一本橋 別名 行者橋(Ippon-bashi or Gyoja-bashi)
                                                                                      2004.11.20
京都市東山区白川橋三条下ル石橋町
長さ:約12m、幅約30cmの切板を2列に並べた桁橋。脚を開いたような橋脚
橋本経亮(つねあきら)の随筆『橘窓自語』の中に、天明6年(1786)の粟田の祭礼の記述に「白川の下流、知恩院のあたりに一本橋という2本の石を渡した橋を剣鉾をもって夜半に渡る」が見られる。また、京都市の橋梁台帳には明治40年に架設とある。

 この石橋を見つけたのが、もう陽もとっぷり暮れていて、橋の袂に行灯が無ければ標識にも気付かずにやり過ごした筈だった。まだ夕暮れの陽も残る頃はお隣りの古門石橋ばかりを眺め、ここを撮ったのは時間にして10分ばかりだった。これこそがタクシーの運転手さんが話してくれた石橋そのものであったことでした。                                           2005.1.31
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