2013. 2.9 at PARK SQUARE

プレンタインライブ  Presented by SP

(Lips!活動休止ライブ)

 

− Set List −

キライチューン

サンダーガール

こいのうた

ありあまる富

終電マスター

流星ミラクル

 

 

2004年 冬

 

この頃、オレ(ギター担当)とドラムスtkはLips!の前身バンド で、「Any Other Day」というバンドを

組んでいたのだが、この当時リーダ&ベース担当だったSid君(仮名)を含めて我々は途方にくれていた。

何故ならば諸事情によりボーカル担当が不在の状態になっていたからだ。

何度か3人で練習はしていたものの、ボーカルがいないといまいち練習にも熱が入らない。

 

そんな中、Sid君がインターネットのバンドメンバー募集サイトにてボーカル候補(女性)を見つけてきた。

そして、顔合わせもしなまま、いきなり課題曲を与え、スタジオに歌いに来てくれ!との指示を出した。

まるでオーディションだ。

有名バンドでもなく、上手いわけでもないのに、まったくもって、高飛車な野郎どもである。(苦笑)

 

そして、何人目かの候補としてスタジオに現れたのが、今のボーカル担当:mey嬢だ。

 

「会ったこともない奴らにいきなりスタジオに来いと言われ、ちょっと怖かった・・・。」

 

と、後日mey嬢は言っていた。(笑)

 

そりゃそうだ、オレが女性なら絶対に行きません。(笑)

でもそんな恐怖を乗り越え、スタジオに来てくれたmey嬢にはホント感謝してます。

 

早速課題曲を歌ってもらったのだが、その上手さに惚れ、加入してもらうことに決定!

しかし、後日聞いたところ、mey嬢はバンド加入希望ではなく、逆に、ボーカル以外のメンバーを

募集していたらしい。

 

ある意味では我々の方がオーディションを受けていたのかもしれない・・・。(苦笑)

 

バンド名も新たに、「Lips!」と名付け、ようやく活動スタート!

 

と思いきや・・・。

 

 

 

なんてこったい!

 

 

 

今度はベース担当、かつリーダでもあるSid君が諸事情により脱退することになってしまったのである・・・。

 

人生はそううまくはいかないものだ。

いつまでも悩んでられないので今度はオレがインターネットのバンドメンバー募集サイトにてベーシストを探し始めた。

ところがどっこい、そう簡単に希望のベーシストは見つけられないものである。

そもそもこういうサイトに投稿してる人は、夢と希望に満ち溢れた若者が多い。

 

「当方完全プロ志向。本気で音楽に取り組んでくれる方とバンドを組みたいです」とか、

「週に3日はスタジオ入りしたいです。ライブは毎月1回ペースを希望します」とか。。。

 

当方は完全アマ志向。

バンドはもちろん真剣にやりますが、それ以上に、まずは楽しくやりたいんです。

毎日でも酒を飲むのは可能だけど、週に3日もスタジオ入りするのは仕事があるから無理なんです。

 

そんな中、好みのジャンルも近く、よさそうな人がいたのだが、会う約束をすっぽかされたこともあった。

しかも先方が決めた日時にもかかわらずだ!

この時ばかりは、人間不信に陥り、しばらくバンドマンが嫌いになりました。(笑)

 

2005年春

どうにもこうにもベース担当が見つからず、さらにはオレの仕事が驚異的に忙しくなり、地獄のような日々を

過ごしていたこともあり、もうバンドを続けることは半分あきらめつつあった。

 

しかし!

