明八橋(Meihachibashi)

熊本市西唐人町  坪井川に架かる                    2005.3.19
架設:明治8年(1875) 石工:橋本勘五郎 長さ:21.40m 幅:7.20m 径間:17.00m 拱矢:3.3m

石碑より
―年不詳 橋名「新三丁目橋」板橋として誕生。明治8年現在の石造「眼鏡橋」に架け替え同時に「明八橋」と改称 昭和38年-高欄修復工事、昭和55年-上流側右岸袖石の車両制限(総重量3トン以上の車両制限)、昭和57年-拱石と拱石の間に松ヤニ、しっくいを詰め込む本格的な補修工事、平成元年-高欄修復工事、平成2年-歩行者等専用橋として保存、平成3年-橋面修復―


本駅から電車で10分もあれば行けそうな場所だったが、午前中に榊晃弘氏の「ローマ橋紀行展」鑑賞を済ませ、午後から不動谷橋の測量を控えていたため、午前7時50分、タクシーで唐人町に向かう。60代かと思しき運転手さん、石橋のことは詳しくないご様子であったが、手前の新しい明八橋をみつけ「ここですね。次の路地を入ったところを真っ直ぐ行くと名前は分からないけど古い石の橋もありますよ。この周りは古い建物も残っていますから、それも観ていかれるとよかですよ」と教えてくださった。これが明治8年架設の橋本勘五郎が手がけた名橋の一つ、明八橋そのものであった。
どかな朝、明八橋の周りにはたくさんのハトたちが集い、橋の欄干に佇むご老人たち、そして行き交う人たちの様子もどことなくはなやいで、しばし橋の下に腰を下ろし、時の過ぎ行くことも忘れ共に春を謳歌した。ハトたちの楽しげなさえずり、何を語りあっているのか、彼らの楽しげなおしゃべり、あなたもちょっと、覗いてみませんか?
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