M13/40(First air)その3



10.ビネット

その1


今回、M13/40をビネットにするにあたり、やはり皆さんの共通認識である?
「弱っちい」イメージを再現すべくこのようなものとなりました。
タイトルは「The end of a dream 」
ムッソリーニのローマ帝国再現の夢の結末といったところでしょうか。

その2


実際にはM13/40の戦闘能力だけを見るなら、
主砲の47mmは3号戦車の50mmや英軍の2ポンド砲にもひけを取らない優秀な砲だったようで、
弱装甲にしても、英軍の巡航戦車や独軍の戦車も似たようなものだったのではないでしょうか。
問題は機動性能にまつわる機械的信頼性にあったようで、過酷なアフリカ戦線では
マシントラブルで殆どの車両が戦闘に参加する以前に脱落してしまったとか。

その3


今回のビネットはまさにそうしたシーンを再現しようとしたものです。
記録写真でもこういうシーンが実に多いですよね。


その4


ハッキリ言って凝った仕掛けや大掛かりなストラクチャー
も無く、フィギュアすら使ってないという簡単なものですが、
(まあいつものことですが、手抜きなんて言わないで…)
それでもちょっとした工夫だけで「雰囲気」とか「ストーリー」とか
上手く表現できないか?というテーマに挑戦してみました。

その5


フィギュアはつけるかつけまいか最後まで迷ったのですが、
こういうシーンのディオラマで「英軍兵士がたたずむ」ってのは
あまりにも「伝統的」というか「パターン化」している気がしたので、
初志貫徹を貫きました(笑)(だから手抜きじゃないって!)

その6


今回のビネットでのフィギュアの代わりのストーリーの語り部が「足跡」。
ちょっと巨人サイズだとか、こんなにハッキリ足跡が残るかは甚だ疑問ですが、
ディオラマにはイラスト的誇張表現も必要じゃないかな…と言い訳しておきます(笑)
これによって数時間前に慌てて逃げ出す伊軍戦車兵の姿を思い浮かべて頂けたら
このビネットも成功なんですけど…いかがでしょ?

その7


こういった超シンプルビネットも、1/35だったら空間部分が間延びしてしまうかもしれません。
そういった意味でも手のひらサイズのミニスケビネットならではと言えるのかも。



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