことではなくて良く、今一番やりたいと思っていることで良いのです。近い将来、或いは、就活中変更されても構わないのです。
 もっと単刀直入に言えば、自分のことなんて、早々直ぐ分かるものではないのです。だから、就活を進めながら、人生を歩みながら、少しずつ自分を分かっていけば良いのです。
 就活の自己分析は、取り敢えず自分がやりたい仕事・職業が出てくればそれで終了です。出てきたら、まず真剣に、実際の就活に取組むことです。その行動の中で、更に自分のやりたいことが確認されたり精査されてくるのです。これでもか、これでもか、もっと違う自分があるのではないか、なんて考えを巡らしているのはナンセンスですよ。
 今、取り敢えずあなたがやりたいと思っていること、志望している職業へまず挑戦してみれば良いのです。目指してみて違っていたら変えたら良いのです。そこまで進んだからこそ、次の目指すべき方向、新しい自分が見えて来るのですから。


<企業・職業選択編>

Q1 自分に合った会社が見つからない。その見つけ方は?
A1  あなたは、完全に自分に合った会社、絶対自分に合った会社を、いきなり探そうとしていませんか。それは、はっきり言って至難の業です。
 なぜなら、一つには、世の中に「絶対」なんてありませんし、また一つには、物事の進行には順序・段階があるからです。
 では、どうしたら良いのか。
 まず、自己分析が終わり、自分の目指す方向が決まったら、それらしい会社をいくつか選ぶことです。つまり選択肢をできるだけ多く作るのです。この時にはあまり細かく考えずに、概要や直感(インスピレーション)で、また、企業の全体像でなく企業の部分像(興味を惹かれるところがある)で、選んで構いません。
 調べ方としては、就職サイト等でのWeb検索、学校のキャリアセンター(就職資料室)のデータなどを活用し、自分ひとりで選んでいく方法もありますし、他(学校の先生・カウンセラー・指導員、先輩・知人・友人、ご両親・ご家族など)の助言を受けて、選んでいく方法もあります。
 この時大切なことは、自分ひとりで行き詰ったら、積極的に他の支援を受けるということです。自分では気づかなかったような発見や企業選びのヒントがきっと出てくると思います。
 次に、この選択肢の中から絞込みをしていくことになります。
 絞込みの方法にも、二つの方法があります。選択肢の抽出と同様に、自分ひとりでやる方法と、他の支援を活用してやる方法です。
 自分ひとりでやる方法としては、企業ホームページや就職サイト等での情報収集が一番手っ取り早い方法です。また、大学のキャリアセンターの情報等も該当企業の学校先輩の情報等、個別の情報が分かるのでぜひ参考にしたい情報です。
 また、生の情報を仕入れるということでは、OB訪問や合同説明会・企業セミナーへの参加等があります。これは手間は掛かりますが大変参考になる大切な活動です。
 他の支援を活用してやる方法としては、学校のキャリアセンターのカウンセラーや就職相談員、ゼミや研究室の教官・先輩等に相談したり、親戚や知人・友人でそのような仕事に就いている人・そのような仕事に詳しい人に助言を頂く等あります。
 そして、こうして集めた情報を総合的に判断し、どの会社が自分の探している会社に近いのか、吟味をし順位付けをします。もちろん、リスト落ちしてしまう企業も出てくるでしょう。
 ここで重要なことは、必ずこの二つの方法から絞込みを行うということです。
 なぜなら、最初に申し上げた通り、世の中に「絶対」なんてありません。自分に合った会社を選ぶということは至難の業です。より自分に合った会社を、より間違いなく選んでいくためには、いろいろな視点・価値観を持ったより多くの人の意見を参考にした方がベターだからです。
 また、相談相手はどの人も人生の先輩だと思います。社会のことは当然皆さんよりよく知っているのです。相談しない手はないと思います。
 最近は、人に相談し、縛られるのが嫌だ、自分で決めたい、という方が多いと思いますが、他の支援を受けるということは、決して、その助言・指摘に必ず従うということではありません。最後に何を選ぶか決定するのは自分自身で、その決定のための一材料(自分の知らない情報)を仕入れるのが他者への相談なのです。
 他の支援をどんどん活用することをお勧めいたします。
 話を元に戻しますが、このようにしてランキングに5社〜10社程度残ればいいと思います。これらの会社が、これからの就活の対象企業になります。

