第11日目、10月15日(金)晴れ
「牧のうどん」「英ちゃんうどん」といった大きな看板が目につく。食べたい気持ちがあるが、先に進みたくて止まれない。
昼食の時間切れ、道路を横切って反対側の、結局小さな食堂に入った。女の人がひとりで店を切り回している。
きつねうどんとにぎり二つ。疲れでのどを通らない。無理をして口に入れる。外の自動販売機でお茶を補給。
途中、小倉を通る。このまま3号を行けば、下関まで行ってしまう。どこで曲がっていいのか、全くわからない。
15時、3号を離れ、右に296に入る。フェリーの看板など、どこにも見当たらない。この道で大丈夫だろうか、心配になってくる。
それに船の時間がわからない。やはり明日になるのかもと、覚悟しながらも気が急ぐ。
方向もよくわからない。何人もの人に道を聞く。そのたびに自転車でと驚かれる。相当の距離だとは察せられる。
二人ずれの女の子に聞いたときは、わざわざ携帯で問い合わせてくれた。
日が沈みかけてくる。峠越えで30分ほど歩く。気持だけ急いで、疲れも何も吹っ飛んでいる。思ったより早く下りになる。
新門司阪九フェリーに着く。18時30分出航。
今日中に船に乗れるとは思いもよらなかった。それもぎりぎりセーフ。
よく間に合ったものだ。これでもうテントを張らずともよい。やっと終わった。
きょうはゴールだと思って、夢中で走り続けた。少々の上りも歩くことはなかった。
足はおかしくなりそうだが、疲れは不思議に感じない。走った距離113q。