西田橋 (NISHIDABASHI)                                     2003年9月17日
架設:弘化3年(1846)  石工:岩永三五郎(熊本県八代郡西野津村出身)とその弟子たち
長さ:49.5 m  連数:4連  橋幅:6.2 m  建設費:7,127両  
五石橋の一つ。江戸末期に島津藩の威信をかけ、熊本より岩永三五郎をはじめとする石工集団を招き、他の四石橋と比較すると約3倍の経費がつぎ込まれた。
平成5年(1993年)の集中豪雨で、武之橋・新上橋が流失。高麗橋、玉江橋とともに平成12年(2000年)に移設される。この石橋自体が壊れてしまったのなら移設も止むを得ないが、壊れなかったにもかかわらず移設してしまう料簡はどうしたものか理解に苦しむ。架設した地形に最もふさわしい土木技術と造形美が注ぎ込まれた石橋は所を変えられると、石橋自体のもつ魅力そのものがを失われてしまう。この石橋の架設に携わった人たちは今の西田橋の姿をみて、なに思うだろう。西田橋は150年の歴史を消されてしまった。
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