Q2 会社を選ぶ時、自分と両親の考え方が違う。どうしたらよいのか。
A2  よくあることです。
 まず結論から言えば、キャリア選択は自分自身のことであり、その選択の結果は良くても悪くても自分自身に降りかかります。ですから、自分自身で決めるのが原則です。
 キャリア形成の原則は、自己選択・自己決定・自己責任といわれています。
 それではこの場合は、親の考えは無視して自分で決めれば良いのか、といえばそうではありません。
 ご両親は一番真剣なあなたの支援者です。これを活用しない手はないでしょう。前出の質問でも答えましたが、他の支援はどんどん活用すべきなのです。ましてやご両親、あなたにとって一番信頼できる支援者です。
 また、ご両親はあなたにとってかけがいのない大切な人です。無視するなんてとんでもない。ご両親の考えは充分尊重すべきです。
 ですから、ご両親と考えが違ったら、ご両親を尊重しつつ、とことん話し合うべきです。どちらもあなたのことを真剣に・大切に考えているのですから、最後は必ず一致できる点があると思います。お互いに相手のことを尊重して話し合えば、両者で納得できるいい方向が出てくると思います。
 また、一致できる点が見出せなかったとしても、あなたが本当に真剣な姿を見せれば、ご両親は最後はあなたの考えを尊重してくれると思います。まず、話し合うことです。
 そして、最後は自己責任で自分で選択・決定するのです。


<就活ノウハウ・サポート編>

Q1 志望動機の書き方に自信がない。
A1  企業の人事担当者にアピールできる「志望動機」を書くためには、しっかりした「自己分析」と充分な「企業研究」が必要です。
 それは「志望動機」とは、誰でも使える、普遍的な志望動機では駄目であり、自分の本質に迫った、自分だけの志望動機でなければならないからです。また、「志望動機」とは、どの企業にも使える、一般的な志望動機では駄目であり、その企業の特質に迫った、具体的な志望動機でなければならないからです。
 それでは、どうしたら、そういう志望動機が書けるのか、どういうふうに志望動機を書いたらいいのか。
 結論から言えば、自己分析の結果と企業研究の結果を結びつけて、志望動機を書くということです。
 つまり、自分は何をやってきて、或いは、自分は何を学んできて、何ができるのか・何をやりたいのか、統合・調和した(自己一致した)自分の意思・意欲が、企業研究の結果選んだ企業の中で、どのように実現できるか、どうして必要とされるか、どのように役立つか、というふうに関連付けて書くということです。
 言い換えれば、自分の能力・意欲の発現の場として、志望企業の事業内容・企業理念が最適であるということを、具体的に説明するということです。
 この具体的にとは、自分の能力・意欲を具体的に・実体験的に説明することと、企業の事業・理念を具体的に・個別的に取り上げることと、それらがどのように結びつくのか具体的に・個性的に説明するということです。
 そうすれば、あなただけの、人事担当者の心に強く留まる志望動機が書けるでしょう。