 

ここで素晴らしい動きをしてくれたのが、高校の同級生である、自称Lips!のマネージャ(通称:ジャーマネ)だ。

 

ジャーマネ: 「うちの会社の後輩にベースやってる奴がいるよ。

         でもAC/DCとかのハードロック、ヘビーメタル好きらしいからやってくれるかなぁ〜」

 

まぁ、とりあえず会わせてくれということで、ジャーマネに頼んで仕事帰りに居酒屋に連れてきてもらった。

そこにやってきたのが、今のLips!ベース担当:KUBO−chanである。

 

スーツ姿で対面したオレとKUBO−chanは、まずは名刺交換をした。(笑)

 

 

KUBO−chan:「○○会社の△△(本名)です。はじめまして。」

オレ       :「□□会社のXX(本名)です。こちらこそいつもお世話になってます」

          「まぁまぁ、挨拶はこれくらいにして、さぁ呑みましょう!」

 

 

 

まるで、接待だ。(笑)

 

 

 

その後、ドラムス担当tkも遅れて合流。

そして、2時間後、テーブルに転がるお銚子と食い散らかした居酒屋メニューの数々。。。

 

あまり音楽の話やバンドの話はしなかったと思うが、その呑みっぷりに惚れ、KUBO−chanの

バンド加入が決定した。(笑)

 

これで、ようやく全パートが揃った!

 

さぁ、Lips!の始動だ!

 

ちなみに、KUBO−chanは、AC/DCは聴いたこともなかったらしい。(笑)

 

そして、何度かスタジオ練習を行っていたのだが、ある日、ドラムス担当:tkが、

 

「俺は目標がないと燃えない!」

 

と興奮気味に言い放ち、強引にライブハウスに申し込みをしてきたのであった。

 

 

まだレパートリーが3曲しかないのにだ・・・。(笑)

 

 

その後焦ってレパートリーを増やし、2005年8月7日、記念すべきデビューライブが行われた。

mey嬢、若かったなぁ〜(笑)

 

 

そして、その伝説のライブの模様は、ここに記載されている。

2005.8.7 at LIVE HOUSE enn デビューLIVE!!

 

結成してわずか3ヶ月でのデビューライブであったが、その時の音源を持ち帰ったKUBO−chanからの

メールをオレは忘れない。

 

そのメールにはこう書いてあったのだ。

 

 

 

 

 

「Lips!恐るべし!」

 

 

 

 

数日後、オレも音源を聴かせてもらって驚いた!

 

 

 

 

「すげぇ〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「高校時代より上手いじゃん!」(笑)

 

 

 

 

このライブで調子に乗った我々は、それから約8年にわたってライブを行ってきたのであった。

といっても、みんな仕事を持っているので年に3,4回という非常にゆるいペースだけど・・・。

 

8年の間、いろんなことがあった。

憧れだった定禅寺ストリートジャズフェスティバルにも6回出演することが出来た。

初年度はドラムス担当tkが仕事の事情により参加できず、ドラムス無しでやるという異常事態。

 

 

このライブの2週間前には3人で遠征し、石巻市の音楽イベントに参加しました。

先日石巻市に所用があり、この場所を探しましたが、初めて路上ライブを行ったこの記念すべき場所は、

2011年3月の東日本大震災の津波の影響で跡形もなく消え去ってしまってました・・・。

 

その翌年、ようやく4人で出演できた定禅寺ストリートジャズフェスティバル(通称:ジャズフェス)。

台風一過の暑さの中、汗だくになりながら、自分たちの未熟さを知ったライブでした。

 

前年の反省を踏まえ、万全の態勢で臨んだ2008年のジャズフェス。

1曲目で曲の構成を間違えるという大きなミスを犯してしまったっけ。

この事件以来、この曲は2度と行われることは無くなってしまった、という伝説のライブだ。(笑)

 

2009年は審査で落選してしまい、そのリベンジで臨んだ2010年ジャズフェス。

あいにく雨の中のライブだったけど、暖かい観客に見守られ、最高のパフォーマンスが出来た!

