2007. 9.8 at 第17回 定禅寺ストリートJAZZフェスティバル

 

− Set List −

Rolling Star

Ready To Love

プレミアムスイート

心の愛(I just call To say I Love you)

I remember you

黒毛和牛上塩タン680円

Just my way

mommy’s back?

 

 

 

とてもとても暑い一日であった。

そして、我々は明らかに舞い上がっていた・・・。

  

第17回 定禅寺禅寺ストリートJAZZフェスティバル(通称:ジャズフェス)。

 

 

それは、昨年ようやく出演することが出来た仙台では有名な音楽のイベントである。

情報によれば、今年は2日間で707バンドが市内90箇所のステージで熱い演奏を繰り広げた。(出演者総数4,400人)

そして、観客数は2日間で延べ70万人らしい。いやはや凄い音楽の祭典だ。

 

昨年は、やや姑息な手段(?)を使い、合格確率の高いアコースティック部門で応募し、見事に出演することが出来た。

(昨年のレポートはこちら→2006ジャズフェスレポート

しかし、今年は正々堂々と(?)、本来のロック部門(音量大部門:競争率高)で応募したために半分はあきらめていたので、

合格通知が届いた時は驚いた! 相変わらず訳の分からない選考基準だ。

 

 

恐らく、合格の法則として、「女性ボーカルは合格しやすい」というものがあるのではないか?!やっぱり華があるもんね。

もし、ジャズフェスに出演したいという読者の方(←いるのか?!)がいれば、「女性ボーカルのアコースティックユニット」を

結成して応募することをお奨めします。きっと、合格確率は92.3%にまで高まることでしょう。(ウソです。でも半分は当りかも・・・)

 

昨年はアコースティックということで、ややマイナーな場所で演奏したのだが、今年はメイン会場周辺の「勾当台公園」が出演場所である。

ここはかなりの集客数が期待出来る!しかもビールやら食べ物の出店も多い!まさにお祭り会場なのだ!

必然的に我々のワクワク感は高まる一方であった。

 

しかし、今回の出演にあたっては、直前に問題が発生し、一時は出演も危ぶまれた。

それはなにかというと、まずはドラムの手配が出来なくなったのだ。

元々、うちのドラムスはドラムセットを持っていないので、同じステージで最初に出演するバンドからドラムを借りることにしていた。

他の大部分のバンドも同様である。

ところが本番1週間前になって、そのバンドの代表から電話がかかってきた。

 

そのバンドの彼: 「実はジャズフェスに出れないかもしれないんです」

       オレ: 「えっ?!なんで?」

そのバンドの彼: 「バンドが解散しそうなんです・・・。

       オレ: 「マ、マ、マジですかぁーーーーーーーーー?!

 

オレはその時、酔っ払っていたのだが、一瞬で酔いが覚めた。

 

確か全体ミーティングに出席していた同じステージに出演する他のバンドたちもドラムセットは持っていないと言っていたので、

このままでは、我々のステージは全滅である。。。

頼むからせめてジャズフェス終わってから解散してくれよぉ〜と思いつつも、もうアテには出来ないので、うちのドラムス(tk)と手分けし、

市内の楽器屋やスタジオにレンタルの電話をするが、さすがジャズフェスがあるので、どこも予約済みで、空きがないらしい。。。。

ロックバンドなのにドラムがない・・・。

 

 

絶対絶命のピンチ!

 

 

ドラムス不在のロックバンドたちが次々と出演するという不思議かつ恐ろしいライブの光景が目に浮かんだ・・・・。

 

しかし、それでもあきらめずにネットで検索し、ようやくレンタルできるイベント会社を探し当てたのであった。

やっぱりネットの威力というのはもの凄いものだ。

 

そんな訳でほっと一安心していたら、今度は

 

 

大型台風がまさに東日本を縦断し近づいてくるというではないか?!

 

 

ジャズフェスは、「雨天決行」であるが、さすがに台風直撃の場合は中止であろう。仮に強引に開催したとしても観客数はゼロが予想される。

 

今度は、観客が誰もいないステージで風雨にさらされながら演奏をする光景が目に浮かんだ・・・。

 

オー、マイガッ!

