無名の石橋(Nameless bridge)
                                                                                       2004.11.5
本渡市楠浦町方原下周辺、横頭バス停の20m先
橋長:4.34m  橋幅:3.3m 上2枚の石の厚み:59cm 小さいながら5重の石桁橋

 平尾橋をさがし、方原下へやって来た。道が狭いため、横頭バス停奥の祠の前に車を停めて、畑の方に出てみる。で農作業をされているおじさまにまず、「この辺り、どこか石橋がありますか」と尋ねると、一瞬顔を上げてこちらを見たが「知らんね」の返事。ウィークデイの午後は人も出払っていて、訪ねた民家もほとんどがお留守であった。川伝いを行けば見つかるかも、と思いながら畑の小道を行くとおばさまに出くわす。石橋を尋ねると、「さあ、わたしゃ他所からお嫁に来たもんだから、知らないけど、、、」とおっしゃる。近くで農作業をしているおばさまにも尋ねてもみたが、「楠浦ん眼鏡橋なら、、、」と楠浦の眼鏡橋の方向を指差し教えてくださる。それからまたしばらく川伝いを歩いてみたが、みつからない。仕方なく278号線上の赤い手摺のところまで戻ってきた。手摺にもたれてふと、下を見れば、この下が橋のように見える。もしかして、これが平尾橋?と半信半疑のまま、まずは撮影だ。このときは、地図上で平尾橋の名前を確かめただけだったので、写真で確認はしていなかった。
 川に降りてみると、橋の真下に大きなビニールのゴミ袋が邪魔をしている。持ち上げると、破れて生ゴミがこぼれ出てしまった。それらをかき集め、しばし清掃の後、なんとか撮影できるようになったが、今もきれいな川に、ゴミが捨てられていたことは残念といわざるを得ない現状であります。
 後で本で確かめたところ、この石橋が平尾橋でないことが分かりました。それではなんという石橋か、このページを見て心当たりのある方がいらっしゃいましたら、どうぞ教えてくださいませ。この規模だと石橋とは呼ばないかもしれないが、これより小さな石橋も本には載っているため石橋の一つに数え、名前の分かるまで無名の石橋と呼ばせていただきます。
                                             2004.12.12  
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