祗園橋(GIONBASHI)                                 2004.5.2−3

本渡市船之尾町
架設:天保3年(1832)  石工:下浦村の石屋辰右衛門  長さ:28.6 m  幅:3.35 m
本渡市街地の中心から東に流れる町山口川下流に架かる。祇園神社の前に架かることにより、祗園橋と呼ばれる。石桁橋としては日本最大級で、平成9年(1997)10月に、国の重要文化財に指定された。
橋柱は5本1組で、9列あり、その上に、長石が敷きつめられている。一部、台風、洪水等で壊れた石柱はコンクリートになっているが、全体的に架設当時の姿が維持されている。
ゴールデンウィーク中日、2日の午後4時ごろ祗園橋にたどり着き、一目見るなり、この桁橋の姿は朝の光のもとで観なければ帰れないなあと実感し、急遽、側の民宿に飛び込んで一夜の宿を借りた。案の定、連休中とあって、まともな部屋はなかったけれど、隠し部屋のような、壁に隣室を覗くための小さな扉があり、開けてみると中が一目瞭然になっていて、慌てて、扉を閉めた。なんのために?と、思いながら4畳半の部屋で休んだお布団の重かったこと、朝の祗園橋を拝めると思えばこれも、楽しい思い出になりました。
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