まさに天は我を見放したのか?!(←映画「八甲田山」の名セリフです。古すぎて誰も知らないちゅーの!笑)

 

しかし、我々には力強い味方がいた。

 

それはうちのバンドのボーカリスト(meyちゃん)である。彼女は、自称「晴れ女」らしいのだ。

確かに今まで屋内・屋外すべてのLIVEにおいて雨が降ったことは無い。そういや飲み会の時も雨降ったことないなぁ〜。

 

し、しかし相反して、オレは「雨男」である。。。

曇り空の時にオレが玄関を出たとたんに雨が降り始めたり、東京に出張すると高確率で雨が降るため、傘ばかり買ってたり、

例え天気予報で翌日が晴れだったとしても、オレが洗車すると翌日は間違いなく雨になったり、とんでもない雨男なのだ。

さぁ、この二人の決戦は如何に?!

 

 

 

 

つづく。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続くのかよ?!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんでやねん!!

 

 

 

 

 

 

 

さて、当日。。。

 

そう、彼女が「史上最強の晴れ女」であることが証明されたのであった。

朝起きると台風は通過し、雲ひとつ無い晴天。meyちゃん晴れ女伝説、恐るべし!(笑)

しかも、そして夏が戻ってきたかのような猛暑。。。朝から30度は超えていたであろう。

どんだけ最強だっていう話だけど、まぁとにかく彼女に感謝せねば。

 

朝10時にオレ、ドラムス(tk)、ベーシスト(KUBO−chan)が現地に集合し、レンタル屋さんからドラムセットを受け取る。

それをステージに運び、セッティングしていると、すでに汗がダラダラ・・・・。

 

やばい!このままでは脱水症状になってしまう。

急いでビールを補給するオレとKUBO−chan。(笑)  

注) ドラムスtkはライブ前は絶対に飲まない。そして打ち上げでは気が狂ったようにアルコールを摂取する男だ。(苦笑)

 

ようやくセッティングも終わり、あとは炎天下でのひたすら長い待ち時間。(荷物見張ってないと盗難が危ないので)

その間、他のバンドを見ていたが、みんなとにかく上手い。

なにやらオリジナルCD発売してたり、東京、名古屋、沖縄などからツアーでやってきたりするようなセミプロバンドたちである。

それに対して我々は、年に1,2回ライブをやるような完全アマチュア志向バンド。

あまりにもレベルが違いすぎる・・・・。

さらには、会場にはもの凄い数の観客たち。総勢100名は超えているだろうか・・・?

こんな状況で我々がライブをやるなんて・・・、

 

 

これは罰ゲームなのか?!

 

 

徐々に緊張してきたので、思わずmeyちゃんの飲みかけビールをもらって飲むオレ。

他のみんなも心なしか緊張している模様。

そして、15:00。我々の前のプロみたいなバンドがステージを大いに盛り上げ、いざ我々の出番である。

 

セッティングを開始したが、あまりの暑さにチューニングが安定しない。

そういえば今年の猛暑でどこかの鉄道の線路がねじまがったらしい。暑いと鉄は伸びるらしいのだ。

しかも、チューニングメーターのインジケータがまぶしくて見えないし・・・(苦笑)

事前に、音のバランスを入念にチェックしようと皆で話合っていたのだが、いざ音を出し始めると観客から早くも拍手が!

あれっ?まだ準備中なんだけど・・・(苦笑)

 

まっ、いいか、やっちゃおう!(←この時点で明らかに舞い上がっている。笑)

 

ってな訳で1曲目スタート!

 

 

 

うっ、速い!いつもスタジオでやってる時に比べ、1.5倍は速い。みんなテンポ走りまくってバラバラ・・・。(苦笑)

しかもオレのチューニングが甘い・・・。(泣)

 

2曲目あたりでようやく落ち着きを取り戻し始めたが、今度は猛暑が容赦なく我々を攻撃する。

暑い。。。とにかく暑い。額から汗がボタボタ落ちてきて眼を開けていられないほど痛い。。。

1リットルくらい汗が流れ出たのではないだろうか・・・?

