金性寺の寺橋 (Stone Bridge in front of Kinshoji Temple)
                                                                                                 2004.11.4
(上天草市松島町教良木)   近くに教良木ダムがある。
長さ:3.01 m 幅:3.03 m 高さ:1.6 m 傘高:38cm 橋面からの親柱の高さ:58 cm

現在上天草市松島町に残る唯一の石橋といわれている。架設はいつ頃かは分からない。
寛永4年(1637年)に創建された、曹洞宗金性寺前の心池に架かる傘型をした珍しい石橋。
金性寺へと続く石段手前にあり、参拝者たちは石橋の手前でいったん立ち止まり、池にわが身を写し、気を引き締めて金性寺に向かったことだろう。
石は志安橋に使われている下浦石にとてもよく似ている。今年は台風が多かったせいで、紅葉の時期も遅れ、秋らしいものといえばススキくらいのものだった。山門を右に降りると、小さな石仏さまたち勢ぞろいして「また、いらっしゃいね」と引き返す私に声をかけてくれました。

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天草本渡市にお住まいの石工、千葉友平さまが、昨日(04/11/23)金性寺の石橋を見に行ってくださり、千葉さまの目から見ても、この石橋は下浦石にとてもよく似ているそうでございます。が、さらに石工の大ベテランのお父様のご意見を伺いますと、「あの地域は多分「合津石(あいついし)」と言う石では ないか」との仰せでございました。見た目も下浦石にソックリなのだそうでございます。というわけで、この石橋には合津石が使われておりました。千葉さま、ご指導ありがとうございました。                                                                  04/11/24更新

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