劇的ビフォーアフター
ペーパー車体の更新修繕
これから更新修繕に入ります。
これは1979年製作の車両です。
剥離剤とシンナー漬けで、
車体はバラバラになりました。
こちらは1983年製作の車両です。
帯材を貼り、本塗装を待ちます。
傷みの激しい側板は、
新しく作り直しました。
下地を充分に整えて行きます。
部品交換・追加 例=台車1,500円〜
モーター3、500円〜
(持込の場合は、工賃のみです)
部品交換に伴う補修 1,000〜3,000円
(床部材交換・部分塗装・清掃など)
塗り替え作業 重ね塗り 5,000円〜
全剥離塗装 20,000〜円
事故復旧工事 12,000円〜
車体新製を伴う工事 25,000円〜
京阪700形の事故復旧
事故で、お面が・・・!
前面は当然新製します。
復旧に際して、貫通型に
変更です。
ただ今、下塗り中です。
京阪1900系の改造
懐かしい上住吉製の1950形です。
今回、改造のために、10数年ぶりの
里帰りをしました。
1900形に改造のために屋上の加工を
します。パーツの取り付け跡はエポキシ
パテが有効です。
見事に、テレビカーに生まれ変わりました。
もちろん、下回りや車番も変更です。
塗装を完了して
見事に復旧しました。
東武りょうもう号の更新修理
昭和40年代のロコモデル
製品です。
まず、屋上機器を外して
剥離に備えます。窓セルは
そのままにしています。
塗装の剥離です。完全に硬化している
のでまず、シンナーで塗膜を軟化させ
て、剥離剤を塗ります。なんと、車体色
の下にもう一層車体の色が出現です。
塗装の剥離が終わりました。接着剤が緩んで
、窓セルも簡単に取れます。車体も緩んでバラ
バラになりそうです。
妻板には補強が無かったので、付け足します。
屋根裏の整備も同時に施工です。
屋根の下塗りを始めました。
ここまで来ると通常の製作と同じです。
台車の再塗装に併せて、連動ギアの洗浄・整備も行います。
本塗装が終り、プラ製のクーラーは別塗りして車体に付けます。
メッキされたパンタグラフは30余年の歳月で黒ずんでいたので、塗装しました。
更新修理が完了です。
年代を感じさせないように仕上げるのが、レストア(復元)とは違う意味を持ちます。
ロコモデル製京浜急行の更新
今回は、特徴ある手描きのレタリングを
活かす為に屋根・下回りの施工です。
同社特有のタガネ抜きでは無く、ナイフ
での窓抜きから、初期の製品と推定出来ます。
屋上のライトステー交換と、碍子台の追加です。
前面に補強が無いので、新たに追加です。
モーターは通電してもビクともしません。洗浄して、
軸受けに注油すると、見事に甦りました。
ここで電線も取り替えました。
連動ギアもワイヤーブラシで磨き
洗浄して、美しさが復活です。
床板は一旦機器を外して、塗装の
剥離です。台車も同様です。
更新修理が完了しました。
原形に忠実な施工内容です。
今後、更なる活躍が期待出来ます。
零番の南海1218形の更新修理
ヤフオクで落とされた零番の南海電車です。
御覧のように、崩壊寸前です。
床板を外すと、補強角材に「昭和27年11月製造
昭和29年7月新造」とあります。
また、前の持ち主は「南海日本鉄道」です。
昭和30年代のTMSで見たような・・・。
車体を分解します。
接着剤は既に効能が無く、忽ち崩壊しました。
南海7101系の更新修理
30年程前のロコモデル製品です。
前面のホロは使い物になりません。
車番は1231ですが、寸法を測ると
1218形です。
剥離材を塗り、シンナー漬けにして
車体をバラします。
54年振りに紙の地肌が現れました。
室内の座席は再利用の予定です。
紙の目が車体左右で、これでは弱く
なるので裏打ちをします。その際に
乗務員扉の寸法を変更しました。
依頼主様の希望で、両運の
更新形と決定しました。
裏打ちした部分を外板に合わせて
窓抜きです。
妻板は相当傷んでいました。
補修してから尾灯の位置を変更です。
剥離剤を使わずに、シンナーのみで
塗装を落とします。
塗装が落ちました。
前面は裏打ちと補強が無く、
正面衝突では不安です。
この部分は新製します。
補強材は交換の予定でしたが、
再利用します。理由は後述します。
箱組工程に入りました。
扉部分はステップレス化しました。
屋根板を被せます。更新前の特徴であった、
おでこの通風器は削り落としました。
屋根板に下地塗料を塗り、
凹んだ箇所はパテ埋めしました。ここからは通常の製作工程と
同じです。
下塗りは、素材の関係で4回施工です。3回目が終わると帯材を貼ります。
ヘッドライト部分を切り込みます。
妻板が無残な姿になりました。
「こんな事しろとは言っていない」と
文句が出そうです。
遂にお面が無くなりました(^o^;
本当に大丈夫ですか?
お面は新製して車体に付けました。
ちょっと一安心です。
屋根の下塗りです。
車体に下塗りを始めました。
本体に部品を付けていきます。
窓枠は、当初整備して再利用の
予定でしたが、新製します。
ロコモデルの中古品に見掛けるのが、縦型モーターからパワトラ仕様に変更で、床板の穴が不自然な形態となっている例です。
強度を考慮して、継ぎ足しました。
6001系以降の特徴は、蟹の目玉のような前照灯です。
塗装開始です。クハはモハ化しています。
床板も再塗装していますが、ロコモデル製の証しを残しました。
更新完了です。
切り抜き数字が豪華です。
MM編成で、東線ローカルに
活躍しそうです。
床板の工作です。
コンプレッサー以外は新品に交換しました。
四角い小穴は、ライト点滅スイッチ用です。
運転台仕切りを真鍮板から
切り出します。
車体の塗装を開始です。
面積が広いのでリターダーが欠かせません。
ホロ吊りは可動式となっています。
ホロの製作です。
蛇腹はトレーシングペーパーで
作りましたが、枠を真鍮板から切り出すより手間が掛かりました。
車体側面にレタリングです。
マスキングテープをガイドに
しました。
ホロ・ヘッドライトをつけて
車体にクリヤー塗装します。
南海電車の雰囲気が出て来ました。
車内の電装工事をします。
補強角材の「昭和29年」を
モニュメントにしました。
台車は東京のガレージメーカー・
砧製作所から頒けてもらいました。
更新工事が完了です。
蒲田の模型ショウで公開して
来場者の注目を浴びました。
近鉄電車の更新工事
ロコモデルの近鉄2400系です。
昭和40年代の製品ですが、前所有者が
屋根と床をいじっていました。
補強材は縦型モーターを逃げるための
欠き取りがありますが、必要以上で
強度に不安を感じます。
塗装の剥離です。ラッカーシンナーに
漬けましたが、強固で剥離剤が必要となりました。
M車の補強角材は、やはり不安なので
交換しました。前面の補強も追加します。
下塗りを始めました。
更新修理が完了です。
併せて、名古屋線の1600系に変更しました。
昭和40年頃の姿を再現です。
屋上も近鉄型パンタに換装です。
異物付着による著しい汚損並びに、原型を留めない状態については、
塗装全剥離或いは車体新製工事となります。