3.スキルアップと達成感
以上のように私はディティールアップ肯定派であります。
ただ誰もが最初からディティールアップをしていたわけではないでしょうし、
必要な追加工作の範囲というのも人それぞれでいいと思います。
また優れた作品に必ずしも細かなディティール追求が必要とも思いませんし
ストレート製作でも素晴らしいと思う作品はいくらでもあります。
(バーリンデンなんかその代表ですね)
ただ、模型制作のもう一つの醍醐味として、
先に挙げた「難易度」に相当するもの、すなわち、
「スキルアップへの挑戦と達成感」は重要な要素だと思います。
模型に限らず、「工芸・手芸系」の趣味であれば「上手・下手」ってのは
必ず付きまとう問題の筈です。
そして、それぞれの世界には「神のような存在」と呼ばれる人がいて、
皆、彼のような作品を作りたいと思いながら、ドップリ浸かっていくってのは
自然なことだと思います。
私もカンプの十川さんや熊谷さん、金子さんや山卓さん、そしてシェップやバーリンデン
の作品を模型誌やカタログで見て、それらの素晴らしい作品を目標にしてきました。
そして達成度に個人差はあれど、そうした作品に一歩でも近づけたと感じる時に、
得も言えぬ「達成感と満足感」を感じるのは、皆さんも同じ筈だと思うのです。
これって模型趣味においてとっても重要なことだと思うのですよ。
初心者向けにはハウツー物が必要なのは言うまでもありません。
ですが「目標」と出来るようなハイレベルな作品の提示も必要不可欠だと思います。
それは間違っても「アフターパーツ組み込んだだけ」の作品なんかじゃありません。
「これは一体どうやって作ったんだろう?」とか「「こういう塗装っていいよね」
「こういうセンス好きだなあ」って思える作品なのです。
続きを読む
[HOME]