両国高校定時制
地下鉄浅草駅を下車して浅草高校に向かう途上に、隅田川に言問橋という橋がかかっています。みなさんも知っていると思います。この橋の名は伊勢物語に由来するといわれます。その言問橋にちなんだ和歌は、
「名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」
といい広く知られています。
さて、すこし物語をたどります。業平が武蔵の国の近くに来たときに、隅田川という大きな川があり、わたし守が「日が暮れるから、はやく舟に乗れ。」というので、舟に乗り、京のことを懐かしく思いだしています。舟からは、くちばしと足が赤い鳥が水面でたわむれているのがみえます。
そこで、その鳥を見ながら、都鳥の和歌がよまれました。
私が、河畔から川面を眺めていると、波打ちぎわにくちばしと足の色が赤い鳥が群れていました。これこそ、物語にでてくる都鳥だと思いました。
そんなときは、ここが和歌をよんだ場所ではないかと思ったりします。そこで、川岸にたたずんでいた年配の人に聞いてみました。その人は、この浅草界隈で生まれ育った人で、よくこの公園を散歩するそうです。
その人が言うには、
「その鳥はユリカモメといい、都鳥とも呼ばれている。また、橋の名も伊勢物語にちなんでつけられた。」ということでした。
それでは、「ここが物語にでてくる隅田川を渡った場所か。」と聞いたところ、それは定かではないという話でした。ただ、この近くには業平橋があり、さらに言問橋からつづく道路は言問通りと名づけられていて、それらは伊勢物語に由来するということでした。また、今となっては、舟で渡った場所は分からないという話でした。やはり、この和歌がよまれた場所は分からないようです。
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ところで、みなさんはすでに、古文の授業で伊勢物語を勉強しましたか。この物語を読んでどう思いましたか。都鳥の和歌はよいと思いましたか。どの和歌が一番よいと思いましたか。また、先生から言問橋や言問通りについて教えてもらいましたか。それを聞いてどう思いましたか。
もし、可能ならみなさんから感想を聞いてみたい気持ちです。
(2007.4.18)