(ハイ、相変わらずの自画自賛です。笑)

 

2011年ジャズフェスもめでたく出演。

東日本大震災が起きたにも関わらず開催してくれた主催者に感謝です。

とても感慨深いライブになりました。

あっ!オレ、前年とまったく同じ格好してるし・・・(苦笑)

 

そして、ほぼ常連となって出演した昨年(2012年)のジャズフェス。

初めて出演した時に比べ、かなりリラックスしてライブが出来るようになりました。

何故なら練習不足で、レパートリーもあまり変わってないからです。(笑)

 

もちろん、ジャズフェス以外にもライブハウスでライブをやりました。

 

そうそう、アマチュアミュージシャンであれば誰もが憧れるZEPPでライブをすることも出来ました。

あまりにもでかいライブ会場。気持ちよかったねぇ〜!

ちなみに、このZEPP SENDAIは既に営業を終了し、既に取り壊されてます。

 

そういや、ボーカル担当mey嬢が大遅刻してきたなぁ・・・(笑)

 

そうそう、この模様は地元ケーブルテレビ局で放映され、インタビュー出演もしました。

記念すべきテレビデビューです。

そして、自分は標準語を話している人間だと思っていたら、意外と訛っているのを

聞いて愕然としました。(笑)

 

番外編としては、mey嬢の結婚披露宴において、mey嬢抜きでライブをやりました。

 

この時のボーカル担当は、ドラムを叩かないtkでした。

以前に書いた記憶があるが、彼はカラオケ道場初段の腕前だ。

特に、郷ひろみと玉置浩二を歌わせたら彼にかなうものはそうそういない。

 

しかし、途中からmey嬢のフォローを受けてました。(笑)

 

 

オレの結婚祝いパーティーにおいても、オレ抜きでライブをやってくれました。

この後、違う曲でオレも強引に参加しました。(笑)

 

こんな感じで毎回想い出に残るライブと打ち上げ(笑)を重ねてきたのです。

そんな数々のライブレポートらしきものがここに掲載されてます。

Lips!ライブ日記

 

ベース担当でありながら、映像担当でもあるKUBO−chan特製のLips!DVDも沢山出来ました。

 

これらはAmazonで取り扱ってます。(←嘘)

 

恐らく、いずれはボックス化して発売されることでしょう。(←大嘘)

 

 

そして、2012年12月。

 

毎年恒例のLips!大忘年会において、この恐るべし超自画自賛バンド、Lips!が、諸事情により

活動休止することが発表された。もちろん記者会見は行われていない。(笑)

 

この時点では2013年2月のライブが決まっていたので、キャンセルするか否か悩んでいたのだが、

ボーカル担当mey嬢が、「最後にどうしても歌いたい!」というので、予定通り決行することにしたのである。

 

それから、毎度のことながら焦ってリハビリ練習を繰り返し、ライブ本番に臨んだ。

 

今回のライブはお友達バンドSPさんの企画ライブであり、今回で3回目の出演だ。

毎回誘ってもらってホント感謝してます。

 

さて、ライブ当日。

リハーサルを終え、本番開始まで時間がかなりあったので、我々は居酒屋へ向かった。

ライブ成功の前祝いである(笑) 確か、昨年は焼き鳥屋へ行ったなぁ〜(笑)

 

そしてこの日は、2月9日

 

そう、肉の日だ。(ちなみに毎月29日も肉の日らしいです)

 

ニュースによると、この日は全国の約90%の人々が肉を食べたらしい。(←嘘です)

 

我々も迷わず、肉を中心としたつまみを注文した。

赤いウインナー」というものがメニューにあったので、興奮して頼んだら、いまいちなルックスであった。

 

 

「なんだよ!全然赤くないじゃねぇーか!タコの形してないし!」

 

 

怒り狂って、次にステーキを頼む我々。(笑)

 

勘違いしないで欲しいが、これはただの飲み会でもなく、ましてや打ち上げでもない。

 

我々は2時間後にライブを控えているのだ。(笑)

 

そして、何をさておき、おかしいのは、この店は、海鮮居酒屋なのだ!

 

それなのに、何故、我々は肉ばかりを注文してるのだ?!

