サネカズラ

「名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな」

三条大臣藤原定方の百人一首25番です。そのサネカズラの実です。野生の桜の木のてっぺんに赤い実があるのをカメラが捕らえました。早速調べますと、百人一首がでてきました。

今日は寒く、風邪気味で窓から外をのぞいていると、大きなビニール袋を持った数人のグループが、その木のまわりで高枝切りを持って何かを取っています。ピ〜ン・・・この季節になると、蔦のつる、藤のつるなどリースにするのでしょう採集にやってきます。

これらのつるは春には素晴らしい新緑が、秋には真っ赤に紅葉し、散歩する人々を心を和ましてくれるのです。

フジの弦が親指近くなるのに長い年月がかかります。今年見つけたのですが、そこには立派なアケビがなります。彼らはそのアケビのつるを持って帰ったのでしょう。直ぐに現場へ確認に行きましたが、アケビのつるは完全に切断されていました。そのとき呆然と木上を眺めていたら何か赤い実らしきものを発見したのがコレです。

これらと同様に、正月前には「薮こうじ」を根こそぎとりに来る人もいます。もっと、自然を大切に・・・と思うでしょう。