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地震のメカニズム

地震の種類

マグニチュードと震度

巨大地震が発生したら

津波に対する備え

海から離れていても危険

地盤は大丈夫か

土地の歴史を調べる

◆ 巨大地震が発生したら ◆

直下型の巨大地震に襲われた、阪神・淡路大震災(平成7年1月17日発生)では、

    地震が発生し、建物が壊れるまで、わずか数秒・・・・・・・・だったといわれている。

犠牲者6437人のうち、9割近くが自宅での圧死・即死・焼死だったという。

3.11の巨大地震を震源地の近くで経験して気づかされたのは、「揺れが収まるまで、人間は身動きも何も出来ない」・・・・・・という現実だった。
もし出来るとしたら、何かにしがみつくか、もう少し冷静なら丈夫なテーブルの下にでも隠れるか・・・・・・・

だが巨大地震に遭遇したら、テーブルの下に隠れろ、などと言うのは多少冷静さが有るからできる行動であり、 ほとんどの人はただ悲鳴を上げるだけで、身動きさえ出来なくなってしまうだろう。

巨大地震とは、従来聞かされていた、「むやみに逃げるな」、とか「座布団で頭を守れ」、「火を消せ」、 というレベルとは、

        次元の異なる世界になる

ことを、我々は自覚すべきではないだろうか。

次の巨大地震の瞬間も、自分は相変わらず何もできないとは思うが、発生する前の今の段階なら、有る程度の備えは出来るかもしれない・・・・・

◆ 土地の確認【1】・・・・・津波に対する備え ◆

東日本大震災で発生した巨大津波によって、人々が、建物が、車がのみ込まれていく 恐怖の光景を目の当たりにして、 自分の現在住んでいる標高を知りたい、という人が増えているそうである。

NHKの報道によれば、津波が斜面を駆け上った「後」海へ戻ろうとする強烈な力によって、一部地域ではざっと3,000トンの力が加わったと言われている。
急斜面で駆け上った水の量が多いほど、引く際の力は巨大になる、ということだ。

今回の津波は、地震災害に強いとされる鉄筋コンクリートで造られた建物を基礎ごともちあげてひっくり返したり、 津波の直撃を受けた自治体の、鉄骨3階の庁舎は骨組みだけとなる、というケースもあった。

建物の耐久性・耐震性、新築・築年数云々というハナシが全く意味を成さず、対策としたら結局、津波が届かない土地、に住むしかない、ということになる。


東日本大震災後、住民から各地方自治体に標高に関する問い合わせが殺到しているという。

グーグルマップに、住所を入力すると標高を表示するサービスもある。
Google Maps 標高表示

だが信頼性が一番高いのは、国土地理院の標高データといわれている。

  『今昔マップ2』というソフトがホームページから無料でダウンロードすることができる。
ただ、収納地域が(2012.2現在)・首都圏・中京圏・京阪神圏・三陸海岸北編・三陸海岸南編・仙台〜いわきの 地域なので、収納地域以外にお住まいの方は残念ながら見られない。

時系列地形図閲覧ソフト今昔マップ2


◆ 土地の確認【2】・・・・・海から離れていても危険 ◆

この画像は東日本大震災で発生した巨大津波によって津波被害を受けた岩手県南部のもの。

住宅は跡形も無くなりビニールハウスの残骸が残っているだけである。
誰もが、この場所は海の近くだったのだな・・・・・・と思うだろう。

だが、この場所は辺りは山々に囲まれた海からは遠く離れた山村地域で、もちろん海など見えるはずもないところなのだ。


被害の原因はだった。    すぐ側を川がながれていて、この川にそって海からの大津波が襲い掛かって大きな被害を引き起こしたのだ。
自宅周辺に川が流れている地域では、こんな現象が起きるかも知れない、という警戒心を常に持つべきではないだろうか。


◆ 土地の確認【3】・・・・・地盤は大丈夫か ◆

住居地を決めるときには自然環境や生活環境など、さまざまな立地条件で検討する事となる。
今度の大震災で、地盤が弱いため多くの建物が損傷を受けた。

だが、 同じ住宅団地なのに一方では被害をほとんど受けていない家があるかと思えば、道路一本へだてただけで家の土台にひび割れが発生したり、 家そのものが傾いたりしているケースがある。
同じ土地でも地盤の違いでこんなにも明暗が分かれてしまうのだ。