 

気を取り直し、我々は焼き魚とかとかも頼み始めた。

そして、ベース担当:KUBO−chanとドラムス担当:tkは日本酒へ突入。

やはり、何かがおかしい・・・。(笑)

 

まぁ、それでも割と控えめに飲み食いし、さてそろそろライブハウスに戻ろうかと思って

会計を頼んだら、店員が「マグロのカマ焼き」を持ってきた。

 

「げっ!頼んでたの忘れてた!急いで食べるしかないか?!」と、我々が困惑していたら、

 

店員さんからの、「持ち帰りしますか?」という親切なお言葉。

 

数分後・・・。

 

「マグロのカマ焼き」が入ったビニール袋を片手にぶら下げライブへ向かうボーカル担当:mey嬢。

 

シュールだ・・・。

 

例えるならば、

 

便器を片腕にぶら下げ結婚式場へ向かうキャリーぱみゅぱみゅのような 状況である。(←意味不明。笑)

 

その後、ライブハウスにて他バンドのライブを見ながら酔いを醒ます我々。(mey嬢だけは呑んでません)

 

しかし、本番直前の楽屋ではまだまだハイテンションな我々。

 

そんなこんなで、ようやく出番がやってきた。

 

さぁ、Lips!活動休止前最後のライブの始まりだ!

1曲目、「キライチューン」

この曲は、Lips!が結成されて最初のレパートリー曲だ。

ライブでやる度にギターが雑になっていったなぁ・・・(苦笑)

 

 

ボーカル担当:mey嬢

 

ベース担当:KUBO−chan

 

ドラムス担当:tk

 

ギター担当:オレ(ken)

 

今回はかなり気合を入れて集客したので大勢の仲間の声援が心強い。

それに、企画ライブイベントのせいか、対バンの皆さん含め、全体的に観客のノリが良い。

楽しかったねぇ〜!

 

さて、今回もライブ映像を少しだけ掲載します。(YouTube)

すでにオリジナルを超えた(?)「ありあまる富」。

 

途中、mey嬢のMCでは、

 

「今日のライブを最後にしばらくお休みすることになりました。

 これまでボーカリストとして長年歌ってこれたのは、両親だったり、旦那だったり、バンドメンバーだったり、

 いつも暖かく応援してくれる観客の皆様のおかげだと思います。

 ホントありがとうございました!」

 

というような泣けることを言っていた。

 

そして、オレはこのライブ中は全然気付かなかったのだが、後日ライブ映像を見たら、最後は

mey嬢が感極まって、泣きながら歌ってました。

 

そんな感動的な涙のラスト曲、「流星ミラクル」。

 

楽しい時間が過ぎ去るのは早いもので、あっという間にライブは終了。

自己満足かもしれないけど、ホント感動的なライブでした!

 

ライブ翌日から我々はまた忙しい日々を過ごし、互いに会うこともなかったが、数週間後、

オレはKUBO−chanを呼び出し仕事帰りに呑みに行った。

 

最初に行こうと思っていた店が、閉店していたので、近くの居酒屋へ移動。

 

奇しくもそこは、約8年前、初めてKUBO−chanに会った店だった。

 

 

そう、ここから始まったんだよなぁ・・・。

 

 

− おしまい −

 

 

 

最後に・・・。

 

今年もこんな楽しいイベントに誘ってくれたSPさん、そして対バンしてくれた他のバンドの皆さん、

観に来てくれた身内の皆さん、初めて我々の音楽を聴いてくれた皆さん、本当にありがとうございました。

我々は活動休止に入りましたが、いつかきっとまたライブをやります!

いつかどこかでお会いしましょう!

 

そして、Lips!メンバーのみんな、ホントありがとうー!約8年間、楽しかったね!

また、そのうち集まって呑んで、カラオケで騒ごうぜ!(笑)

 

 

 -------------------------------------------------------------

Written by サイト管理人 &ギター担当

photo by  Lips!応援団