浜田橋 Hamadabashi
                                                                                     2005.08.22
鹿児島県日置市吹上町永吉  
永吉川に架かる。                       
架設:大正2年(1913) 石は浜田石が使われ、小山田・加世田・永吉の石工と地元の人たち総掛かりで切り出したと伝えられている 長さ:45.5 m 幅:4.1 m 高さ:6.5 m 拱矢:5.3 m

2005年8月22日、念願の潮見橋を見た後、浜田橋へとレンタカーを走らせた。途中で昼ごはんを食べようと思いながらも浜田橋あたりまで行ってから、と思っているうちに午後も3時半を回ってしまった。その後、行けども、行けどもいっこうに食堂らしきものは見当たらず、諦めかけた頃、浜田橋手前の国道270号線沿いに食堂をみつけたときはさすがにうれしくなったものだった。「うどん」と書かれた暖簾をくぐり中へ入ると、客は私のほか誰もいず、その代わりやさしそうなお母さんが奥から姿を見せ、「うどんやそばのほかにとんかつ定食も出来ますよ」といってくださった。即座に「とんかつ定食をお願いします!」と応えしばらくすると、小学生と思しき男の子が現れ、水をもって来てくれた。夏休みだから、母さんのお手伝いでもしているのだろうと思ったが、何分遊びたい盛りの子どものことゆえ、客にお水を出すなどというお手伝いが、今日日の子どものうち、何人出来るだろうかと、そのけなげな姿に感動してしまった。あの母にしてこの息子あり、と納得しながらいただいたボリューム満点の「とんかつ定食」のおいしかったこと、お母さん、ぼうや、ご馳走様でした!おかげさまでやっと元気になれました!

れからほどなくして、永吉川が見えてきた。国道沿いから見ると左側に石橋らしきものが見えたので、即座に浜田橋だと分かった。川を渡り終えたところに物産展があり、そちらのパーキングに車を停めて川へと下りていった。この川へ下る階段に木材が使われていて、その間隙を芝生が幾何学模様をつくっている。その斬新なデザインには思わず見とれてしまった。

うやく川に下り立ち、顔を上げ浜田橋を見上げた瞬間、「アッ、」と叫んでしまっていた。「これは、、、、、潮見橋とそっくりではないか」と。石の色こそ違ってはいるが、同じ三連アーチ、ロケット型の水切り、低い欄干、壁石の布積み、見れば見るほどその姿は潮見橋によく似ている!!
                     2005.10.05
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