郊外の山を切り崩して造成した住宅団地では、山を削った場所(切り土)には被害が無いのに、 削った土をかぶせた盛土の区画は地盤が軟弱なため、家が傾くという事態が発生した。

こうなると、この団地は埋め立て地でなく山を切り崩して造成したから地盤が固い、などの理屈は通らなくなってしまう。


以下の記事は参考になるかもしれない。


主要都市の「土地条件図」というものを、国土地理院のホームページで無料で閲覧することができる。
「土地条件図」とは、丘陵地や平野などの地形区分を色分けして表示している地図のこと。
地形を調べることで、その地形がどのような土から構成されているかを推測することができる。

【比較的地盤の良い土地】

「台地・段丘」・・・・・・・・・・・・・・オレンジ系で表示される。
「扇状地・自然堤防等」・・・・・・・・・・黄色系で表示される。

【非常に軟らかい粘土が分布することが予想】

「谷底平野・後背湿地・旧河道等」・・・・・青色系で表示される。

【良好地盤とはいいがたい土地】

「人工地形」・・・・・・・・・・・・・・・様々な色で表示される。


ただこれはかなり専門的な作業で、地盤調査のプロでも、土地条件図から調べたい土地の場所を見つけ出すにはある程度の時間がかかる。
しっかりとした専門業者に相談したほうが確実と思われる。

地名、道路や線路の形状、周辺施設(学校,消防署,警察等)を手がかりに地道に探すことがコツとなる。

【地盤簡略判断】

例えば、コンクリートの壁で仕切られた分譲地は、人工的に造成された盛土地盤と考えられる。
このような土地は、どんなに土地条件図で良好地盤と判断されても、実際には危険度の高い盛土の可能性もあるので注意が必要となる。
また、道路から高低差のある土地、周辺のコンクリートブロック等に大きなひび割れがある土地、 道路に不規則なデコボコがみられる土地などについても、地盤の良し悪しの判断には十分な検討が必要となる。


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◆ 土地の確認【4】・・・・・土地の歴史を調べる ◆

神社やお寺など、古い建物が残っているところは地盤がシッカリしている・・・・・など様々な言い伝えがあるが、 地名の由来から、そこがどんな土地の歴史があるのかということも、土地・建物を購入する際、参考になるかもしれない。


歴史の古い地名は、環境や状況を示す必要性から、固有の名前が付けられているはず。

例えば、その土地を埋め立て造成すれば・・・

ウメタ → 埋めた → 梅田

というような地名になっていると考えられる。

しかし、市町村合併などの理由で、ほとんどの地名は縁起の良い当て字に変換されている可能性が高い。

検討する場合はカタカナに変換した方がより分かりやすくなる。


住所の町名の次に付く地名は信憑性が高いと言われる。

候補地が決まったら、役所などでその町の歴史や地名の由来を 調べてみるのも必要と思われる。


ここに紹介するのは、多くの地名に使われている代表的なものの一部。











地崩れや土砂によって出来た地名
ケタ 地滑り土砂でできた棚状の地形
ウメ 地崩れで埋められた場所
アズ.アス.アサ 土砂災害がある場所
湿地帯の地名
アサ・アソ 水の浅い所
アズ・アヅ 流失しやすい土質の場所
エダ 凹地形・湖水化する土地
カモ 湿地帯
フタ・ニタ・ノタ・ノダ・ニイダ 湿地帯・ヌタ地
ヒジ 泥土
フケ 湿田・常時湿地
地形を表す地名
アイ・河合・落合・川井 二つの川が出合うところ
カイ 狭い谷
シン・新田・新地 海などを干拓
ナル・ナロ・オオヒラ 傾斜地
タワ・タオ・トウ
ハブ・ハバ
クボ 窪み       
イヌ 低い・狭い・小さい
カマ 湾曲型入り江地形
サカリ 傾斜
エゴ・エカワ・コウ 川      
カガ 草の生えた砂浜
クマ 曲がりこんだ・奥まった
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