Q2 面接の受け方がよく分からない。不安である。
A2  最近の企業は、学業成績よりも、人物重視の傾向が強くなっています。その結果、当然面接試験が重要視されてくる訳ですから、不安になる気持ちは良く分かります。
 面接マニュアル本が世の中に出回っています。あなたも一冊位は読んだことがあるでしょうか。
 まず、「面接の現場を知る」という意味で、一冊位はざっと読んでみたら良いと思います。しかし、これを鵜呑みにしないようにして下さい。
 なぜなら、マニュアル本に書いてあることは、あくまでも、ある一定の条件の基での成功事例であり、すべてのケースで当てはまる分けではないからです。また、「マニュアル通りの対応」などと言う批判も受けてしまいます。
 それでは、どうしたら良いのか。あまり難しく考えない方が良いと思います。所詮、面接もひとつのコミュニケーションの現場です。自分の考えや思いを相手に正しく分かり易く伝えれば良いのです。
 でも、これが難しいのですよね。普段はあまり接触のない年配の社会人と接触する訳ですからね。
 私は良くこのようにアドバイスします。「ありのままの自分」、「正直な自分」を出せれば良いんだと。「飾った自分」、「背伸びした自分」を出そうとすると失敗しますよと。なぜなら、無理をすれば、いろいろ考え、緊張するし、不安になるでしょう。
 「ありのままの自分」「正直な自分」に自信がなかったら、普段から自分自身を鍛えること・磨くこと。そして「今の自分」を自分自身で認めること。所詮、自分は自分以上ではないし、自分以下でもない。「今の自分」を愛しみ、面接を受ければ、きっと上手くいくと思います。
 それから、面接もひとつの慣れです。場数を踏んだらいいと思います。社会人と話すのが苦手な人・不安な人は、アルバイトを通じて慣れることも一つの方法です。
 とにかく、面接は一発勝負の現場です。生き物同士がその場の感覚でぶつかり合うわけですから、思惑通りには進みません。自分に正直に対応することが、自分を正しく分かり易く理解してもらえる近道です。
 さあ、あなたも、どんどん挑戦してみて下さい。その中から、自分なりの面接の受け方・心構えができ、マニュアル的でない、個性的な自分が面接で現せるようになると思います。

Q3 留年は就職に不利と聞いている。どうしたら良いのか。(2006年9月追記)
A3  留年とか浪人とかで、ストレートで進級・進学していないと能力が無いと思われ、就職などに不利ではないかと心配される気持ちはよく分かります。確かにその時あなたは順調に進まなかったのですから、何か問題があるのではないかと試験官に疑われることも多いのかなと思います。
 しかし、2006年2月〜3月に経済同友会が会員企業に実施した「企業の採用等に関する調査」結果では、意外かも知れませんが、「留年が選考の際に評価に影響しない」と回答した企業が74.5%、「浪人」では82.6%です。いずれも4社の内3社の割合で問題ないと答えています。
 更に、「評価に影響する」と回答した企業でも、全く採用しないと回答した企業は皆無で、条件(留年・浪人の年数やその理由、人物評価など)次第では採用すると回答しています。
 この数字はどういうことなのでしょうか。あなたにはちょっと信じられないでしょうか。・・・
 私は長年の人事・採用経験から、このように解釈できます。
 確かに、留年や浪人に問題はあるけれど、それは過去のことであり、現在のことではありません。企業は過去のあなたを採用するのではなく、現在のあなたを採用するのだから、現在を見て(評価して)決めるということだと思います。現在のあなたがどう見えるかが大切なのです。
 こう考えるとどうしたらいいか、気づいて頂けるのではないでしょうか。
 まず、留年・浪人を自己責任の過去として素直に受け容れ、そこから何かに気づき成長すること。次に、自己分析から出てきた今の自分を(自分の強みを)誇張しすぎず確りとアピールすることです。
 一番いけない例は、過去の自分を心配するあまり現在の自分が死んでしまっている場合です。これでは面接で、現在の自分が評価される筈はありません。自分を信じて一所懸命現在に取組むことにより、現在の自分が強調され、過去の自分を断ち切ることができるのではないでしょうか。そうすれば、面接官も過去のあなたではなく、現在のあなた、これからのあなたを評価対象にしてくれると思いますよ。

