M-8 GREYHOUND(その1)


その1  今回は何故か人気の無い?米軍車両を作りたくなったのでグレイハウンドにチャレンジ。
製作キットは御覧のようにエクストラテック。
72ではアルビーからも同アイテムが出ており、例のごとく一長一短ですが、アルビーのキットはかなり初期の製品のようで、モールド的にはエクストラテックに軍配が上がります。まあ例によってエッチングに依存している部分が多いので製作は大変ですが。もっと御気軽に作りたい方は断然アルビーのほうがオススメです。
その2  キットの基本車体は後部タイヤハウス部分がやや長めのようなので御覧の位置でカットして長さを詰めました。
 さらにドライバーズハッチを開けた状態にしたかったので、モーターツールでこの周辺を削り取る という暴挙に出ました。もうひき返せませんなあ(汗)。
 76のミリキャストのキットだと最初からこの辺は開放できるように作られているので、ハッチをどうしても開けたいならこちらを買うのがリーズナブルです。
その3  切断した車体を再接着後、ドライバーズシート周辺を適当に製作。
この時点では「まあどうせ最終的に良く見えなくなるだろう」と考えていたのですが、これが大きな間違いでした(苦笑)
 車体前下部の装甲板はエッチング製のパーツが入っているのですが、あまりに薄いのと、車体前部の長さを稼ぐ為に、0.5mmプラ板にて製作しました。(キットは車体後半が長い分、前部が短め。画像で御分かりのように無視しても良いぐらいの違いですが。)
 ちなみに隣りの元パーツは同社のM20のもの。
その4  キットの砲塔は妙に前部が突出した形状をしています。
確かに実車の写真を見ても微妙に突き出しているのですが、いくらなんでも大袈裟すぎるので、写真を見ながら削り込みました。
 半月上の上部開放部のフチはお約束の薄々攻撃をかけますが、意外と実車のこの部分は厚みがある(正確に言うと折り返しがある)のでやりすぎないように注意。
 また砲塔側部表面には気泡だかテクスチャー表現だか判らない(笑)ヘコミが無数にありますが好みでないのでパテ埋め。
 防盾はキットのものは大き過ぎ&平べった過ぎなので、こちらもパテ盛りと削りで修正してあります。
その5  車体内部を更にディティールアップした後、塗装だけ先に済ませておきます。
丁度タイミング良くMilitary Modelling誌にかのスティーブ・ザロガ氏のタミヤの作例が載っており大変参考になりました。
砲塔内壁は車体色であるとか、下部リング部に時計の目盛のような書き込みがあるとか…。
その6  ドライバーズハッチ周辺部及び天井部を0.3mmプラ板にて製作。
結構現物合わせ的な手法で組んでます。このような傾斜した装甲板の場合は正確に測ってパーツを切り出してもピタリと合わないほうが多いですし、土台となるレジン本体が正確とも限らないので現実的な方法でしょう。
その7  M1919同軸機銃の銃身には放熱孔が開いています。
無謀にもコイツに挑んでみました。まあ常にチャレンジがあるから楽しいのが模型製作。
というわけでごらんのような固定用ガイドをプラストラクトの角材で製作し、ファインモールドのエッチング帯金(AG-05)の0.75幅のものをガイドにしてピンバイスでクリクリしました。
ガイドが複数あるのはいろんな径のプラ材や真鍮パイプを試した為。  ドリルは0.2ではちと強度不足のようで(案の定1本オシャカ)結局0.3mmを使用。
プラ棒のほうが簡単そうですが、こちらも同じく強度不足のようです。
その8  で結局そこそこ形になったのがこれ。
使用したのは外形0.6mmの真鍮パイプで、0.3mmドリルで開口したもの。それに0.4mmパイプを差し込んであります。
実際には穴の数も足りないし、かなりオーバースケールでしょうが、今の所、これが私の限界ということで…しかし防盾に組みこんでみるとなかなかカッコイイ。まあ塗装すると判らなくなりそうですが…。
 今回の経験をもとに思いついた別の製作法もいずれ試したいかと思います。

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