樋口橋(Higuchibashi) 2005.3.19 菊池郡大津町大字大林 下井出川に架かる 架設:不詳 江戸末期 (the late Edo period) 石工: 長さ: 幅: 径間: 拱矢: *要測量 あぁ、なんということだ。この辺りの景観、まさに江戸・明治・大正・昭和と続く日本の一時代を繋ぎ合わせてカプセルに封じ閉じ込めたような不思議な佇まい。今、この時、橋の向こうからちょんまげ姿の侍や髷を結った女人が立ち現れ来ても違和感を覚ぬほどだ。今の私たち日本人が失ってしまって久しい、なぜか懐かしい日本の原風景を見る思いがした。 この日、東氏にこの場所に連れてきていただいたが、いつ頃、誰が架けたのか、そんなことさえ地元の人々にとってはここに在るのが当たり前という感覚があるからなのか、石工の名前、架設時、規模等はほぼ不明であるのに驚かされてしまった。うかつにもデータが無いことに気づかず測量を逃してしまう。また、この日、この辺りが護岸工事中であったため、思い通りにフレームがつくれなかったこと、先を急いだことなど、再訪の余地を残す石橋の一つとなった。 05/05/07 |
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