施無畏橋 (SEMUI-BASHI)

                                                2004.5.4
本渡市本渡町溝端
架設:明治15年(1882年) 石工:大塚光治、錦戸才松、三山織平  
長さ:22.2 m  径間:13.9 m 拱矢3.8 m 幅:3.3 m

国道324号線と24号線の交わる本渡市港町交差点より、西に入った 染岳登山口の無畏庵の参道に架かる。最初の石橋は明治4年に架けられたが、崩壊で明治15年に再建されている。古くから染岳観音の参拝者に親しまれたことから、橋向こうのお寺を「橋かけ庵」とも呼んでいるという。

訪ねた日は「こどもの日」の前日とあって、鯉のぼりが空に舞っていた。でも、あいにくの雨で、3匹の鯉のうち、1匹の赤い鯉がロープにひっかかって可哀相な姿になっていた。風の具合で、またほどけるかもしれないと期待したが、無常にも私が立ち去るまで、赤い鯉に戻り風はやってこなかった。
それでも子供たちの元気に走り回る姿や、無畏庵のお地蔵様のやさしいお顔、美しく咲き乱れている花たちに心慰められて、施無畏橋の幸せを見届けられたのは有難かった。
川辺に腰を下ろし、鯉のぼりの行方を見守ったあの日から3ヶ月 になる。   (04/08/01)

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