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両国高校定時制

両国高校定時制
                     

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 M先生は数学の先生です。ある日の放課後、数理準備室
で数学の補助プリントを用意していました。因数分解を教
えていますがあまりよい結果がでないからです。そのとき、
M先生は赴任時に校長先生から言われた言葉を思い出して
います。
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 M先生が校長室に入ると、校長先生はこのように言いま
した。
「君は特殊相対性理論というこの町の名前に惹かれて、町
の一角にある本校に赴任したというのは本当ですか」
M先生は
「ハイ。そのとおりです」と応えました。
 それを聞いて校長先生は満足そうに頷きました。なぜなら、校長先生もかつてM先生と同じように特殊相対性理論という町名に惹かれてこの学校に赴任したことがあるからです。校長先生はさらにたずねます。
「どうですか、特殊相対性理論の勉強は進んでいますか」
 M先生は
「ハイ、順調に進んでいます」と応えました。
 校長先生は
「本校の生徒は努力する生徒が多い。生徒の数学の力が向上するようにがんばってください。それに、因数分解が不得意な生徒が多いのでしっかり教えてもらいたい」といいました。
 M先生は
「わかりました。これからもご鞭撻をお願いいたします」と応えました。
 校長先生は
「何か困ったことがあったらいつでもこの部屋に来てください」といいました。
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そのとき数理準備室のドアーがノックされ、数理クラブのA君が入ってきました。A君はM先生にこんな質問をしました。
「先生、
特殊相対性理論の時間のパラドックスとは何ですか」
  (2007.5.27)
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浅草高校:これから期待が高まる学校です。