4.スケールの特性?
さて、ようやくミニスケールに関係した話に移しましょう。(これが本題)
よく「ミニスケールの特性」ってのをウェブや雑誌で見かけます。
例えば「場所をとらないからコレクションに最適」とか、
「小さいから巨大なジオラマが作れる」とかいうものです。
ただよく考えると、これは決して「絶対的」な特性ではなくて、
あくまで1/35と比較した「相対的」な特性であることに気付かれると思います。(*)
つまり正確にいうと、
「(1/35に比べて)場所をとらないからコレクションに最適」
「(1/35に比べて)小さいから巨大なジオラマが作れる」
であって、ミニスケール特有の絶対的な性質ではないのです。
例えば1/72だってWTMに比べれば場所をとるからコレクションに不向きと言えますし、
1/35だって1/16に比べれば巨大なジオラマに向いてるとも言っても間違いはないでしょう。
もちろん上記の「相対的特性」については私も異論はありません。
なぜなら現在のAFV模型が1/35を中心に発展してきたというのは
は紛れもない事実なのですから。
*(もちろん「絶対的」な特性もあると思います。
例えば「平均的な車両の大きさが手の平サイズ」ということ。
これは人間の手の平という基本的に変化しない尺度をもとにしていますから当然ですね。
そしてこの「手の平サイズ」というのは実は人間の心理・本能的にミニスケの魅力
に繋がる重要なカギだと私は思っています)
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