Q4 部活やアルバイトの経験がないと面接に不利ではないか。(2007年1月追記)
A4  確かに面接でよく聞かれます。「部活やサークル活動はやっていましたか?」、「アルバイトの経験はありますか?」とか。その時に「やっていません」、「ありません」と言うと、確かにその場の印象は良くないでしょう。
 しかし、それだけで全てが決まる訳ではありません。現に、部活やサークルをやっていない人でも、アルバイトの経験がない人でも、志望企業に内定を獲得している人も沢山います。
 では、なぜ部活やアルバイトについて、面接で頻繁に聞かれるのかというと、それは、やっているかいないかをチェックするためではなく、その部活やアルバイトの状況を聞くことにより、あなたの性格や興味、能力が見えてくる可能性が高いからです。
 つまり、あなたの特性や能力を知るために一番手っ取り早い質問が、部活やアルバイトなのです。だから面接官はいつも部活やアルバイトについて質問してくるのです。
 部活やアルバイトに関する質問の目的がそうだとすれば、その答え方は自ずとお解かりではないでしょうか。
 部活・アルバイトの経験が「ない」としたら、まずその「ない」理由を簡単に説明して、それに替わる、自分の性格や興味、能力をよく現している出来事のエピソードを話せば、面接官の質問の意図には答えたことになるのです。
 要はその質問がきた時に、答えに詰まって、下を向いたり、慌てたり、表情が曇ったりして、自信なさそうな素振りをしないことです。そして、確りと「ない」理由を説明し、替わりの特徴的なエピソードを話せば大丈夫です。
 世の中に、部活をやっていない人、充分なアルバイトの経験のない人も沢山います。あなただけではありません。替わりのエピソードを準備したら、自信を持って面接に望んで下さい。

Q5 第二志望の会社から入社承諾書の提出を求められた。どうしたら良いか。
(2008年1月追記)
A5  第一志望の会社の結果が出る前に、第二志望の会社が合格となり入社承諾書の提出を求められた。良くあるケースですね。世の中そんなに自分に都合良くは行きませんよね。それでは・・・どうするか?
 この場合、まず念頭に置かないといけないことは、「自分は何よりも自分自身を、自分の気持ちを、大切にする」ということです。変に大人ぶったり、いい子になる必要はありません。
 なぜなら、「会社は何より会社のことを優先して提出を求めている」のだからです。自分のより行きたい会社へ就職するということは、憲法で保障された職業選択の自由であり、何人たりとも妨害できない筈です。それなのに、書類(入社承諾書)を取って他の選択肢を全く無くしてしまうような企業のやり方は、企業の要因確保の立場に立った企業の論理であり、学生までもその企業論理に従う必要はないからです。
 学生は、より良い就職をするという学生の立場・論理を大切にし、就活をして当然いい筈です。自分だからこそ自分を大切にし、その上で可能な範囲で世間と調和すればいいのです。但し、これは「我が儘で良い」ということとは違いますので、念のため。
 それでは、具体的にどのように対応するかというと、
 @まず、承諾期限の延長が出来ないか電話等で会社に確認し、出来るのであれば、延長してもらうこと。その時の理由は、「現在受験中の他の会社の結果が出ていないので、まだどちらにいくか決めかねているが、こちらの会社も最後まで挑戦してみたい」というような理由で問題ありません。(「第一志望の会社の結果が出ていない」とは言わないこと。)
 A次に、延長を認めてもらえれば、問題ないのですが、認めてもらえない時は、「分りました。もう一度よく考えてご返事します。ありがとうございました。」と言って一旦電話を切ります。
 Bそして、日を改めて電話し、承諾書を提出する旨伝え、郵送等します。勿論、これは、第一志望の会社を諦めたということではなく、就活は継続します。
 C就活の結果、第一志望の会社が内定になった場合は、第二志望の会社に電話し、辞退すれば良いでしょう。理由は、「その後、親(又は先生)から勧められた会社を受験したら」、或いは、「とても難しいと思っていた会社を受験したら」、「受かってしまった。悩んだ結果、そちらの会社が自分に合っていると思い、このまま御社に入社しても反ってご迷惑をかけてしまうかと思い、申し訳ございませんが辞退させて頂きます。」とかでいいでしょう。
 以上は、学生側からすれば、最大限相手を尊重した上での当然の職業選択の権利の行使ですから止むを得ないのではないでしょうか。因みに、一般的な見解としても「入社承諾書」には法律的拘束力は無いとされています。
 しかし、もちろんこれを乱用はできませんので、この点は重々承知しておいて下さい。例えば、最初から行くきも無い会社に、こんな対応をすることは乱用に当たるでしょう。また、複数の会社に同時にこのような対応をすることも乱用と言えるでしょう。
 Dそして、もし万が一、第一志望の会社が不合格であった時は、そのまま第二志望の会社に入社すればいい訳です。