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両国高校定時制
授業で学んだ国語
大和は国のまほろば (古事記抄)
それより入りいでまして、走水海を渡ります時に、その渡りの神、波をたてて、み船たゆたひて、え進み渡りまさず。ここに、その后、み名は弟橘比売命まをしたまはく、
「あれみ子にかはりて海に入りなむ。み子は、まけのまつりごと遂げて、かへりごとまをしたまふべし。」
とまをして、海にする時にする時に入りまさむと、菅畳八重、絹畳八重を、波の上に敷きて、その上に下りましき。ここに、その暴波おのづからなぎて、み船え進みき。かれ、その后の歌はせるみ歌、
さねさし 相模の小野に 燃ゆる火の 火中に立ちて 問ひし君はも
かれ、七日ありて後に、その后のみ櫛を取りて、み陵を作りて、をさめ置きき。
それより入りいでまして、ことごとに荒ぶる蝦夷どもを言向け、また山川の荒ぶる神どもをやはして、かへり上がります時に、足柄の坂もとにいたりまして、みかれひきこしめすところに、その坂の神、白き鹿になりて来立ちき。・・・・・・・・・・・