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両国高校定時制

都立両国高校定時制

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 締めだすき
「かけてしも頼むや毛利(もり)の締めだすき命一つに二つ巻きにして」

 私は、厳島合戦の際に詠まれたこの和歌の意味が分かりません。そこでインター
ネットで質問しました。すると、程なくして回答をいただきました。読んでみると、私には思いも及ばないようなていねいな解説でした。まるで国語の授業を受けているような気持ちになりました。回答を寄せてくれた人はきっと古文の先生ではないかと思います。ていねいな解説にお礼申し上げます。
それによると、厳島合戦のときに、毛利軍は「勝つ」といえば「勝つ」を合言葉にし、相印は縄の襷(たすき)を二つ巻きにしたものでした。
 ですから、和歌の意味は、
「ひとつしかない命(が宿っている体)に締めだすき(縄を締めてたすきにしたもの)を二重に巻いてかけて、(神仏の加護を)頼んでいるのだろうか、毛利の締めだすきは」
となります。
 この解説から、ようやく意味が分かりました。これは考えぬかれた和歌だと思いました。相当に苦しんつくられたように思われます。この和歌からは、いくさに臨んだ兵士たちの本心が垣間見えます。毛利元就はこの和歌をさほどうまくないといっているが、優れたものだと思います。この和歌を詠んだ捕虜は元就から命を助けられます。厳しいいくさの場面でこれほどの和歌が詠めるとは、この捕虜はかなり優れた人だったように思います。この和歌には人の心に迫る何かがあるように感じられます。 (2007.10.31)

隅田公園の桜