 

 

熱傷、いや熱唱するmeyちゃん。

あとで聞いたら、2曲目終わったあたりで既にめまいがしていたらしい。恐らく熱中症であろう。

まさに命をかけたライブ!(←おおげさ)

でも、やっぱりmeyちゃんの声には「華」があるね。

 

 

 

いつもは冷静沈着なKUBO−chanも明らかに舞い上がっていたとオレは推測する。

1曲目のイントロのコードを間違えたのをオレは聞き逃さないぜ!(笑)

それは、初のMC担当だったせいなのか?!

もしくはライヴ前の生ビールが1杯余計だったのか?!(笑)

 

 

 

この日、一番体力を消耗したであろうドラムスtk。

あとで聞いたら、ギターとベースの音がまったく聞こえず、ほとんど個人練習状態であったらしい・・・。(苦笑)

それにしても、○○歳を超えているにもかかわらずあのスピードで叩きまくるキミは凄い!

しかし、キミは酒の飲み方を抑えたほうがいいとオレは思う。(笑)

 

 

 

そしてオレ。

とにかくダメだったなぁ〜。今までのライブで最低の出来かも・・・。

言い訳はしたくない。でも、ちょっとだけさせて欲しい。。。いや、思い切り言い訳したい!

そう、「暑さ」に負けたのだ。

そういうことにしておいてもらいたい(笑) 

 

ところで、今回のジャズフェスには初めてテーマソングが設定されていた。

それはスティービーワンダーの「心の愛(I just call to say I love you)」。

 

事前の全体ミーティングにおいて、「強制はしないが極力演奏して欲しい」との事務局からの依頼があった。

そもそも本来のレパートリーすら固まっていなかったのでそんな新たな曲を覚える余裕はなかったのだが、

 

もしかすると、この曲をやると事務局に好印象が与えることができ、来年も出演することが出来るのではないか?!

 

などという、まったくもって嫌らしい大人の考えで、サビの部分だけ急遽覚えたのであった。(苦笑)

そしてオレとKUBO−chanが歌った。

たとえサビだけとはいえ、まさかジャズフェスでオレが歌うとはなぁ〜。

 

そんなこんなで事務局に対する好感度アップ作戦も成功し(?)、いよいよ終盤へ。

 

 

相変わらずの暑さでヘロヘロ状態であったし、個人的にはミス連発であったが、集中力を絶やさず、気力を振り絞って最後までやり遂げた。

そして、エンディング、みんなでジャ〜ンプ!

これはスタジオで3回練習していた。(笑)

 

とにかく終わった。。。ものすごい脱力感。

その夜の打ち上げは案の定、潰れました・・・。(苦笑)

 

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後日、KUBO−chanが撮影していた映像のDVDが出来上がったというので、みんなで集まった。

いつもライブの映像を撮影し観ているが、今回ほど見るのが怖いことはなかった。

早速鑑賞してみると・・・・、

 

おやっ?それほど悪くない。ミスもほとんど分からない。(多分ボリュームが小さかったから)

いいじゃん!いいじゃん!(←立ち直りの早いほうです。笑)

 

でも、やはり今回のライブはいろいろと勉強になった。

いくつか課題も分かったので、来年は最高のライブをやり遂げたい。

 

あっ、まずはオーディション通過しないとね。。。(苦笑)

 

最後に、多くの友人達、バンド仲間の皆さん、 会社関係の皆さん、その他初めてライブを観てくれた皆さん 、

忙しい中、そしてクソ暑い中、最後まで観ていただき、本当にありがとございました。

あれだけの大観衆の前でライブが出来たことはバンドマン冥利に尽きます。

この日のことは一生忘れません。

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なお、他のLips!画像はこちらにあります→ 2007.9. 8 Lips!at 定禅寺Stジャズフェスティバル

 

Written by ken(Guitar担当&サイト管理人)

photo提供:素晴らしき仲間たち