メキシコ旅行記　Ｖｏｌ．１　　　増永雅子
　　　　　　（2003年11月、ラテンアメリカ文化交流協会雑誌「オーラ！アミーゴス」
　　　　　　　　　に掲載された文章です。ノーカット版でご覧ください。）

2001年第3回全日本アルパコンクールに優勝してから、早いもので2年が経ちます。あれから現在に至るまでの2年間、必死でアルパを引き続けて来たような気がします。今回、念願であったメキシコで開催された「国際音楽フェスティバル」での演奏を無事終えてきましたので、皆様にご報告申し上げます。

１．出発

　　「国際音楽フェスティバル」。そこで私がアルパを弾くためには「アルパパラグアージャ（パラグアイのアルパ）」が必要なのですが、メキシコ・ベラクルス州のハラパにはそのアルパパラグアージャがあるかわからないので、日本から自分のアルパを持って行った方が良いと言われ、さあ、大変だ！どうやってもっていこう・・・という難題から私の準備がはじまりました。出発3週間前に、いつもお世話になっているギター工房にお願いして、今まで作ったことのないというアルパのハードケースを作っていただきました。それが出来上がったのがギリギリ出発2日前でした。おまけに向こうでは日本代表として演奏するので、袴を着なければならないことがわかり、急いで以前習っていた着付けの先生の所に行って、1人で着られるように練習もしました。この頃からスペイン語の勉強もスパートをかけ、チリ人の家庭教師に来てもらい本格的に勉強もしました。何もかも初めての事だらけの準備を、手探り状態でなんとか整え、いつもの私らしくドタバタの出発になりました。こうして目的地ハラパに到着したのは、家を出発してからなんと37時間も経った時の事でした。アルパも私も無事にハラパに到着し、その日はぐっすり眠りました。

成田空港で7時間待ち(>_<)

無事ハラパのホテルに着きました。 アルパちゃんおつかれさま(^^;;;

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